皆わかってくれない! 誰が何と言おうと、私ってば可哀想な継子なの!父親が亡くなり、私は父の再婚相手と連れ子と一緒に暮らしている。継母と義姉になじむことができず、まるでシンデレラだわ。でも友達は言うの。あんたはいじめられてない、ただ不幸ぶってるだけだって。そんなことないわよ! だってお風呂に入ってたら、いつも背後が気になるの。きっと小さい頃、継母にお風呂場でいじめられたことがあったはず。それがトラウマになっているんだわ。あーあ、本当のママが生きていたらな。でもある日、私は実母が今も生きていることを知った! 久々に会ったママの姿は――。私って何も知らないワガママな子供だったのね――。
男も仕事も奪われた。でも私にはこの“人形”があるのよ――。漫画家の私は、アシスタントの女・りさ子にアイデアや絵柄まで盗まれた。しかし彼女は名誉ある賞を受賞し、さらに担当編集だった私の恋人までかすめとった。あの男、私に中絶までさせたのに!その憎しみが水子の霊を呼び覚ました。少年がくれた、あの女そっくりの呪い人形。人形の目を潰して、りさ子も失明させることができた。あんたの漫画家生命、終わったわね!しかし人を呪わば穴ふたつ。あの水子の霊が今度向かった先は、私ではなかった――。
私は時々おかしくなる。凶暴で、そう、淫らに――AB型だから気が変わりやすいのよ。朝食に和食を食べたがったと思ったら、急にパンをほしがる。ハツカネズミの解剖実験で怯えていたと思ったら、急にメスでめった刺しにする。想い人への態度も気まぐれ。純情なのか、淫乱女なのか。AB型だから気まぐれなだけ。そう、それだけの話なんだと信じてる……。あるとき倒れて搬送された病院で、衝撃の事実が判明した。子宮の中に何かいる! 潜んでいたのは、彼女の双子の姉妹になるはずだった肉塊。胎児の段階で、片割れの体の中に紛れ込んでしまったのだ。こいつがときに思考を乗っ取っていたということなのか。肉塊は摘出されて、彼女に平和が戻る――はずだった。
オタクとの恋愛って意外とアリかも!?男にだまされ続けた私。ある日、パソコンの接続についてネットの掲示板にヘルプを書き込んだら、やってきたのはオタク君!?初対面だけど親身にパソコンの説明をしてくれるし、悪い人じゃない……のかな? それから週末になると一緒にアキバに行くようになったけど、食事はいつもラーメンかファーストフード、カラオケではアニソン。今までしてきたデートとは全然違うけど、これはこれで新鮮かも♪でもメイド喫茶で楽しそうにする彼を見て、私はすっかり寂しい気分。もともと私たち、ネットで知り合ったってだけで恋人じゃないものね……。彼と距離を置くことにしよう。でもこのすれ違いが、ふたりのハッピーエンドのきっかけになった!?
父の葬儀にやってきた、父の愛人・マリエ。俺は彼女に惹かれてしまった――父は大企業の経営者だった。会社を引き継いだ俺のもとをマリエが訪ねてきた。話のなりゆきで、なぜか彼女を雇うことに。俺とマリエが少しずつ、近づいていく。そしてある夜――私、あの人の息子までばっちり手に入れたわ。女はね、したたかでないとうまく生きていけないのよ。私、愛人やんなきゃ生きていけないんだもの。利用して、利用して、利用して、利用しまくってやる!それぞれの思惑の裏で、もう1組の男女が距離を縮めていた。それは彼と彼女の子供たち。愛人体質の血脈は続いていく――
この世とあの世の間で、愛に引き裂かれる私――。ある夕暮れ、雨宿りをした喫茶店のマスターは美しい男だった。彼の不思議な雰囲気に惹かれ、それから雨の日のたびに店を訪れてしまう。新婚の身だっていうのに、いけないわ。夫を永遠に愛するって誓ったのに、ああ、でもついに彼と結ばれてしまった――!なぜかしら? 最近なんだか体調がすぐれない。夫は私を気遣ってくれる。もったいないほど優しい人。でも、今日は雨が降っているのよ。無性に彼に会いたい――。夫を裏切り、家を飛び出そうとした私は、しかし玄関で“あるもの”を見て踏みとどまった。そして夫から教えられた、あの喫茶店の真実。彼はけっして愛してはいけない人だった。
昔の恋人との再会が3人の運命を変える――週末になると夫は決まって出張にでる。帰ってくるときには香水のにおいをつけている…それでも、私は何も言えない。だって、私も1年前は彼の愛人のひとりだったし5人目の妻なのよ――だから私もひとりで家を空けるのよそれが私にできる唯一の反撥だから……まさかそこで目の前のダイヤモンドに目がくらみ別れてしまった彼と会うなんて……交錯する3人の運命はいったいどうなるのか?彼女たちに幸せは訪れるのか……
結婚して4年。優しい夫には不満はないけれど、私、幸せじゃない……久しぶりのクラス会に出席すれば、仲の良かった友達たちは子供の自慢話ばかり。それどころか「子供は何人いるの?」「まだできないの?」なんて子供のいない私には行き場のない悔しさがこみ上げて涙がでそうになった――ホルモン注射に排卵誘発剤。不妊治療もやれるだけやっているわ。それなのに、一生赤ちゃんを抱けないまま終わるかもしれない……夫も会社では肩身の狭い思いをしている――そしてある日、待望の妊娠が!これですべてがうまくいくと思っていたら……まさかの想像妊娠……でも、こんなこと誰にも言えないわ!もう子供をどこからか手に入れるしかないわ!!!
