ふとしたことから荒廃した未来にタイムスリップした女の子たちが、ストリップ文化を復興するために奮闘するギャグ漫画(オールカラー)です。この物語は架空のもので、実在の劇場や踊り子さんとは無関係です。
江戸時代の長崎をお気楽に知るための漫画です。出島、唐人屋敷、丸山遊郭の史実をおもしろ可笑しいショート逸話として紹介しています。
オールカラー全五巻。戦国末から江戸時代初期にかけての日本甲冑の変革期をリードした岩井+春田工房の物語。断片的資料から掘り起こす初の試み。史実追及をメインに据えた旧作に対して、わかり易い内容にするため、多少の潤色を加えて甲冑師の姿を生き生きと描きます。鉱石探し、鍛錬、甲冑の構成。
徳川家康の甲冑師・岩井与左衛門の目を通して戦国~江戸初期の鎧・兜の変遷を探求する漫画です。半世紀以上、日本の甲冑を研究してきた筆者の成果を問うものです。岩井与左衛門がもっと有名になって、甲冑を正しく理解してくれる人が増えますように。
オールカラー。一巻191ページ。二巻214ページ。大人から子供まで、お気楽に読めて、しかも北斎や江戸時代の旅の様子が学べます。鎌倉・江ノ島・大山の旅のお供にもどうぞ。
腐るほどあるネット漫画の中からわざわざ選んでくれてありがとう。これはまんじゅう郎という浪人と桃尻姫というつつましく破廉恥な新妻?に妖魔の災いがふりかかる物語です。
本作は1997年頃に某誌で没になった作品です。カラーでスマホでも読めるように大コマをとって再構成しました。か弱くて可愛いだけのキノちゃんが不思議な異世界をワープするお話です。
地球という生命体から外敵防衛を託された「むぎゅう戦士」の活躍は永遠に終わりません。今回の「ボクの鳩を返せ」はハトの糞害と鳴き声に苦しむ世界中の人々に捧げる社会問題提起作品かもしれませんし、何かのパロディかもしれません。全編、糞糞糞まみれですが心温まるお話です。おまけに「恐怖のあおりランナー」を収録。
江戸時代末期に絵入りの草紙として刊行された「自来也」は忍者もの、妖術ものの読み物元祖として広く世に知られているばかりか、今日の人気漫画の構成にも大きな影響を与えている。しかし、映画にしろ漫画にしろ改変ものが多くて本来のストーリーから逸脱し過ぎている感がある。本書は複雑なストーリーを本筋を変えずに簡略化して分かり易く漫画化につとめた。オールカラー。
豊臣秀吉を天下人におしあげた名軍師黒田官兵衛(如水)とその手足となった24人の功臣の活躍をあますところなく描く大作。筆者は1970年代よりその研究に没頭し数々の史料を発掘し、古文書を解読し、公開につとめてきた。タイトルは物語だが、読みやすい史実を追求を第一の目的としている。第1巻は兵庫県と姫路市の戦国史が中心。
1998年に頓挫した竹中半兵衛の漫画をようやく仕上げました。色々文字の本で知られていない逸話や資料を紹介してきましたが、全三巻でようやくまとめることができました。当時ペン入れまでしていたページもあり画風に乱れがありますが、オールカラーにしましたので、楽しく深くお読みいただけると思います。
「むぎゅうちゃん」は宮帯出版の月刊「刀剣春秋」に連載されている4コマ漫画。本作は刀剣甲冑に対する関心を深めてもらうためにカラーで書き下ろされたスピンオフ作品です。最終巻Zには「時代劇あるある編」「UFO飛来編」「さよならだけどさよならじゃない編」の三本を収録。おかまの金ちゃんの壮絶?な死と最後まで生き残る主人公がお宮ちゃんブラックのみだった。なんでブラックなのかの伏線などが全部明かされます。合掌
1970年末ころから、いくつかの漫画雑誌に売り込みましたが、時期が早すぎたのか、史実を追い過ぎているのか公開する機会に恵まれなかった作品です。資料や遺物を探し、古文書を解読し、韓国へ行き、まだ誰も訪ねていなかった倭城を探し・・・小説家だって活字資料しか使わないのですから、漫画家のすることじゃないですね。朝鮮虎は絶滅していますが、桃山時代には結構いたのだなとこの漫画を通して知っていただけると幸いです。40年も過ぎて、カラーで見やすく再編成して描きなおしました。
本山一城の少年誌でのデビュー作となります。1979年4月より、週刊少年ジャンプ(集英社)で読み切り連載として三作つづきました。少年版「フーテンの寅さん」みたいな作品をと言われて描きました。昨今は長いタイトルを多く見かけますが、当時は珍しくて副編集長が気に入ってくれました。少年マガジン(講談社)への移籍が無ければもっと続いていたでしょう。「決めマル」というのは高校のOBであった村上もとか先輩のご夫人(「フーテンの寅さん」好き)が大学時代に使っていた造語になります。週刊連載用に描いていた別作品「燃えよ!大和魂」が増刊一挙掲載になったのが遺憾で、「80年代最大のホープ」と書いてもらっていたのに他誌へ移ってしまいました。残念!
