美人検察官のもう一つの顔は売春婦。そして彼女は殺された…! 大学生まで、実の父親と禁断の関係を続けていた正美。愛する者との永遠の別れは、ある日突然訪れた。全てを知りながら、自身も隠れて不倫を続けていた母はお互いの秘密を墓場まで持っていくことを提案し、娘と決別した。父の影を追い、同じ検察官への道を志す正美だったが、日々心の疼きを鎮まらない。「お父さんとシタい…」いてもたってもいられず、立ちんぼが客引きするラブホ街に足を向ける。頭の中を法律の条文が巡る中、母親の言葉が頭に浮かんだ。「バレなきゃ大丈夫なんだから…」
究極の鉄道好き(テツ)横見浩彦が、鉄道に興味のない女性マンガ家キクチを日本全国連れ回す!ほぼノンフィクション・コミック。これを読めば、鉄道旅行の新たな境地が切り拓かれる!旅好きニヤニヤ、鉄道好き苦笑いの、実録珍道中コメディー!!
売春婦が絞殺死体でみつかった。都市の掃きだめのようなラブホテルの一室で。昨今では耳目をとりわけ惹きつけるような事件ではない。が、警察は色めき立った。彼女は現役の若い検察官だったのだ。エリート女子がなぜ売春を? なぜ殺されるような 事態に至ったのか? しかもそんな犯罪を暴くような職にありながら。彼女、佐藤正美の中にうごめく漆黒のドラマがもぞもぞと動き出す、菊池直恵渾身の傑作モダンホラーが完全版にて開幕。心の闇にダイブするなら、今だ。
“他人の未来の死のシーン”が見えてしまう…そんな能力を持った青年、幸人はクラスメートの早川さんの“死の場面”を見てしまう。かかわりになりたくないと願いながらも、そのことからのがれられない幸人は早川に見たことを告げ、秘密をうちあけるうちに、いつしか恋に堕ちた。彼女の“死”をいかにして避けるのか? 一生そばにいて守ってやればいいのだが…そんなことが…いや、幸人はそれを選んだ。一生守る、と。
見えない貧困。見たくない心の中。前作『堕ちる』でエリート家族の奥深い暗闇に踏みいって大反響を巻き起こした菊池直恵氏の最新衝撃作! 今回は、今まさにはびこりつつある見えない隠れ貧困。一見貧困とは思えない外見なのに実情は火の車。そんな若者の奥底でどんなどす黒い心が動いているのか… 家計が危機に瀕した家庭からけなげにバイトで学費を捻出して夢を目指す女子学生。その生活はまもなく破綻しようとしていた。目の前に現れた同じ境遇の苦学生と恋仲になるが… その先に待っていたものは?
平凡な会社員シロイさんの前に現れたセキゼキさん。いつしか彼はウツを患ってーー死に向かおうとするセキゼキさんをあらゆる手を駆使して止めろ! 兆候を見抜け! 誰にだって起こりうる、日常の翳に潜むサバイバルゲーム!! はてなブログ連載の「wHite_caKe」の日記から「鉄子の旅」の菊池直恵が描くウツの真実。単行本では、さらなるケアのポイント&重要な反省点を〈シロイの解説〉で教えます。「本人の闘病記」ではなく、ありそうでなかった「ウツ介護者」視点によるウツ克服(ウツ活!)の記録。第1話 競馬場に連れてって第2話 この人は誰?第3話 私にできること第4話 病院へ行こう第5話 前を見てた第6話 逃げないよ第7話 次は誰の番?
大ヒット実録・鉄道旅マンガの著者傑作選 今の鉄道ブームの原点! 全駅乗下車するほど鉄道愛が大暴走―― 究極の鉄ヲタ・横見浩彦氏が、鉄道に興味のないマンガ家・キクチを日本全国連れ回す! 大ヒットした実録・鉄道旅マンガ『鉄子の旅』、その全53旅中、著者キクチが独自に選んだベスト7旅を全コメント付きで収録。さらに、描き下ろし新作マンガもアリ! 〈スペシャル企画〉『新・鉄子の旅 ほあしかのこセレクション』とコラボ! 横見&キクチ&ホアシが一緒に旅して描き下ろし!! [ミニ鉄子の旅 ~キクチ編~]
春、とある高校の吹奏楽部にて。新入生の勧誘にいそしむ部員たちだったが、彼らの入部を待っていたのは上級生だけではなかった。夜の音楽室にあらわれたのは、なんと擬人化した楽器たち。フルート、ユーフォニアム、ホルン……そして、部員たちに“伝説の”と噂されるチューバ。そのチューバを担当することになったのが、水泳部出身、楽器が吹けない北島だった。
掲示板で知り合った男と時々会い、援助交際する女子高生。その対価は5千円。きっかけは、SNSで知り合ったばかりの30代男に車中でレイプされた体験だった。以降、援交場所は車の中。両親が離婚し母と二人暮らし。貧しいながら彼氏もいる、どこにでもいる少女が5千円で見知らぬ男に体を売り続ける理由とは…!? (この作品は赤貧女子地獄 けだもの道 vol.1に収録されています。重複購入にご注意ください。)
『鉄子の旅』でブレイクを果たした「初代鉄子」こと、菊池直恵が描く、“鉄子以前”の短編集!! 瑞々しいデビュー作『ポチ』から、表題作となった凹凸相互乗り入れホームコメディー(?)『行徳駅下車』、青春の眩しさと切なさを描いた秀作『杏日和』、初のホラーミステリー挑戦の意欲作『冬の一番寒い日』まで、温かさと冷静さを併せ持つ菊池漫画の原点が垣間見える一冊となった!! 作家直筆の前書き(言い訳?)及び、各作品への解説など、作家のサービス精神も随所に観られて楽しさ太鼓判!! ――あなたが『鉄子の旅』を読んで私のことを知ってくれたのなら、まずツッコんだことでしょう。「『行徳駅下車』!? 『鉄子』で散々鉄道にキョーミないって言ってたのに、その前から鉄道マンガ描いてんじゃん、キクチ!!」と(笑)。言い訳をさせてもらうと、車のなかった菊池家で、鉄道は移動手段として当たり前に利用するなじみのものでした。ですから私も、キャラが遠くへ移動する、などの場面では自然と駅や電車が浮かびます。さらに、それが出会いや別れが絵になる場所となれば――(前書きより抜粋)
2006年11月22日午前6時45分。『鉄子の旅』の連載は2006年10月発売号をもって終了したにも関わらず、なぜか上野駅の特急のりばに立つ漫画家・キクチ。それは、新潮社と小学館の「相互乗り入れ企画」による、『鉄子』スペシャル読み切りを描くためだった。もちろん今回も、旅の案内人はあのテツで…。一度は連載終了…したはずなのに、世間が終わらせない『鉄子の旅』。奇跡のアニメ化をはじめ、その後のキクチの鉄道受難(?)までを余すところなく収録!!