あの子はきっと私のことを恨んでいるのよ……夫は単身赴任で、私は一人、狭い団地の中で、小学生の春美とようやく幼稚園に通い出す2番目の花枝、そしてまだおむつのとれない大介の三人の子育てに追われ息の詰まるような生活を送っている。誰にも頼れないイライラと子育てのストレスで、いけないとは思いつつも、いつも要領の悪い花枝に当たってしまう。ある日、まとわりつく花枝を追い払った拍子に事故が!打ち所が悪く花枝は死んでしまった……それから不可思議なことが私の周りで次々と…きっとあの子の霊の仕業なのね? 私を恨んでいるのね――
障害物が何もないのになぜあの道は曲がっているの……夏休みに旅行で北海道へ来た私と恋人の淳也。さっそく今夜泊まる予定のユースホステルにチェックインするため、レンタカーで「さすがは北海道!」というまっすぐな一本道を快調に進んでいった。トンネルを抜ければ目と鼻の先、という時にクルマの目の前に少女が飛び込んできた!!!しかし、その少女はクルマの中にいる私たちの間をすり抜けていった……まさか、ふたりが見たのは少女の幽霊!?ホテルについてからも少女の霊がふたりを襲う……ふたりの泊まるホテルの前には何の障害物のないのに極端にカーブした道がある。そこには、かつて慰安婦としてきた少女たちが首を吊った大きな木が植えられていたという――
憧れていたあの男の子はどこに行ってしまったのか!ふいに届いた小学校の同窓会のはがき。そのはがきを手にしたとき思い出したのはハーメルンの笛吹き役をしていた男の子。でも、名前が思い出せない……。それ以来、ことあるごとに気になるのはなぜ?あの男の子はいったい私の何?その答えがわかったとき、新たな運命が動き出す――
「一緒に死のうと思った……」マンションの一室の床下から発見された男の死体のそばにいたひとりの女が発した言葉――ふたりは大学時代に出会い、次第に深い仲となった。男は女を、自分の理想の女性に教育しようとし、女もそれに応えようとしていた……しかし現実の世界はそんなに甘くなかった……
結婚式当日に母から届いた小包には……母ひとり、娘ひとりの生活は、小学生の娘には金銭的にも母のぬくもりも十分に感じることはできなかった…それゆえさしたる理由もなく、母に、社会に反抗していった――「私の不幸は、母がゆきづりの男との間にできた自分を産んだことからはじまったのだ」高校を中退し、ひとりで家を飛び出した。そして東京で見初められた男性との結婚が決まる――教えていなかったはずの母から手紙とともに手作りのウエディング・ドレスが入っていた……
性格まで変わる化粧品… 貴女は使ってみたいですか?化粧も地味、会社でも目立たないどころか「使えない奴だ」なんて陰口を言われているさえない女、笹島祥子。ある日、祥子の部屋に訪れた化粧品の訪問販売員が訪れる。その日から祥子の日常はガラリと変わる――「信じられない! あの化粧品をつけただけでこんなに周囲の反応が変わるなんて……」魅力的な美しさを手に入れ、より大胆な性格となった祥子。しかし化粧品によって変わったのは性格だけではなかった……
手に入れた念願のスイートホーム。そこは……7年前、義父の家業を継ぐための夫の脱サラに合わせて一等地に新築した二世帯御殿。大型の外車もゆったり2台おけるし、広い庭――すべてが希望にあふれていた…しかしそれは幻想だったのかもしれない…何かが違う―と思い始めてもう3年…さまざまなトラブルが降りかかってくる…原因はいったいなんなの!!!!