「美少女剣士むぎゅうちゃん」は刀剣新聞の老舗「刀剣春秋」宮帯出版の2016年10月号(772号)よりスタートした刀の4コマ漫画です。 主役は宮ちゃんと帯ちゃんという安直な発想で描き始めたものの、作者に神が降りて、ウンチク漫画の域を超えたストーリー展開になって、一気に大量にできてしまい困っていたところ、マンガ図書館Z様がネットで流してくれるということになりました。 したがってオール書下ろし新作です。前半は新聞用に作ったのでモノクロですが、後半はネット用にカラーです。 内容は総合武道の柳生(むぎゅう)流を学ぶ美少女?たちの日常と葛藤とウンチクとなっています。
徳川家康とその愛刀にまつわる実話漫画物語です。2014年にNHK出版で没企画となり、ここで初公開いたします。著者による「徳川家康の甲冑と刀剣」という遺品の写真や押型を網羅した本が近く宮帯出版から発売予定です。関心を持たれた方はぜひそちらの方も書店でご覧下さい。
「エドダス」とは日本各地の気象情報のアメダスにならったここだけの新造語です。江戸時代の時代考証をわかりやすく紹介いたします。丁髷事情・江戸の一日・捕物帳・酒場・刀事情・旅の話。『時代活劇』(集英社発売・ホーム社編集)にて2004年12月の創刊号から6話で廃刊。4コマ編「歴史のかわら版」は『コミックその時歴史が動いた』(集英社発売・ホーム社編集)の創刊号から6話で廃刊。「歴史の瓦版」は『月刊刀剣春秋』(宮帯出版)2008年12月~2016年9月に連載されたものです。いずれも単行本にはなっていません。
林遠里(はやしえんり)は幕末に福岡藩士として生まれ、明治時代前期に日本中に農業改革を広めた篤農家。特に馬耕・牛耕はそれまでほとんど行われておらず、勧農社という学校をこしらえて門弟を育て、日本中に普及。戦後はトラクターに代わり、近代農法の魁をいくものでした。明治三老農として知られているが、その生涯を膨大な資料を使用して分かりやすく初めて漫画化しています。遠里は若い時は江戸や長崎に遊学し、伊豆の江川太郎左衛門の門を叩くなどして、武芸に励み、そして、戊辰戦争にも参加したが、福岡藩は官軍になるのが遅かったため、明治になって冷飯を食わされます。そんな中にあって、農業改革に身を転じた遠里は最期の黒田武士の意地を見せ、福岡農家出身の門弟たちも日本の為に命を懸けて働きました。
「ばってん先生」は1998年4月から『朝日中学生ウイークリー』(朝日学生新聞社)で三年間連載されたショート漫画、全156話になります。九州出身の太った新米教師と生徒たちのお話です。十年間スーパーマリオを描いてた終盤期の同時作品なので、登場人物にマリ夫くんというキャラも出てきます。
月刊少年ジャンプ(集英社)1983年12月号掲載の46ページ読み切り作品。これを描いたことで週刊少年マガジンの専属を離れる。連載化の話から翌年の同誌連載「キララQQQ」へ繋がる。週刊少年マガジン連載の『ビッグショット』はもともとフェンシング漫画であったのが、直前にテニスに変更になったので、その取材経験をここに生かしている・・・かな? パンチラが多いのでそういう作風が嫌いな方にはお勧めいたしません。
これは1978年、週刊少年ジャンプ月例漫画賞で佳作になった作品です。その時の審査委員が本宮ひろ志先生だったおかげであります(作風が似ている)。
本作品は月刊少年ジャンプに1984年3月から全八話で連載。ロボットに変形するバイクに乗ったツインテールの女の子キララ(未来からの宇宙警察)、コードネームQQQが地球に来てドタバタするコメディ。
1985年に旺文社で発行された名作シリーズ中の一冊。原作は滝沢馬琴(1767-1848)。犬塚信乃と浜路を中心に八犬士の活躍を描く。この漫画のストーリーは玉梓(たまずさ)の怨霊を倒すまでだが、昨今のハチャメチャな八犬伝と違って原作をなるべく忠実に追っている。名刀ムラサメ丸の発想は江戸時代とは思えぬ冴えだし、信乃を慕う浜路は宮本武蔵のお通(吉川英治の創作)の原点だろう。
「蓮如上人御絵伝」をもとに、その生涯をわかりやすく描いた漫画作品です。蓮如(1415-1499)は室町時代の僧で、本願寺中興の祖。南無阿弥陀仏を唱える浄土真宗です。史実をベースにしていますが、御絵伝の中にある肉付きの面などの伝説も全て楽しく紹介しています。ページにゆとりがないので、内容はぎっちぎっちに詰め込まれています。1997年の描きおろし単行本。