小学生・水沢早紀は、文武両道、絵画も上手く、おまけに美人という完璧な人間だった。そんな人間が転校してきたものだから、すぐさま学校のトップは彼女に。一番の座を奪われたみどりは、早紀にいじわるをするようになる。中学に上がると、みどりは遠い町へ引っ越し、早紀とかかわることはなくなった。いじわるもなくなり、早紀は超エリート校への進学に向けて勉強に励むが、次第にまわりでは異変が起きはじめる。ガラス片入りの手紙を送られたり、猫の死骸がベランダに投げ込まれたり……エスカレートするいたずらの犯人と理由とは。(魔(デビル)シリーズ第4弾)【収録作品】・魔の蘇生<デビル・リザレクション>・意地悪<Devil Spite>・愛されるって怖い<魔の愛>・Devil Writer<魔の作家>
片思いの相手・中山からクリスマスイブデートを申し込まれる主人公。思いがけない誘いに舞い上がるが、当日、なぜか中山は現れず。ホラー好きの主人公は、1人で4本立てのオムニバス映画『恐怖劇場』を見ることに。しかも、『恐怖劇場』を上映するホラー専用劇場「仲町ミリオン座」には、観客に幽霊が紛れているというウワサもあり……。(魔(デビル)シリーズ第5弾)
女子高生・古沢は、“おちゃらける事”で学校や世の中を渡り歩いていた。しかし、威張ってばかりのクラスのリーダーや、差別の激しい先生など、内心ではストレスが溜まっていく一方。そんなとき、神無山で古沢は不思議な虫を見つける。それは、実在の人物にそっくりの顔をしている虫だった。古沢がふいに虫の前足を折ると、翌日同じ顔の人間が折れている事実に気づく。味を占めた古沢は、今までの復讐をしようとするが、そんな古沢自身にも天罰が下り……!?【収録作品】・ペニー・ピンチング・おろち・鏡の国の亜梨寿(アリス)・人虫(ひとむし)
顔も性格もまったく違う双子の美貴と真貴。美貴は、美人だが気が強く、性格が悪い女性。真貴は、顔はイマイチだが優しい心を持つ女性だった。美人の美貴に肩入れをする両親により、家に居場所を失った真貴は自殺を決意し、海に身を投げてしまう。一方で、デート中の事故により美貴も海に投げ出されてしまう。意識を取り戻したのは真貴だったが、名医の施術により真貴の顔は美人の美貴そっくりになっていた。真貴は、美貴になりきり性格の悪い姿を演じるが、次第にそれは真貴の本当の性格にも影響していく。さらに、真貴のまわりでは美貴の亡霊と疑わしき怪奇現象まで発生し……。【収録作品】・魔の顔・魔の村(デビル・ビレッジ)・Devil Change(デビル・チェンジ)・ともだち(Devil Friend)
15歳の麻衣は、若くして相思相愛の恋人・誠也と結婚の約束をしていた。しかし、誠也は交通事故で他界。誠也の死を受け入れられない麻衣は、毎日のように誠也の部屋を訪れていた。不憫に思った誠也の親友・克己は、誠也を忘れさせようと麻衣を連れ出すが、そのころから麻衣には、死んだはずの誠也から電話や荷物が届くようになる。一体、誰が、なぜそんなことを……。魔(デビル)シリーズ第2弾【収録作品】・魔瘤(まこぶ)-DEVIL WEN-・魔少女・魔の家(デビルハウス)・魔の恋人(デビル・ラバー)
恐怖、嫉妬、怨念…など、人間の負の感情を取り上げたまつざきあけみの代表作「華麗なる恐怖」シリーズ第7巻。美緒は、新進気鋭の小説家で、実家が資産家の杲(あきら)と結婚した。だが、それも束の間、杲は、交通事故に遭って全身やけど、そして、半身不随の身になってしまったのだ。それでも、献身的に看病する美緒。だが、美緒はだんだんある疑問を抱くようになる。それは、独身時代から美緒に付きまとい、交際を迫っていた、杲の親友で貧乏小説家・勇司の存在だった。もしかして、勇司が杲を殺し、杲になりすましているかもしれない。そんな邪推が日増しに大きくなっていく。果たして、彼は、杲なのか、それとも…。表題作「逢魔が時」他、全5話を収録。<目次> ・ピーター・パン ・けむりを吐かない煙突 ・夜の向こう側 ・逢魔が時 ・闇の哄笑(こうしょう) 初出:月刊ハロウィン(朝日ソノラマ)1988年6月号~12月号
