出会ったときから大嫌いだったエマ。台風の日にあっさり死んで木になった。今は、あんたと他愛もない話がしたい。
世界征服のために作られたロボット・オルカは、マッドサイエンティストのもとで訓練を重ねていく。けれど、この世界、何かがおかしい
※ネタバレを含むクチコミです。
全体通してすごくぐっときたというか、とてもよかったです。40ページ程度でそんなに長くもないのに律やエマのやりとり、両親との関係など丁寧に描かれてて分かりやすく、だからこそ心に響いたし泣きそうになりました。 動けないし姿の変わらないエマと成長して制服を着る律との「ふたりぼっち」のシーンがとてつもなく好きです。 絵柄もドストライクで好みなので沖田さとり先生の作品がもっと読みたくなりました。
ツンデレならぬツンショボ描写がとても良かったです。どうしようもないことだらけの世界から、たしかな希望へ。
最初は不憫さ故の同情だったかもしれないけど、主人公の律がずっと抱えていた寂しさを義姉であるエマが埋めてくれていたことに、居なくなってから気付いたのかなと思いました。もしエマが死なずにいたら、ふたりはどんな関係になっていたのだろうか。いがみ合いながらもなんだかんだ一緒にご飯食べたり愚痴を言い合ったりしていてほしい。とてもいい話でした。
※ネタバレを含むクチコミです。