夫・康宏の突然の事故死――。悲しみに暮れる妻・千尋は葬儀の席でひとりの男と出会い…。幸福な夫婦に訪れた悲劇が運命の扉を開く!! 抗えない愛の宿命を描いた衝撃のロマンス!!
【愛を裏切られ深い迷宮をさまよう香の心は!?】須田裕一は美形で秀才、女子たちのあこがれの生徒会長。高校に入学したばかりの篠宮香は彼に惹かれ、また程なく裕一も香に惹かれるように…。しかし裕一は周囲の期待を裏切り東大受験に失敗し、一途な香から距離を置くようになる…。MUTUMIファン待望の長編ラブロマン、第1巻。
◆「緋の婚礼」華族令嬢と庭師の息子、禁断の恋の行方は!? ◆「満たされぬ月」子供を産めない奥様の召使が、旦那様の“お手付き”に!? ◆「理由は知らず」戦地から帰国した軍人を誘惑する妖艶な未亡人! 彼女には秘密があり……。◆「13年目の贈り物」事故のため、学生のころの記憶がない主人公。隠された壮絶な過去とは!? 大人気作家・津雲むつみが描く官能と悲しみの時代サスペンス作品集!! すべて単行本未収録作品の一冊!!
ストーカー男に狙われる女性の恐怖を描いた表題作の他2作品を収録した津雲むつみの傑作短編集。古いアパートの2階へ引っ越してきたOL・芳村茜(よしむら・あかね)は、引っ越しの途中で誰かの視線を感じる。その後、隣の部屋に住む中年女性・川崎(かわさき)へ挨拶した茜は、もう一方の隣に住む吉田(よしだ)が不気味なひきこもり男だと知らされる。そして入浴した茜は、再び何者かの視線を感じて……!?
瑠璃色に輝く花にも似た不思議な香りをふりまく女・瑠璃。彼女の魅力に溺れていく男たちとのアブノーマルな性愛の姿!表題作『瑠璃色幻花』他、瑠璃をめぐる人々の甘美な性の世界を描く、連作『春宵夢幻花』、『秋紅露幻花』、『ラピスラズリ・ダイヤモンド』、『恋夢香幻夜』の計5作を収録。罪の匂いに満ちた世界を描き出した衝撃作!
幼児虐待に苦悩する女性を描いた表題作の他2作品を収録した津雲むつみの傑作短編集。花瓶を割った娘・文香(あやか)を叱った母親・文月(ふづき)は、いつまでも泣きやまない文香を戸棚に閉じ込めてしまう。その後、遊びに来た文月の友人・可南子(かなこ)は、文月におびえる文香の態度とその腕にあったアザが気になる。一方、文月の夫・山科(やましな)は、いつもアザを作っている文香に気づき、文月の虐待を疑い始めて……!?
高校2年のやんちゃ少年、小林弘二が転校した先はなんと元女子高!向かいに住む学年一の秀才・操が女生徒たちをまとめていた。弘二は、女の影にちぢこまる男たちを見て、自分が学校を変えようと決意する。しかし作った剣道部はまだ同好会、道具はお古のかきあつめ…。前途多難の青葉高校剣道部と、対立しながらも惹かれあう弘二と操のゆくえは!?
幼い頃に結婚の約束をしていた従妹・雪菜が、死に際に雪菜そっくりの人形・春菜を渡した。征一郎はその人形を持って帰り、そして春菜に出会う…。隠さなければならない愛に狂う男女を描く、官能ロマン4作品!!
高校1年生の宗次郎の恋人・葵が拓也に犯され妊娠。家出をした葵を探す宗次郎…。『彩りのころ』は、昭和51年から52年にかけて週刊セブンティーンに連載され爆発的な人気を得ました。昭和61年に『このこ誰の子?』(フジテレビ系)としてドラマ化もされています。津雲むつみの作家生活30年の中で代表作と呼べる作品のひとつです。
夏生が小学生の頃、母と叔父が家の火事で亡くなった…。夏生の父・大介は、亡くなった叔父から野代産業を引き継ぐことになり、夏生は父と弟と共に、祖父母と叔父の家族が住む野代家で暮らすことになった。亡き叔父の妻・麻美から執拗な嫌がらせをうけるが、いつしか麻美の息子・英明と恋に落ち―。
昭和40年代、蜃気楼が見える北陸の小都市・魚津。この町で無邪気な幼少時代を過ごした瞳、純、一雄。しかしその幸せは長くは続かなかった。彼らを待ち受ける数奇な運命とは――!?3人の想いが交錯する純愛悲劇、第1巻!!
時は明治。同じ女学校に通う華子と美鈴は性格の違う親友同士。華子には幼馴染みの婚約者がいたが、ある晩の夜会で英国人男性ヘンリーに出会い、華子の運命は大きく変わっていくことに…。
数奇な運命に弄ばれる双子姉妹の愛と憎しみを描いた大人気大河ロマン。昭和25年、画家の娘として生まれた双子姉妹・真帆と澪は17歳。病気の父に代わり、真帆は米軍将校宅に住み込みの手伝いに、澪は母の和裁を手助けしながら骨董店に勤め始めたが…。運命の気まぐれさに翻弄される双子姉妹の生涯を描いた作品。