マウンティング女に要注意! あんたみたいなワガママ、もう友達じゃない!インターネットを通じて出会った女友達の美咲さんは、バリバリ働く自立した女性。とってもかっこいいけれど、専業主婦の私は美咲さんみたいにひとりで生きていくことはできないな……それって寂しすぎるもの……。でも美咲さんも寂しいのかしら? なんだか私に依存するようになってきた。四六時中来るメールに電話、強引な遊びの誘い、弁が立って気が強い性格。この人ってなんだか……結構重いタイプ? 私を恋人代わりにしてるんじゃない!?その不安は的中した。押し切られて一緒に行くことになった旅行で、彼女は私の体をまさぐってきて……。もう限界! あんたとは絶交よ!
あの女は生きている限り、私の恋人を狙い続けるだろう。私と婚約者が働く会社に入社してきた美人。なんだか彼を気に入ったみたい?あの女は恐ろしい人間だった。社長の娘という立場を利用し、彼を追い詰めて寝た。そして驚くことに、そのときの映像を私に送りつけてきたのだ。テクニックがあるからってなによ! 私の幸せを奪わないで!ある夜、私が発見したものは、ガスが充満する部屋で酔って眠りこけるあの女。迷った末に私は彼女を助けた。でも女は目を覚ますなりまた彼にベタベタとして……。選択は間違っていたかもしれない。その後私はもう一度、あのときと同じ選択を迫られた。救うべきか、見殺しにすべきか。今度私が選んだのは……。
現代の身分違いのラブストーリー。私をここから救い出して――。東京からやってきた美大生・英一が金沢で出会ったのは、友禅の精霊のように美しい女。彼女、瑞希は伝統ある友禅職人の一人娘だった。瑞希の許嫁・孝介をはじめ職人たち相手に、自分の作品を認められようと奮闘する英一。瑞希と一緒になることができれば……。惹かれあうふたり。しかし瑞希は孝介の子供をみごもっていた。それでも、それでも彼女を諦めることはできない! 今、英一と孝介は対決する。それぞれの力を注ぎ込んだ友禅によって――。
神奈川県横浜市寿町の診療所に医師として赴任してきた輝子。やってくる患者は、お金も保険証もないその日暮らしの患者ばかり。そんな荒くれ者たちの街で実在の女医・佐伯輝子が30年の長きにわたり診療してきた命と涙の交流を漫画化!!
「おまえはまるで冷たい人形だな。理想の女性だと思ったのに――」それが夫からの最後の言葉だった……そばにいてずっと守っていて欲しかったのに……厳格な母のもとで完璧を求められて育ったからなの?いつまで経っても不器用な私。こんなにも愛されたいのにどう表現していいかわからない……雨の中、偶然出会った若い彼。まさか愛し合うことになるなんて……でも、どうして約束の日にあなたは来てくれなかったの……?
発見された男の死体からは、性器が切り取られていた! それが事件の始まりだった――。山奥の村にやってきた刑事ふたりは、美しい未亡人に出会った。大雨の夜、連続して見つかる性器のない男の死体。一体誰が――?若き刑事が不自然な眠りから目覚めると、未亡人が男と絡み合っていた!「もういっちゃうなんて許さないから。もっと抱いて! もっと愛して!」餓鬼のように雄を求める女。そして彼女は刃物を手にして――。次の標的は僕なのか!? 事件の裏には女の異常性欲があった!
夫の浮気相手は男だった。ただの友達同士のふりをしてずっとだましていたのね。怒りにわれを忘れた私は夫を包丁で一突き! そして時間は狂いはじめた――。絞め殺したはずの老婆が自宅にやってくる。日付のおかしい新聞が届く。一体どういうこと? 私だけが時間を逆行しているということなの?確かに殺して海に捨てたはずなのに夫は生きている。違う時間を生きることになった夫婦ふたり。私、心の底からあなたのことを愛していた――。
路上で見つけた指輪――それを身につけてから怖ろしいことばかり起きる!近道をしようとして普段通らない道で拾ったダイヤの指輪。付き合っている彼氏は「サイズもぴったりなんだし、俺が婚約指輪をあげるまでしていればいい」なんて気軽にいう。でも、彼ったら最近仕事で忙しいみたいで、泊まってもくれなくて寂しい…。あの日以来、気持ち悪い男につきまとわれているし怖いわ……まさか指輪が原因なの!?
知る人ぞ知る、新橋駅の“幻のプラットホーム”。そこから死後10年は経った白骨死体が見つかった!この遺体の正体は?「殺したのは私よ!!」超能力少女は叫ぶ。自分を嫌う父親を、彼女はプラットホームで――。父娘の愛憎の結果がこの白骨死体だというのか?キーワードは“リボン”。やがて明らかになる10年前の事件の真実。父親が白骨となっても今姿を現した理由とは――。「お父さん、私の心の傷を癒やしにきてくれたのね?」