『花野井くんと恋の病』『おはよう、いばら姫』『マイ・フェア・ネイバー』の森野萌さんが、新人時代に描いた長編読切が電子で単体で発売開始されました。 ある程度ページ数があると単行本の巻末に載せるにも長く、しかし連載していて他の短編が増えるわけでもないので短編集としても出せず未単行本化という作品はかなりあるので、こういう形で改めて読めるようにしてくださるのは嬉しいですね。 本作は、女優の母譲りの顔で性格も良く運動もできて友人も多いという、普通の少女マンガであれば学校のアイドル枠である少年・夏彦がある日突然クラスメイト全員から無視されるようになってしまうところから始まる物語です。 居場所をなくした夏彦が辿り着いたパソコン教室で出逢うのが、ハーフ美人のエマ。写真を撮るのが好きな彼女と、写真を通して少しずつ仲を深めていきます。 後ろ暗いところが何もない夏彦が悪し様に扱われるということは普通に考えれば何かしらの誤解が生じているということなのですが、その誤解は一体どこから生じているのか? その部分が、改めて読むとより今日的なテーマを感じさせてくれました。特に、55Pのセリフは非常に大事なことだと思います。 それと同時に、エマとの関係性やそれを築くために紡がれる言葉ひとつひとつに煌めくものがあります。夏彦の置かれた状況は辛いものですが、そこから立ち直っていく夏彦のポジティブな心根は気持ちの良いものです。 ボーイミーツガールの上質な短編です。
ストーリーの主軸はもちろんですが、ちょいちょい入る笑いの要素にツボります! 上滑りしないキャッキャウフフなノリも、尊くてキュンキュンします! 美味しそうな食べ物の描写と、人物の描き分けのテクニックにも作家さんの情熱を感じます。 久しぶりに出てくるキャラも、「あ、あの子」とすぐにわかるのは、ストレスが無くて助かるのです。
高校生の頃、となりに住んで懐いていた4歳のモモ。彼女が高校生になって社会人となった佐久良と再開する。モモにとって佐久良が特別な人であると同じく、佐久良にとってもモモは特別な人。昔2人はお互いを救い合ったなんて、なんか素敵な関係。その時は勿論恋なんてものではなかった。でも16歳と28歳の男女なら恋に発展の可能性もあるかも?佐久良が昔を思い出すシーンはとても悲しい、でもそこには可愛いモモが居た。そんな回想シーンは涙を誘う。相変わらず可愛いモモに振り回され、その扱いにちょっと困ってしまう佐久良もカワイイ。かなり年上の彼が好き、すごく年上の彼に憧れるという人はもちろん共感出来るし、たとえそうでなくても2人の世界にほっこり出来ること間違いなし。
これはベタ惚れされる彼女の気持ちを味わえる漫画なのではないでしょうか…! まず主人公がピュアでいい子なのでこんなにラブラブでもそんなイライラしません。 加えてこの花野井くんのヤンデレ紙一重な愛! ピュア…ピュアだけども愛重い! なかなかない少女漫画かと。
知名度が全然高くない作品だけど名作だと思う。 6巻という短さでとても綺麗にまとめられている。 最終巻は泣く。
頭がよくて、イケメンな花野井くんに異常なまでに愛されるラブストーリー。 主人公のほたるちゃんの何気ない言動から、髪を切ったり、無くし物をずっと探したりする花野井くんの愛が、ま~~~あ重いこと重いこと。でもこんなに愛されるっていいなと思える。ずっとニヤニヤする。 眉毛についた"たくあん"が印象的なほたるちゃんが、普通なのもまたいい。(最初は「主人公だし、もっと可愛い女の子でもいいんじゃないの?」と思ったけど、ドンドン可愛く見えてくる。ほんと。) ・絵が綺麗 ・偏愛(一途過ぎ) ・イケメン男子が闇属性 ↑こういうのが好きな人にはもってこい! 1話から主人公のためになら死ねる宣言しちゃう重い男子をぜひ! 私は大好き!!
『花野井くんと恋の病』『おはよう、いばら姫』『マイ・フェア・ネイバー』の森野萌さんが、新人時代に描いた長編読切が電子で単体で発売開始されました。 ある程度ページ数があると単行本の巻末に載せるにも長く、しかし連載していて他の短編が増えるわけでもないので短編集としても出せず未単行本化という作品はかなりあるので、こういう形で改めて読めるようにしてくださるのは嬉しいですね。 本作は、女優の母譲りの顔で性格も良く運動もできて友人も多いという、普通の少女マンガであれば学校のアイドル枠である少年・夏彦がある日突然クラスメイト全員から無視されるようになってしまうところから始まる物語です。 居場所をなくした夏彦が辿り着いたパソコン教室で出逢うのが、ハーフ美人のエマ。写真を撮るのが好きな彼女と、写真を通して少しずつ仲を深めていきます。 後ろ暗いところが何もない夏彦が悪し様に扱われるということは普通に考えれば何かしらの誤解が生じているということなのですが、その誤解は一体どこから生じているのか? その部分が、改めて読むとより今日的なテーマを感じさせてくれました。特に、55Pのセリフは非常に大事なことだと思います。 それと同時に、エマとの関係性やそれを築くために紡がれる言葉ひとつひとつに煌めくものがあります。夏彦の置かれた状況は辛いものですが、そこから立ち直っていく夏彦のポジティブな心根は気持ちの良いものです。 ボーイミーツガールの上質な短編です。