綿密な戦略の駆け引きと、迫力ある戦闘シーンがよくある転生ものとは一線を画する。 9巻、無双し続ける主人公だったが、最強のライバルが誕生しこれからどうなるのか目が離せない。
人気のなろう系の小説が書籍化→漫画化→アニメ化と出世していくにあたって、好条件に恵まれるかどうかが売上をかなり左右することをさして「絵師ガチャ」「漫画家ガチャ」「制作会社ガチャ」なんて揶揄されたりしますが、この『幼女戦記』が漫画家ガチャで引き当てたのは最高レアの類でしょうね。勿論肝心の元々のストーリーというのもSSレア級であるのは間違いなく、実際に読んでみれば生半可な作画では表現できない苛烈で緻密な世界であることがわかります。 最近、現世で苦労したオッサンが転生して美味しい目に遭う話がなろうで流行ってるみたいですが、オッサンの転生という意味で幼女戦記はそれらの先駆けと言えなくもないものの、来世でさらなる苦役を強いられるという点で真逆ですね。 神を信じない少女(おっさん)が神から授かったを振い、可愛らしい容姿の奥に冷酷さを秘め、安定生活を夢見ながら戦場の最前線を駆け回る。皮肉が受肉して軍服を纏った姿それがターニャ・デグレチャフ少尉。可哀相でかっこよくて可愛い主人公です。
綿密な戦略の駆け引きと、迫力ある戦闘シーンがよくある転生ものとは一線を画する。 9巻、無双し続ける主人公だったが、最強のライバルが誕生しこれからどうなるのか目が離せない。