橘 みれい(たちばな みれい、5月22日 - 2015年12月28日)は、日本の小説家。双子座。血液型はA型。東京都在住。別名義、嶋田純子(しまだ じゅんこ)。なお講談社X文庫ホワイトハートにおけるデビュー時のみ、観月晶子のペンネームを用いていた。
1992年デビュー。ファンタジー、伝奇、時代もの等のジャンルを手がける。小説の他にも、ノベライズ、漫画原作、ラジオ・CDドラマ脚本、企画記事監修など幅広く活躍中。
主な著作には『鏡花あやかし秘帖』シリーズ、『平安京伝奇』シリーズなど。ノベライズでは『東京アンダーグラウンド』、『夢喰見聞』、『スイートドラゴン』などがある。
2016年9月15日に出版された「鏡花あやかし秘帖 月」にて2015年12月28日に逝去した事が発表された。
内容はタイトルの通り、あやかしものです。 少し、一話完結もので、ボリュームがあります。 若い怪奇雑誌編集者である主人公の香月は、仕事柄か人柄か、何故か怪奇や怪異と呼ばれるものに巻き込まれやすいようです。 怪異がもつ、怪異のうらにある哀しみや思いが描かれており、あちらにはあちらの事情があるのねと思ってしまいます。 崇拝する先生・泉鏡花が関与することで、怪異は消えてなくなります。 耽美と怪奇と幻想と。 そのあたりの言葉で説明される作家・泉鏡花の作風を現したかのようなキャラクターになっています。 本作にあるように、もしかしたら視えていたのかもしれないですね。 そして時代も明治であれば、そういうものもいたのかもしれません。 作中で、キャラクターたちが耽美と退廃の違いを語っていたのは、おもしろいなと思いました。