恐怖、嫉妬、怨念…など、人間の負の感情を取り上げたまつざきあけみの代表作「華麗なる恐怖」シリーズ最終第9巻。太平洋戦争当時、持病のため、運よく徴兵を免れたT大生の良夫は、文学好きな美少女・雨宮麗子と、デブでブスの最悪女・栗頭沼子と知り合った。当然、麗子に恋心を持っていた良夫だったが、米軍の空襲から予想外の事態に陥る。果たして、巻き返しは可能なのか? 表題作「ふりむいた男」他、全7話を収録。<目次> ・麗人館 ・白薔薇紅薔薇 ・ふりむいた男 ・すてきな仲間たち ・ふりむいた男PARAT2 ・怖い女 ・暑い夜 初出:月刊ハロウィン(朝日ソノラマ)1990年3月号~1990年9月号
恐怖、嫉妬、怨念…など、人間の負の感情を取り上げたまつざきあけみの代表作「華麗なる恐怖」シリーズ第4巻。江戸時代から代々「犬神様」が憑いた姫が城主を務める通称「犬神御殿」。ここの跡取り娘・綾は、犬姫様を名乗り、まわりの村人に預言をし、民の平和を守っていた。だが、ふいに持ち上がった町村合併話とその町長選挙を前に、状況が一変。犬神御殿である城を壊そうとする一派と守ろうとする一派が現れ、町長選挙選が開始される。そんな折、不審な死者、行方不明者が続出した。果たして、その真意とは…。そして、綾は本当に犬神様に憑かれているのだろうか? 表題作「犬姫御殿」他、全5話を収録。<目次> ・満月奇譚 ・風花幻戯(かざはなげんぎ) ・犬姫御殿 ・名残の雪 ・真夜中の童話 初出:月刊ハロウィン(朝日ソノラマ)1987年11月号~1988年5月号
恐怖、嫉妬、怨念…など、人間の負の感情を取り上げたまつざきあけみの代表作「華麗なる恐怖」シリーズ第6巻。韻(ひびき)徹也と雲居俊介は、小学生時代からのライバルだった。何をやっても互角。そして、お互い一歩も譲らなかった。成人してからは、お互い小説家になって、人気争いを繰り広げていた。だが、ついに、俊介の実力行使が始まる。徹也を殺そうとし始めたのだ。徹也がいなくなれば、俺が一番になれる。そう思った俊介は執拗に徹也を狙う。果たして、徹也は生き延びられるのか? そして、意外な結末とは一体…!? 表題作「好敵手」他、全6話を収録。<目次> ・蟻塚 ・魂請村(たまごいむら) ・悪魔の種子 ・十一月の四月馬鹿 ・クリスマス・イヴ ・好敵手(ライバル) 初出:月刊ハロウィン(朝日ソノラマ)1989年8月号~1990年2月号
恐怖、嫉妬、怨念…など、人間の負の感情を取り上げたまつざきあけみの代表作「華麗なる恐怖」シリーズ第5巻。赤子が怪死する杜があるという。そんな迷信を信じていない可奈子は、その杜の所有者で生物学者である高左右東朗と結婚した。そして、いつしか、東朗の子を身籠った。だが、古参のお手伝い・悦子は、それを喜ばない。それどころか、東朗の前妻・晶子も、出産後すぐに子を亡くし、自身も心を病んで入院することになったと告げるのだった。不吉な予感を持ちつつも、生活する可奈子だったが、その可奈子の身に新たな災いが巻き起こる。表題作「子泣きの杜」他、全8話を収録。<目次> ・小婢子童子(こけしぼうこ) 1986年 プロムナイトNo.1(近代映画社) ・白い鎮魂曲(レクイエム) 1987年 プロムナイトNo.2(近代映画社) ・真夜中綺譚(ミッドナイト・ストーリー) 1987年 プロムナイトNo.3(近代映画社) ・子泣きの杜(もり) 1987年 プロムナイトNo.4(近代映画社) ・美しく眠れ 1987年 プロムナイトNo.5(近代映画社) ・妖気をあなたに 1987年 プロムナイトNo.6(近代映画社) ・雅琴(まさき)人形 1982年 grape fruit(新書館) ・窓 1980年 少年少女SFマンガ競作大全集 盛夏の号 Part7(東京三世社) 初出:目次に記載。
