短編集好きとしてはこういうのを定期的に摂取しなければ。 『さよならソルシエ』の穂積先生の"短編よみきり集"。 少し複雑な家族愛であったり、心理描写が多めなのかなと思いきや後半は少しファンタジーな要素が加わってきたり、飽きの来ない流れ。
ゴッホには、お兄さんがいたのですね。 ゴッホ展には美術館に見に行ったことがあったけど、彼の生い立ちまでは知らず、、読んでみて驚きの連続でした。 兄•テオドロスはゴッホの影の立役者だったのか。 テオもゴッホもお互いに対する愛が深い。 特にテオドロスの心の葛藤などなど盛り沢山で時に涙しそうな所も。 今や、ゴッホと名を出せば、誰しも知ってるであろう有名な画家だけれど、この漫画を読んで、再びゴッホ展行ったら見方が変わるんだろうな。
結婚する姉と弟の話をはじめ、どの話も心温まる話。 なんでもなさそうなことなのに順序を変えてあるから読んだ時に「あ〜なるほど〜」としてやられた気持ちになるんでしょうか。漫画はやっぱ面白い。 死とか結婚とか人生の節目はやはりドラマがある。 このマンガがすごい!で本屋に平積みしてあった時に読見ましたが今読んでもいいですね〜
これまで最高でも3巻までで作品を完結させていた穂積さん。初めて4巻に達したこの作品だけど、3巻までは1冊毎に結構大きく物語が動いてる感じがあったのに明らかに4巻はスローペース。これは完全に長期連載でじっくり鉄雄たちの成長を描く構えだ。 思えばこれまでは物語全体に大きな仕掛けを構えて、それを短~中編で綺麗にまとめ上げるという作風だった。今作でも仕掛け自体はあるけども、その仕掛けとそれぞれのキャラの関係性や心情変化がその仕掛けと強くは結びついてなくて、純粋な人物の表現をメインに勝負されている印象がある。もしかしたら新しい方向への挑戦をしている作品なのかもしれない。 4巻まで読了。
恋愛要素がほとんどない正統派の音楽モノ。 扱う楽器がチェロというあたりが渋い。 突然現れた天才チェロ少年に対し、劣等感を募らせながらもコツコツ努力する主人公には好感が持てる。 そのライバル関係に重きを置いて描かれているため、コンプレックス描写が重苦しく辛いが、徐々にそこから解き放たれていく姿がいい。
炎の画家ゴッホがもつ従来のイメージとあまりにもかけ離れたキャラクターが描かれていて、戸惑いつつも面白く読めるのだが、そういうことだったのか! とラストでわかる。ときおり出てくる幼い頃の思い出が胸を打つ。ただ二巻で完結ではもったいない、冷静沈着に見える弟テオの、才能あふれる兄に対する秘めた思いや苦しみ、葛藤をもう少し読みたかった。
短編集好きとしてはこういうのを定期的に摂取しなければ。 『さよならソルシエ』の穂積先生の"短編よみきり集"。 少し複雑な家族愛であったり、心理描写が多めなのかなと思いきや後半は少しファンタジーな要素が加わってきたり、飽きの来ない流れ。