暴力/エロ/倒錯/アクションが最終回まで続く劇画だった。 内容は戒厳令が出ている東京で主人公がとあるきっかけで復讐を誓った。 あらゆるとことでエロとバイオレンスが登場しつつ、途中で女殺し屋との対決、女外人部隊の部隊長になったりと話が色々な展開がありつつ、徐々に復讐相手の情報を集め、さあこれから終わるのかと思ったら完結してた。 原作が関川夏央というのがいまだに不思議な感じがする 松森正/地球最期の日 谷口ジロー/事件屋稼業/坊っちゃんの時代 ほんまりう/真夜中のイヌ 上村一夫/ヘイ!マスター の印象が強いので、こういう感じの原作を書いているとはしらなかった。
南アラスカ海流 俺の大好きな「M資金」「ヒトラーの遺産」ネタがたっぷり入った短編。全編通して舞台も内容も暗いが最後の感じが明るくいい。 エル・オンブレ 第一話の扉絵でかっこよさに痺れた。松森正の書く「かっこいい男」の極地みたいなページだ。全編通してハードボイルドとは何かを追求している短編だ。 劇画が松森正で、主人公の設定の元傭兵というのが狩撫麻礼の「ライブマシーン」と似ているので覚えておかないと間違いそうな感じではある。
いや〜これめちゃくちゃ沁みるというか、夏目漱石大先生と自分を重ねるというのは畏れ多すぎるんですけど、年齢も大体同じで、仕事と自分がやりたいことの折り合いをつけながら日々を過ごし、時代の流れを意識しつつも安易にそこには乗らんぞ、という姿勢に非常に共感します。というか教科書に載ってる文豪に共感なんてできるんだ!というのが驚きですよね。それは谷口さん関川さんの描き方が素晴らしいからなんですけど。あとがきもめちゃくちゃ面白い。編集者の懐の深さもすごい。これだよこれ。 2019年の日本ではシリコンバレー流スタートアップがタイムマシンビジネスでグローバルなオポチュニティをクリエイティブにイノベーション、OKRをグロースさせてムーンショットでIPOとか言って数億円調達してたりしてて、そういうニュースを見るたびに添付の画像みたいな気持ちになるんですけど、いじけてないで私も『坊っちゃん』みたいな快作で世の中に一石を投じるべきだよな!と元気が出てきます。
恥ずかしながら、初見は「坊ちゃん」の漫画版かなと思ってしまった。全五巻で、漱石とか、鴎外とか啄木みたいな教科書でしか知らない人のことがわかる。けど、それなら伝記を読めばいいわけであえてこれを読む理由は「明治」という時代がわかることだと思う。外国人が増えて世相が変わっていく中でどうやって生きたのか、何を考えていたのか。西洋に必死で追いつけ、追い越せ、とあくせくしていた日本の活気とそれをすごく先の視点から批評していった文化人達という構図がよかった。
語句の使い方一つをとってもハードボイルド。冒頭に「コヨーテが笑ったような顔」なんて女に呼ばれる探偵が出てくれば、そりゃぁ、後はその世界に身を委ねればいい、という気分になってしまう。 生活臭を漂わせる部屋などの、人間のいる空間にこだわる意識も見えた。生活様式には人の性質が現れる。人間同士の本音を垣間見て、暴く、このジャンルにおいて、だからこそ舞台は重要なのだと感じた。にしても「男」とは良くも悪くもかっこよく、女にアホな生き物だ
基本的な設定は、関川夏央/谷口ジローの「事件屋稼業」に近く主人公は個人で事務所をやっている探偵。黒崎潤一に近い登場人物もいる。 これに収録されている「十一月にできたともだち」は最近読んだなかでも一番のお気に入りだ。次点で「乾いた街」かな
アイスタイム BC兵器の短編。過激派がBC兵器を盗もうとしている場面から物語は始まる。 読み応えもあり俺の好きなハードボイルド劇画だ 実験 戦争により恐慌状態になった時代で始まり、作中の電車事故から話が急転する。ラストがタイトル通りの内容で素晴らしかった。 五月の晴れた日 「何を読んでる?」 「チャンドラーさ。」 「おもしろいか?」 「おもしろかないが心にしみる」 この辺が関川夏央の原作だなってつくづく思う。 宿命 面白いが感想がかきにくい内容だ... あとがき 原作に対して作者の松森正と同じ感想を持つ部分がありちょっと嬉しかった。