怪異、奇譚や人間の負の感情を描かせたら当代一の漫画家・まつざきあけみが描く大人のラブストーリー。実家が貧しいさと子は、中学以来の親友・百合香の家にお手伝いとして住まわせてもらっていた。百合香、そして、その旦那の保彦は、絵に描いたようなベストカップル。それを妬ましく思ったさと子は、つい、偽の手紙を保彦宛てに送ってしまう。それによって、夫婦仲はひびが入り、二人は不仲になる。それどころか大事件が勃発し…。このカップルのその後はどうなるのか? そして、人間の裏の顔がわかる結末は必見! 表題作「醜い人」他、全4話を収録。<目次> ・醜い人 1987年 FEEL(祥伝社) ・華麗なる殺意 1989年 女性自身Comic VAL(光文社) ・愛の陽炎(かげろう) 1990年 FEEL(祥伝社) ・彼はネプチューン 1989年 おまじないコミック増刊(実業之日本社) 初出:目次に記載。
人間の負の感情を描かせたら当代一の漫画家・まつざきあけみが描く怪異奇譚。奈津子は、職場のイケメン部長と結婚した。唯一の懸案事項だった部長の連れ子・亜子との関係も良好で、結婚生活は順調と思えた。だが、部長の前妻・美佐の幽霊が出るとのウワサが近所で広まる。薄気味悪く思う奈津子だったが、奈津子のまわりでも、怪異現象が起きるようになる。果たして、それは美佐の亡霊なのか? それとも、別の何者かによる犯行なのか? 戦慄の結末を見逃すな! 表題作「真夜中の子供」他、全4話を収録。<目次> ・真夜中の子供 ・悪魔のような女 ・シンデレラの罠 ・黒い花 初出:FEEL(祥伝社)1989年~1990年
怪異、奇譚や人間の負の感情を描かせたら当代一の漫画家・まつざきあけみが描く人の心に宿る嫉妬にまつわる物語。由真には、学年一の美貌と学力を持つ美葉と、成績や見た目は良くないが性格は明るい久枝という2人の親友がいる。そして、いつも3人で行動していた。だが、いつしか、美葉は、久枝を使い走りのように酷く扱うようになった。由真も注意をしようと思うのだが、美葉に嫌われまいと言えないでいた。そんな折、事件が起きた。なんと、美葉が何者かに殺されてしまったのだ。警察は重要参考人として久枝を連行。犯人は久枝かと思われが、由真は、久枝が無実だということを知っていた。では、犯人は一体誰なのか? そして、その動機は…!? 第1話「親友」他、全5話を収録。<目次> 第1話:親友 第2話:嫉妬蟲(ねたみむし) 第3話:バロック・コンチェルト 第4話:魔少女 第5話:アダムの骨 初出:月刊ハロウィン(朝日ソノラマ)1991年9月号~1992年1月号
恐怖、嫉妬、怨念…など、人間の負の感情を取り上げたまつざきあけみの代表作「華麗なる恐怖」シリーズ第2巻。現代東京に吸血鬼が現れた。全身の血を吸われた死体がいくつも発見されたのだ。そして、犯人と目されたのは、気がふれたドイツ人老科学者・ゲルハルト・シュミット。都内にドイツの名城・ノイシュバンシュタイン城そっくりの建物を作り住んでいる怪しい人物だ。この男にインタビューするために、創造出版の編集者・宮川と、東都日報の女性記者・瞳子(とうこ)、同僚・卓の3人はこの城に向かう。だが、その城のまわりはラビリンスと呼ばれる迷宮庭園になっていて、よそ者の侵入を阻んでいた。果たして、この迷宮を走破することはできるのか? そして、吸血殺人犯の正体は一体誰なのか? 表題作「迷宮城」他、全6話を収録。<目次> ・負の結晶 ・青龍沼異聞 ・迷宮城 ・隠ヶ島(おぬがしま) ・花嫁のためいき ・笑う道化師 初出:月刊ハロウィン(朝日ソノラマ)1987年3月号~10月号
