親戚全員で集まって、食事をするシーンが一番好きだったな。 とんでもない広さのリビングでとんでもない量の食事と酒、そしてとんでもない人数の家族。 親戚付き合いも人付き合いも無かったわが家にとってはとってもうらやましいです。 あーとんでもない。
ニーチェを始め様々な哲学者が現代に現界し、ごくごく一般的な女子高生であるアリサに哲学の教えを伝授していくという、あらすじだけを書くとかなり突飛な設定の作品のように見えるかもしれません。しかしながら実際に読んでみると、聞き手を普通の女子高生にすることで説明自体もかなり噛み砕かれて解りやすく配慮されており、かつ誰もが生きてて普通に体験する人間関係や自我の悩みに対してアプローチをするので話がすんなり入ってきます。 そして様々な教えを説いた後、最終的にはその教えを押し付けるのではなく、哲学の教えをどのように人生に活かしていくか、アリサを通して読者に優しく問いかけるような構成になっています。つまり、哲学の教えはあくまで道標であり、道標があることを知った上で自らの進む道を自分自身で決めてほしい、この作品はそのように問いかけているように感じました。 読むと思考が整理されて自分の人生に対して前向きになれる、不思議な感覚を味わえる作品。きっとこの作品は単なる哲学ではなく、哲学の教えに沿った人生の指南書になってくれるはずです。 上中下、全3巻読了
桜庭一樹の名作「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」を「ナナマルサンバツ」杉基イクラが漫画化した作品。 原作から痛いほど伝わってくる少女の無力感と絶望的なまでのどうしようもなさが、しっかりと描写されている。色濃く描かれた日常生活はやるせなさを引き立て、決まっていた終わりにただただ流れていく。原作の雰囲気をしっかりと掴んだ上手な作画により、読みやすくもずっしりとした漫画になっている。
早押しクイズで問題文の途中なのに答えられるのは、こういう世界があるからなんだな。マンガから教わることは多い。
親戚全員で集まって、食事をするシーンが一番好きだったな。 とんでもない広さのリビングでとんでもない量の食事と酒、そしてとんでもない人数の家族。 親戚付き合いも人付き合いも無かったわが家にとってはとってもうらやましいです。 あーとんでもない。