シリアスとコミカルのバランスがちょうどいいです。占い師から「3年後に死ぬ」と予言された主人公の千年眠子と四方山十三。どうやら本当にどちらかは死んでしまうらしい…という話から始まり、眠子の男性に触れられると放電してしまう体質になってしまった原因だったり、色んな「呪い」を解いていくことがテーマのお話なんだと思いました。主人公の千年眠子という名前も「眠れる森の美女」が元になっているような気がします。この漫画にも王子様はいますが眠子自身が自分の呪いを解こうと奮闘するところが読んでいて勇気づけられるところです。ただ「3年後に死ぬ」という予言は当たるのですが想像していたよりもあっさりと解決したので拍子抜けしました。
薔薇のためにが本当に面白かったので次なに読もうか迷ったんですけど、とりあえず最新作をと思い読んだら、最終巻に「これにて引退」との旨が書かれていてショック。しかし病気などいろんなものを抱えて漫画家を続けるよりも無理をしないと決断されたことは素晴らしい。 本作もこれ以上ない多幸感に溢れた作品で(猫愛も多分に溢れてダダ漏れしてます)、薔薇のためにを読んでも思いましたが、思ったことを思いだけにとどめずそのまま口から出すキャラが多くて、それがストレスなく読める理由だと思ってます。敷島くんの同僚の女とか、やちよの親兄弟とか、ほんと最悪な連中なんですけど、そいつらに何を言われても同じくらいの勢いでみんな言い返すから、なんかもう面白くなっちゃう。これから過去作を読むのが楽しみです。 吉村先生、お疲れ様でした。
※ネタバレを含むクチコミです。
シリアスとコミカルのバランスがちょうどいいです。占い師から「3年後に死ぬ」と予言された主人公の千年眠子と四方山十三。どうやら本当にどちらかは死んでしまうらしい…という話から始まり、眠子の男性に触れられると放電してしまう体質になってしまった原因だったり、色んな「呪い」を解いていくことがテーマのお話なんだと思いました。主人公の千年眠子という名前も「眠れる森の美女」が元になっているような気がします。この漫画にも王子様はいますが眠子自身が自分の呪いを解こうと奮闘するところが読んでいて勇気づけられるところです。ただ「3年後に死ぬ」という予言は当たるのですが想像していたよりもあっさりと解決したので拍子抜けしました。