かつて大ヒットした映画「トップガン」 迫力有る戦闘機の空中戦映像などに 主人公の成長譚がミックスされている名作。 だが映画公開当時に見てから、ずっと疑問に 思っていることはある。 米軍がソ連軍の戦闘機をアッサリと撃墜。 それでいいの?と思った。 娯楽映画なのだから、ヤボな感想だったかもしれないが。 「ソラモリ」もまた、主人公は戦闘機乗りに憧れて 自衛隊学校に入校し、努力し成長して行く話だが、 トップガンとは似て異なり、トップガンに感じた疑問点を 色々な角度から再検討させてくれる内容だった。 主人公は戦闘機乗りになりたい、 早く、速く、長く戦闘機に乗りたい、と 高校卒業と同時に空自の航空学生となる。 出世欲は皆無。 国防意識は、ある意味で普通。 だが祖父が元・特攻隊員。 父はそんな祖父に複雑な思いを抱いている。 母は自衛隊を軍隊と思い、危険な仕事と思っている。 そして主人公は航空学校から自衛隊へと 進んでいくなかで 家族以外にも色々な人との出会いや経験をして、 考え方も変わっていく。 空を飛ぶことの大変さや意義や責任を深く学び、 単なる憧れとしての「飛びたい」では無くなっていく。 国防として空を飛ぶ自衛隊を描きながら、 国防・防空についてを漫画で描きながら、 これは単なる自衛隊肯定でもなければ戦争批判でもなく 絵空事ではない話だと意識させてくる漫画だ。
表紙の雰囲気に惹かれて読んでみたが一度読むと最後まで読む手が止まらないほどに引き込まれた。 主人公の少女・なぎさが湘南を舞台にして様々な出会いと別れを繰り返しながら、大人の女性へと成長していく過程が描かれている。 少女の将来に思いをはせる光を感じる一面と、出会った人との別れから漂う哀愁の雰囲気のバランスが絶妙で、読後感が切なくも心地いい。
漫画をTVドラマにする際に、プロデューサーが原作にどんなアレンジを加えドラマ化するかを楽しみしている私ですが、この「JIN-仁-」に関してあえて勝敗を付けるならば、人物設定がシンプルであり分かり易く気軽に読める漫画の方に軍配を上げます。 南方先生もドラマに主演した大沢たかおさんみたいにカッコ良過ぎず、身近に感じられます。いずれにしろ抜群に面白い漫画である事は間違いないから読まない手はないですよ。ドラマを見ていたけど漫画は読んでいないというのはもったいないです。
第一次世界大戦後のフランス・パリを舞台に、フランスに赴任した帝国軍人が伯爵令嬢と出会い、そこから始まる壮大なドラマが展開される感動のロマンスストーリーです。 主人公の都筑の恋愛だけでなく、芸術家として一人前になるためにパリへ来ている多くの日本人を含めた外国人の情熱的な生き様や、実在の人物(藤田嗣二やパブロ・ピカソなど)の錚々たる面々も物語を盛り上げ、思わずうっとりとしてしまいます。 一方、日本人やアジア人に対する差別などもしっかりと描かれており、当時のきらびやかな雰囲気と殺伐とした雰囲気どちらも肌で感じるようにリアルです。 ひとりの平凡な男が辿る、壮大なメロドラマ。一本の映画を観たような気持ちになります。
最初は村上もとか原作ということで少し古い話なのかな?と思って読んでいたのだけど、現代の航空自衛隊のお話。 自衛官になり、ファイターパイロット(戦闘機乗り)を目指す主人公とその学科課程など、かなり詳しく描かれている。 冒頭から戦闘機の超精密な描写があり、爺ちゃんの昔話の回想シーンではゼロ戦・紫電改・白菊などの紹介シーンも出てくる。どれも素晴らしく絵が上手い。 トム・クルーズ主演の映画「トップガン」をご存知の方は主題歌である名曲Danger Zoneがすぐにでも頭の中で流れるであろう、そんな戦闘機バカとも言えるような作品だが、このコロナが蔓延しているご時世では航空自衛隊の出番がある可能性もある。 と思うと自衛官という我が国を護る面々がどんな想いで自衛官になり、その職務を全うするためどんな努力をしているかが見られるのは興味深いものがあった。 現代においても、領空侵犯を航空自衛隊が取り締まることがなければどうなっていたかわからない。昨年(令和元年)の6月にすらロシアが沖縄に爆撃機で領空侵犯を平気で行っている。 陸はもちろんのこと、海も空も守らなければいけないのだ、という事を理解できる内容だった。 ソラモリ、全2巻でコンパクトにまとまっていて素晴らしい作品だと思う。
ドラマの再放送を拝見して面白かったので、原作を読んでみました。 ドラマでは描ききれなかった話も面白かったです。 主人公の南方仁がコレラウイルスと懸命に戦う姿は、現代のコロナウイルスと戦う医者の姿そのものではないかと思います。 医学的知識がなくてもヒューマンドラマや歴史物としても楽しめます。 是非一度読まれてみてはいかがでしょうか。
ドラマ「JIN-仁-」の作者、村上もとか氏の作品だったので、興味があり読んでみました。 作者はプロの登山経験者なのでは?と思えるほど、リアルな雰囲気です。 山で人が死ぬところなど怖いけど、どんどん引き込まれて、気が付けば全部読んでいました。 全2巻で読みやすいのでオススメです。
学生時代に剣道をしていた時にちょうど連載していた漫画。六三四の剣と共に歩みながら稽古に励んでいた頃を思い出します。ライバルに勝つため、新しい技がでてきたらマネをしてみたりもしました。自分にとって、今でも心のバイブルとなっている剣道漫画の最高傑作だと思います。
※ネタバレを含むクチコミです。
フイチンは、女流漫画家が描くキャラクターの名前です。 古き良き中国(日本もですが)の雰囲気がとても良く出ていて、年齢高めの人にも薦められるのがいいです!自分で持っていたい本だな~と思いました。
かつて大ヒットした映画「トップガン」 迫力有る戦闘機の空中戦映像などに 主人公の成長譚がミックスされている名作。 だが映画公開当時に見てから、ずっと疑問に 思っていることはある。 米軍がソ連軍の戦闘機をアッサリと撃墜。 それでいいの?と思った。 娯楽映画なのだから、ヤボな感想だったかもしれないが。 「ソラモリ」もまた、主人公は戦闘機乗りに憧れて 自衛隊学校に入校し、努力し成長して行く話だが、 トップガンとは似て異なり、トップガンに感じた疑問点を 色々な角度から再検討させてくれる内容だった。 主人公は戦闘機乗りになりたい、 早く、速く、長く戦闘機に乗りたい、と 高校卒業と同時に空自の航空学生となる。 出世欲は皆無。 国防意識は、ある意味で普通。 だが祖父が元・特攻隊員。 父はそんな祖父に複雑な思いを抱いている。 母は自衛隊を軍隊と思い、危険な仕事と思っている。 そして主人公は航空学校から自衛隊へと 進んでいくなかで 家族以外にも色々な人との出会いや経験をして、 考え方も変わっていく。 空を飛ぶことの大変さや意義や責任を深く学び、 単なる憧れとしての「飛びたい」では無くなっていく。 国防として空を飛ぶ自衛隊を描きながら、 国防・防空についてを漫画で描きながら、 これは単なる自衛隊肯定でもなければ戦争批判でもなく 絵空事ではない話だと意識させてくる漫画だ。