新生活をスタートさせようとする中国人留学生が、家具を揃えるという初手からうまくやれずに奮闘するストーリー。 当たり前と思っていたことさえままならなくてイライラジリジリするんだけど、それって実は自力だと当たり前のことすら大変って気付かされて自分の非力さにイライラジリジリしちゃうのかもしれない。 自らチャレンジしようと始めたものの、壁にぶつかっている人、ぜひ読んでほしい。もう一回走り出そうって思えます。
Twitterで流れてきて、絵可愛い~なんて読んでみたらめっっちゃよかった…! 留学といった話は学生時代に自分の周りでも聞いたことはあるけど、実際に留学する人たちはこんなに大変なんだと驚きました。外国で知り合いや親戚といったツテがあったり、知らない国でも臆さない性格の人からすればとても些細なことかもしれないんだけども。日本語学校の自己紹介でも、顔を真っ赤にしてしまう主人公からすればどれも重大なんだなあと読んでて伝わってきました。 知らない国でひとりきり、なんて絶対不安だし怖いけれど、そんな中でも走り出した主人公がとってもかっこいい。留学だけに関わらず、どんなに知らない分からない事でも頑張ってみたくなる、よい作品でした。
漫画家を目指す中国からの留学生の女の子。日本語も完璧ではない、携帯電話もすぐに契約できない、家具も家電もない部屋で1から生活しなければならない……。 別に日本と中国の違いを描いた作品ではない。留学生だから大変ということを言いたいわけでもない(おそらく)だろう。 地方から1人で東京に出てきた人ならきっとわかる。 誰も知らない、誰にも頼れない場所で、自分に何ができるだろう?というあの感覚。 それでもだだっ広いだけの家に物が増えていって、目的地や欲しいものが見つかって、自分今ここで生きてる!っていう熱を感じることだってできる。 夜中に必死で家具を組み立てる、ただそれだけのことが前を向くきっかけにもなる。 何気なくて所在ない日々をキラキラ描いた素敵な作品でした。
2023年良かった読み切り。 例えば主人公を地方出身者の漫画家ワナビとかにしても描けそうだけど、中国からの留学生にしたことに意味があるというか。 外国人だと携帯の契約が簡単に結べない→家具が揃わないことの不便さ・切実さ。 だからこそ、サビの見開き家具組み立てページがグッと来る。 家具を揃える=新生活を送る上での最低限の準備 が「新しい自分になっていく」ことに繋がっていて、このプロットだけで50p読ませるのがすごい。 でもフィーヤンぽくは…無い?どうなんだろう。
普段運動する習慣がなくても、ふとした時に走る場面があると風を切る感じが気分いいな〜と思いますね。いざという時「自分は走れる」と思っておくとなんか強くなれる気がします。 それにしてもデビュー作とは思えない上手さですね。ファンになりました。
新生活をスタートさせようとする中国人留学生が、家具を揃えるという初手からうまくやれずに奮闘するストーリー。 当たり前と思っていたことさえままならなくてイライラジリジリするんだけど、それって実は自力だと当たり前のことすら大変って気付かされて自分の非力さにイライラジリジリしちゃうのかもしれない。 自らチャレンジしようと始めたものの、壁にぶつかっている人、ぜひ読んでほしい。もう一回走り出そうって思えます。