人間の負の感情を描かせたら当代一の漫画家・まつざきあけみが描く怪異奇譚。受験戦争で、子供たちは公園で遊ばなくなり、家と学校、そして、塾だけが生活の場となった。そんな折、深夜の浮浪者狩りが多発。それを知った主人公は、弟の受験生・友洋の服に血がついていたことを不審に思う。しかも、同時期に、怪しい少年が深夜に現れ、塾帰りの子供たちを公園で遊ばせるようになったのだ。そして、この少年は、子供たちをどこか遠くに連れ去ろうとする。果たして、これを阻止できるのか? そして、この少年の正体とは一体…!? 「ナイト・チャイルド」他、全6話を収録。<目次> 第1話:ナイト・チャイルド 第2話:他人の空似 第3話:掌(てのひら)の夢 第4話:思惑 第5話:呪い仮面 第6話:蛙(かえる)のお姫様 初出:月刊ハロウィン(朝日ソノラマ)1992年5月号~10月号
人間の負の感情を描かせたら当代一の漫画家・まつざきあけみが描く怪異奇譚。英(ひかる)は、同級生の迫(はざま)が気になっていた。というのも、村八分のババアに育てられただけでみんなから疎外されていることにカルチャーショックを受けたからだ。そんな折、校内で事件が起きた。校舎新設をきっかけに、女子生徒が校舎の窓から落ち、死亡。それから、窓ガラスが突然割れたり、誰もいない教室から泣き声が聞こえたりと、異常現象が頻発する。校長は「この事態は、校舎新築の折り、龍神様のほこらを埋め立てたことが原因だ」と懺悔する。そんな非科学的なことがあるのかと不審がる英だったが、その後も、怪奇現象、死亡事故が続く。果たして、これは龍神様の祟りなのか?はたまた、死亡した女子生徒の呪いなのか? 緊迫のエンディングは必見! 表題作「魍魎狩り」他、全4話を収録。<目次> ・魍魎狩り ・消えた恋人 ・誰かが見ている ・役一族(えんのいちぞく) 初出:月刊ハロウィン(朝日ソノラマ)1986年夏の増刊号、1990年11月号、1991年5月号、1991年増刊「眠れぬ夜の奇妙な話」VOL.2
恐怖、嫉妬、怨念…など、人間の負の感情を取り上げたまつざきあけみの代表作「華麗なる恐怖」シリーズ新装第2巻。1980年代、5年にわたって「月刊ハロウィン」に掲載されていた「華麗なる恐怖」シリーズを再編集して贈る新装版。人気作家・覚馬 詮(あきら)は、美女・兼田美羽留(みはる)と婚約し、公私ともに絶好調だった。そして、都内の最高峰フレンチレストランで食事を取っていた時、知り合った天才科学者・海堂の言ったセリフが気になって仕方なくなってしまう。そのセリフとは「どんな肉料理も『あの肉』の旨さには足元にもおよばない」。それを聞いてから覚馬は、その肉をどうしても食べたくなり、海堂の私邸を訪れることになる。果たして、その禁断の肉は、何の肉なのか? そして、その後の覚馬の運命は…!? 表題作「スペシャル・メニュー」を含む全7作品を収録。<目次> ・スペシャル・メニュー ・負の結晶 ・青龍沼異聞 ・迷宮城 ・隠ヶ島(おぬがしま) ・花嫁のためいき ・笑う道化師 初出:月刊ハロウィン(朝日ソノラマ)1987年1月号~10月号
