※ネタバレを含むクチコミです。
表紙を見た時と内容のギャップに驚きを隠せない。 読めば読むほど、真珠が何者なのかわからなくなる。 アラタの表面と裏の声が同時に感じられるのもいい。 真珠は、本当に殺人を犯したのか? 綱渡りの二人の関係が今後どう展開していくのか、本当に楽しみである。 真珠の表情が独特の不気味さで、気持ち悪気が癖になる。 そして、宮前君の存在も気になる!!
不思議なことに読み始めたら殺人犯として囚獄中のヒロイン「品川真珠」が超頭に残るんですよね… 歯並びも悪く口も悪くどこを見ても気味が悪いオーラがマンガでも感じ取れるのに超可愛い。 品川真珠はナチュラル・ボーン・キラーなのか、それともペニーワイズなのか、はたまた無実で釈放されるのか…夏目アラタは今後どう立ち回るのか。 絵が上手すぎてめっちゃ読みやすいんだけど、全てが美しすぎるのが逆に難点?と思うところもあるけど、この作品においてはこの頭がぶっ飛んでるキャラたちを描くのにこの眼の描き方から何からフィットしているなぁと。 とりあえず3巻が出てなおさら真珠かわいい(ヤバい)のでマジで読んだほうが良い。 でも最初から期待して読まないほうがいいかも? 気づくと虜になってたりはする。(ただしこわい)
児童相談所の職員が、殺人犯に結婚を申し込む。。って、謎が多すぎて理解し難い内容だけど、殺人犯の真珠は、一体何を企んでいるのだろう。 アラタと真珠が会うたびに心理合戦をしているようでお互いを探っているようで、本当は何を思い考えているのかわからない。 不思議すぎて読了後、1巻の最初あたりを読み直した。笑 なぜ結婚?!そこが一番気になる。 そして、やはり描写は幽霊塔と同じく、目を背けたくなるところもあるし、殺人犯と結婚て、不思議すぎるけど鳥肌がたつ感じを味わいたくて読んじゃいます。怖くて面白い。 まだ先は長そうだけど、ラストまで見届けたい。
読後、鳥肌たった。怖さとドキドキが止まらなかった。 最初、描写がグロテスク的なところもあるから読めるかなと思いつつ、先が気になる気持ちが先行して読み終わってしまった。 この悲惨とも言える悲しさ切なさ感じる物語は最終的に愛の形を伝えたかったのかな。。 個人的に、警察官の山科さんの随所に現れる優しさにグッとさせられた。 天野くんが逞しくなっていく姿も見どころの一つかと思います。
「医療」をテーマにした小説、ドラマ、漫画には数々の名作が存在し、また現在進行系で面白い作品が生まれ続けています。しかし、こと「医療マンガ」において『これは医龍超えたやろ!!』と思える作品ってぱっと思いつかなくないですか? 小説や実写ドラマでは追求しきれないであろう面白さという点で完成されてるんですよね。 ひとくちに医療モノと言っても、①「外科医・救命医を主人公にしたヒロイックな作品」 ②「ドロドロ院内政治」 ③「病院内人間ドラマ」 ④「社会派」などなどさらに細分化できるかと思います。『医龍』はほぼ全域を網羅しつつも①と②に特化した漫画として最高クラスの名作ですね。連載中のものだとフラジャイルやコウノドリなども文句なしに超面白いではありますが、医龍とはジャンル違いな感じです。 凄腕外科医が主人公の漫画って少年漫画のような熱さ・ワクワク感が魅力なので、そういう少年漫画、そろそろ登場してほしいです(ゴッドハンド輝みたいな)
『シグルイ』の冒頭にはこのような言葉があります。「封建社会の完成形は 少数のサディストと多数のマゾヒストによって構成されるのだ」。『医龍』を読んでいて、この言葉を思い出しました。民主主義な現代日本を舞台にしていながら、『医龍』に描かれる医局はまさに封建社会そのものなのです。 『医龍』で描かれるのは医局の政治。医局の中は完全なる上下関係で、大多数の人間は上から押さえつけられ、自身の弱さにあえぐことになります。この作品内において、絶対的な強者が二名います。一人は胸部心臓外科を支配する医局長の野口。そしてもう一人、圧倒的な腕をもつが故に、組織に属さずにいられる天才外科医・朝田。 そして、最も大事なキャラクターが、医局内で最も地位の低い、研修医の伊集院です。物語は、医局で大過なく過ごすことしか考えていなかった伊集院が、天才・朝田との出会いによってどのように成長していくのかがポイントになっていきます。平凡な伊集院が、どんな道を選びのか…それが医局の変革になっていくのです。 伊集院が朝田というスターを見ながら自分自身の道を探していく過程はとでも面白いのですが、私は彼らの周りにいる弱者に興味が移ってしまいます。 とくに木原と霧島の二人が好きです。伊集院のかつての指導医・木原は、上に媚び、下に強くあたる人間です。医局から追い出されるのを恐れ、よるべき大樹を常にさがしています。そこに野口の推す教授候補として現れたのが霧島。霧島はかつて、朝田に罪をなすりつけ当時いた大学から追い出したことがあります。朝田の天才的な技術に羨望と同時にコンプレックスを感じているのです。 木原は当初、野口の推薦ということで霧島に取り行っていましたが、だんだんと霧島に共感していくのです。14~15巻のエピソードにそれが描かれています。手術中、霧島のミスをかばい、自身が医局から追い出されるかもしれない時、木原は全てを野口に言おうかと思います。けれど木原はそれをしませんでした。あの弱い木原がなぜそうしなかったのか…ここは屈指の名シーンです。その言葉に、霧島は朝田へのコンプレックスから解放され、自分だけの道を見つけることとなります。 ただ、霧島と木原の関係が、これで終わらないのもこの漫画の面白いところ。紆余曲折を越えた最終エピソードでも一番の輝きを放っていたのが、この木原と霧島。平凡で、ずるくて、弱いけれども、それでも前にむかおうとする普通の人々が美しく思える漫画なのです。
昭和29年の神戸、曰くのある古い時計塔を舞台に繰り広げられるサスペンスホラー。今で言うニートの主人公がなんやかんやあって謎の美青年の世話になり、一緒に宝の眠る塔に挑むことになるという話。 少し昔、くらいの時代設定が物語としてちょうど良い読みやすさなんです。あと主人公の好感度の低さが新鮮だし、塔の持ち主丸部の狂人ぽさも心惹かれるものがあります。 その塔は、 明日の希望を刻む。 昨日の怨念を刻む。 人の心を切り刻む。 ↑(裏表紙より)
前後編読んだ。超シュール。私は人を赦せない方の人間だが、深く考えさせられた。この作品をこれで終わらせてはもったいない。バニャスコ再登場切に願います。
※ネタバレを含むクチコミです。