神と崇められし男に跪く無数の迷い人。神とは希望の光を与えし聖人。そして時に、絶望の闇を与えし俗人。カルト宗教の闇に迫る戦慄の黙示録-少年の心より光失われし時、闇の物語が動き出す。
幕末迫る天保年間、大坂を火の海に変えた「大塩の乱」。その首魁・大塩平八郎。真面目な性格で、役人でありながら出世の企てや不正の横行ばかり目立つ役人社会の堕落に嫌悪し、「武士としての功名気節が叶わないのであれば、学問を究め真の道徳者を目指す!!」と江戸へ旅立つ。剛直で正義感の強い平八郎が、挙兵に至るまでに辿った激動の道筋とは!?平八郎の波乱万丈な人生を軸に、歴史的大事件の核心に迫る意欲作!!