耽美系少女漫画家・まつざきあけみが、人間の心に宿る「魔性の感情」を描く「魔(Devil)」シリーズ第4弾。転校生・水沢早紀は、スポーツも勉強も、絵画も上手で、しかも美人。早紀の転校で、今までの一番の座を取られてしまったみどりは、ことあるごとに早紀に意地悪をするようになる。時は進み、中学生になった早紀。幸いなことにみどりは、中学進学を機に遠い町に引っ越してしまい会うことはなくなった。早紀は母親の母校でもある超エリート校・城南女子附属高校進学を目指していた。だが、早紀の頭脳をもってしてもギリギリの状態で、早紀は4つも塾を掛け持ちしている。だが、また、早紀のまわりで変なことが起き始める。ガラスの破片入りの手紙が届いたり、猫の死骸が早紀の家のベランダに投げ込まれたりしたのだ。果たして、犯人はみどりなのか? それとも…。揺れる少女の女心を描く名作が開幕する。表題作「意地悪<Devil Spite>」を含む全4作品を収録。<目次> ・魔の蘇生<デビル・リザレクション> ・意地悪<Devil Spite> ・愛されるって怖い<魔の愛> ・Devil Writer<魔の作家> 初出:LCミステリー(学習研究社)1992年6月号~1992年12月号
人間の負の感情を描かせたら当代一の漫画家・まつざきあけみが描く愛憎奇譚。故硲(はざま)と宇堂は、中学時代、そして、高校生になっても常にライバル関係。試験や恋愛においても常に競い合っていた。だが、宇堂は、一度も故硲に勝ったことがない。美少女・三谷涼子を巡る三角関係でも、結局、涼子と付き合ったのは故硲だった。負けてばかりのこの争いに疲れてしまった宇堂は、同級生・羽積(うづみ)といると心が休まる自分を知る。故硲に一方的に「もうお前とは勝負はしたい」と宣言する宇堂。だが、故硲はそれを承諾しなかった。そんな時、重大事件が巻き起こる…。表題作「Love Game」を含む全7作品を収録。<目次> ・Love Game 1996年 My Boy(実業之日本社) ・二人だけの謝肉祭(カーニバル) 1974年 別冊なかよし(講談社) ・雨のにほいが好き 1976年 別冊なかよし(講談社) ・寒桜 1980年 ペーパームーン(新書館) ・鬼面村(おものむら)怪聞記 1986年 月刊ハロウィン(朝日ソノラマ) ・Adieu(アデュー) 1979年 JUNE2月号(マガジン・マガジン) ・ジェルベーズ 1979年 JUNE2月号(マガジン・マガジン) 初出:目次に記載。
怪異、奇譚や人間の負の感情を描かせたら当代一の漫画家・まつざきあけみが描く傑作ホラー。洋式の不思議な扉がある。その向こうには自分を愛してくれている青年がいたり、自分の人生を変える運命が待っていたり、成功者の人生が待っていた。そんな扉にまつわる不思議な話をオムニバス形式で紹介する。第1話「運命の扉」他、全7話を収録。<目次> 第1話:運命の扉~Devil Door~ Part1 第2話:運命の扉~Devil Door~ Part2 第3話:彩香(あやか)人形~Devil Doll~ 第4話:魔姫~Devil Sleeping Beauty~ 第5話:魔鏡~Devil Mirror~ 第6話:小さな悪魔~Little Devil~ 第7話:天使の降る夜~Devil Night~ 初出:LCミステリー(学習研究社) 原版コミックス:日本文芸社 2004年12/10発行
恐怖、嫉妬、怨念…など、人間の負の感情を取り上げたまつざきあけみの代表作「華麗なる恐怖」シリーズ新装第4巻。1980年代、5年にわたって「月刊ハロウィン」に掲載されていた「華麗なる恐怖」シリーズを再編集して贈る新装版。美緒は、新進気鋭の小説家で、実家が資産家の杲(あきら)と結婚した。だが、それも束の間、杲は、交通事故に遭って全身やけど、そして、半身不随の身になってしまったのだ。それでも、献身的に看病する美緒。だが、美緒はだんだんある疑問を抱くようになる。それは、独身時代から美緒に付きまとい、交際を迫っていた、杲の親友で貧乏小説家・勇司の存在だった。もしかして、勇司が杲を殺し、杲になりすましているかもしれない。そんな邪推が日増しに大きくなっていく。果たして、彼は、杲なのか、それとも…。表題作「逢魔が刻」を含む全7作品を収録。<目次> ・逢魔が刻 ・闇の哄笑(こうしょう) ・黒いレクイエム ・恋人たちの冬 ・五百旗頭家(いおきべけ)の怪 ・夢十夜 ・蟻塚 初出:月刊ハロウィン(朝日ソノラマ)1988年9月号~1989年8月号
