※ネタバレを含むクチコミです。
人とケモナー(異形)の対比と言うモチーフの一貫性と、それがヒロイックな他作品に比べると主題に置かれている点での目新しさがあるが、『アイアンナイト』が人間にエス(フロイト)を、ケモナーのユキにスーパーエゴを対比させるような鮮烈さがあったのに対し、そのような強烈さやそれに匹敵する丁寧さが無いので、発想は面白いが良くも悪くも食い足りないと言った感じ。
タイトル通り(想像つきやすいかも)なお話だけど、生きていくうえで大切なことだったり可愛い可愛いトネリコさんの描写がしっかりとあって良作も良作でした。最高。トネリコさんがマジで可愛くて好きです。 ヒトであるヒトシとトネリコをはじめとするケモたち、種族が違えど手を取り合っていけるのだと希望の持てる作品。かつ、尊い作品です。トネリコさんの叫び最高。赤べこになるくらいに首を振って共感しました。ヒトもケモも愛しいんじゃい!
ストーリー上はケモノ側がヒトを愛でる「ヒトナー」が描かれますが、この漫画はヒトが読むので結局はケモナーに刺さる漫画になっている。トネリコさんの可愛さやばい。
2023年11月2日 中学生最後の学年に「少年ジャンプ」で読んで、しばらくして思い出したように単行本を買ってもらった記憶がある。そしてこの時この作品に『暗殺教室』は元より『ONE PIECE』より世界の真実を描いているような衝撃を受けた事を覚えている(尤も今は『ONE PIECE』に対する軽視は不当であった気がしている(笑)) この作品、ある種の受難劇として読んだ。全ての人間に流れる悪魔の血をより濃く引いた少年が生きる導を求めて盾となり誰よりも傷ついていくという展開はベタだがやはり響くものがあり、屋宜の作品に出てくるヴィランが「それが公然であるゆえに美学を志向しない」事もそれを対比している。 絵にしても、首一枚繋がった鬼が拳を振りかぶり、地下駐車場にて四天王の如く悪鬼を握りしめる主人公のような鮮烈なヴィジョンが垣間見れる所もあり、作者は寡作であるが、又違った性質の作品を読んでみたい気がする
扉絵の「I am (not) alone.」とかいう煽りはエヴァだし、読み終わってから気づいたけどタイトルも未知との遭遇だな。
『アイアンナイト』『レッドスプライト』の屋宜知宏先生の読切。連載作家ということもあってか、話をすごく綺麗にまとめている。ここ最近のジャンプの読み切りだと断トツで面白いと思う。 ミステリ、能力の魅せ方、感情の機微。どれもが噛み合っている。主人公のコミカルな表情で緩急を付けているのも技巧的。特にキャッチーだけど荒唐無稽な設定を作中でちゃんと処理していたのが良かった。すこし無理があるところも話の面白さで気にさせない力がある。文句なし
昔、ジャンプで連載している時に読んでて、面白いなーって思ってたのに終わってしまっていた。 改めて読み返すと、敵の描き方が結構グロかったり、わりと人が死んだりして、少年誌というかジャンプ向きじゃなかったのかなぁと思う。 悪人ばかりがゴブリン化した世界で、一人だけ正気を保つ少年が悪ゴブリンと戦う!っていう感じでストーリーもわかりやすくて面白かったな。3巻のおまけ漫画を読めたのが個人的には収穫だった。ぼんやりとだけど、ハッピーエンドではない終わり方をしていた気がして、それが少し報われた感じかな
※ネタバレを含むクチコミです。