18階の男 登場人物の心情が見事に書かれていて、特に社長に抜擢された内海/前社長の南沢の間で動く江森がいい イミテーション・ゴールド 面白んだが、感想をかきづらい。最終的には主人公は幸せになっているのだが、途中が不憫すぎるな 作品中のマチエールとは素材・材質によってつくり出される美術的効果のこと ガラスの狼 CMの天才と言われている西沢の栄光と凋落を書いた作品。西沢が作成したCMの影響力が発揮されて時の「俺は勝ったんだ」と言うシーンが原作と劇画の魅力が発揮されすぎている。 正義の四人 原発の劇画。 「みんなが信ずるところを誠実におこない、しかし矛盾は永遠に消滅しない。」 「それが現代というもんじゃないですか」 のシーンが特に好き かくも長き不在 事件屋稼業よりもよりハードボイルドな内容だった。同じタイトルの映画があるんだな https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8B%E3%81%8F%E3%82%82%E9%95%B7%E3%81%8D%E4%B8%8D%E5%9C%A8 最後の+ αである原作者 関川夏央の「スポンサーからのひとこと」は一見の価値がある。 やはり日本文芸社のカスタムコミックはすごい雑誌だったな。
小説を言い表すのに文体という言葉があるが、これは小説にかぎったことではなくて映画にも漫画にも文体はある。ここでいう文体というのは単に文章の持つ調子のようなものではない。作者がどのように世界を見ているか、という問題としての文体である。つまり、どういうふうに書かれるかというよりは、何が書かれるかということに直結してくる。 してみると映画の場合の文体は、カメラが何を映すかというになってくる。映画というのは製作者の役割が分業されていて、たとえば脚本と監督がちがう場合がほとんどである。それでいて、その映画は誰がつくったものなのかということになると、そこには監督の名前がくる。それは当然で、映画の文体を握っているのが監督だからである。監督は脚本通りに撮影を進めていくが、そこで何をカメラに映させるかのすべては監督にかかっている。 漫画の場合の文体は言わずもがな、何が描かれているかである。ようするに、谷口ジローの漫画を読む私たちは谷口ジローの目を通してそこに描かれる世界を見ることになる。ところで谷口ジローはいまや日本を飛び越えて世界に愛される作家であるが、世界は谷口ジローの何に魅せられているのか。漫画作家としては珍しく谷口ジローは原作をおくことが多い。つまり、世界の谷口ファンはストーリーに魅せられているのではない、谷口ジローの世界の捉え方、すなわち文体に魅せられているのだ。
一話完結で、ハードボイルドな話もあればコメディとかいろんなタイプの話があるんだがどれも面白い。 主人公の深町丈太郎も良いんだけど、周りにいる黒崎、後藤田、森山、東条、杉本、フグの立ち泳ぎ、ジョーが無茶苦茶良い。 特に黒崎は本当に名言しか言わない
暴力/エロ/倒錯/アクションが最終回まで続く劇画だった。 内容は戒厳令が出ている東京で主人公がとあるきっかけで復讐を誓った。 あらゆるとことでエロとバイオレンスが登場しつつ、途中で女殺し屋との対決、女外人部隊の部隊長になったりと話が色々な展開がありつつ、徐々に復讐相手の情報を集め、さあこれから終わるのかと思ったら完結してた。 原作が関川夏央というのがいまだに不思議な感じがする 松森正/地球最期の日 谷口ジロー/事件屋稼業/坊っちゃんの時代 ほんまりう/真夜中のイヌ 上村一夫/ヘイ!マスター の印象が強いので、こういう感じの原作を書いているとはしらなかった。