怪異、奇譚や人間の負の感情を描かせたら当代一の漫画家・まつざきあけみが描く傑作ホラー。女子高生・古沢の処世術は“おちゃらける事”。不良・原たちに絡まれても、おどけて許してもらえる。だが、クラスのリーダー格で威張ってばかりいる百合や、差別がヒドイ太田先生など、許せない人物がまわりに多くいて、ストレスはたまる一方だった。そんな折、神無山に登った古沢はそこで、不思議な虫を見つける。顔が実在の人物そっくりで、集団生活をしている虫だった。なにか、不思議なものを感じた古沢は、一匹の虫の前足を折った。そして翌日、登校すると、虫と同じ顔をしている人間の腕が折れていたのだ。虫と人との相関関係を知った古沢は、今までの復讐をしようと決意する。だが、「人を呪わば穴二つ」悪いことをする人には必ず天罰が下る。果たして、古沢の運命は…!? 表題作「人虫」を含む全4作品を収録。<目次> ・ペニー・ピンチング 1991年「増刊ASUKA」ミステリーDX春の号(KADOKAWA) ・おろち 1992年 ミステリーDX3月号(KADOKAWA) ・鏡の国の亜梨寿(アリス) 1993年 ミステリーDX1月号(KADOKAWA) ・人虫(ひとむし) 1993年 ミステリーDX4月号(KADOKAWA) 初出:目次に記載。
耽美系少女漫画家・まつざきあけみが、人間の心に宿る「魔性の感情」を描く「魔(Devil)」シリーズ第2弾。麻衣は15歳ながら相思相愛の恋人・誠也と結婚の約束をしあった仲だった。だが、誠也は交通事故で他界。麻衣は、その事実が受け入れらず、毎日、誠也の部屋を訪れては、誠也のことを思っていた。それを不憫に思った誠也の親友・克己は、強引に麻衣を誘い出し、誠也のことを忘れさそうとする。だが、その頃から麻衣のまわりでは不思議なことが起き始める。生前、誠也が麻衣に毎夜11時にしていたおやすみコールが鳴るようになったのだ。それどころか、麻衣の元に誠也がよく送ってくれたクリームイエローのバラまで届くようになる。果たして、これは、死者になった誠也が贈ったモノなのか?それとも…。表題作「魔の恋人」を含む全4作品を収録。<目次> ・魔瘤(まこぶ)-DEVIL WEN- ・魔少女 ・魔の家(デビルハウス) ・魔の恋人(デビル・ラバー) 初出:LCミステリー(学習研究社)1990年12月号別冊、1991年4月号別冊、1991年7月号別冊、1991年9月号
耽美系少女漫画家・まつざきあけみの初期名作集。女子に大人気のプレイボーイ・ジェレミーを好きになってしまったテス。だが、ジェレミーと会うといつも憎まれ口ばかり叩いてしまう。失恋間違いなしかと思われていた矢先、ジェレミーから電話がかかってきて、デートに誘われる。やっと素直になれると、デートの誘いを受けるテス。だが、デート当日、ジェレミーは来ず、交通事故で亡くなってしまう。失意に暮れるテスの前に、偶然、未来から来た青年からタイムマシンを借りられることになる。テスはこのタイムマシンを使って、ジェレミーの死を回避しようと画策。だが、未来人は、死は回避できないものだと宣言する。果たして、ジェレミーの運命は…。そして、テスはどう行動する!? 表題作「タイム・デイト」を含む全5作品を収録。<目次> ・タイム・デイト 1970年 週刊マーガレット(集英社) ・青い海賊船 1976年 別冊なかよし(講談社) ・こもれ日の詩(うた) 1972年 増刊なかよし(講談社) ・フォースター家の罠 1971年 週刊マーガレット(集英社) ・天使のくれたメガネ 1970年 増刊マーガレット(集英社) 初出:目次に記載。