宮殿で暮らす人々のお話。 今では考えられないような迫害的なことや、当時の作法や口語がところどころに入っていて、宮殿内の装飾品も美しくおもしろい。 よくも悪くも貴族と皇族と平民とくべつがはっきりしている。 線を引きつつもお互いを必要としている帝と御園の関係性が、ほほえましくもたまらなく切ない。 御園は主を信じ、「仕える」ということを体現しているようでした。
すごく面白かった!講談のこと全然知らなかったから、史実を元にした話をするとか女性が多いとか勉強になった。 そしてなにより講談で儲けたから「講談社」なの!?全然知らなかった 今夏モーツーで連載開始とのことなので楽しみにしてます!
本が大好きな人って、書店員に憧れたことがある人も多いと思うんですよ。 意外に大変なお仕事なんだってことはなんとなく耳にしていたけど、その苦労がすごくよく伝わってくる。けれど、実際に書店員をしている作者さんだからこそのリアリティがあるのに、その大変な部分に悲壮感を漂わせず、ユーモアを交えつつ面白可笑しく語れちゃうのがすごい。このあたりのセンスの良さもあって、お仕事に疲れている時なんかにポジティブになりたくて読み返したくなっちゃいます。 本屋さんじゃなくても、接客経験のある人なら共感できる部分も多いのではないでしょうか。
タイトル通り『パレス・メイヂ』のスピンオフ作品ですが、『パレス・メイヂ』を読んでいなくとも単体でも楽しめる作品です。 ラノベタイトル風に言えば「留年したら皇太子殿下のご学友になった件」という感じのお話。 学校の中でも超特別扱いを受けながらも誠実で朴訥とした皇太子殿下、そしてそれに反発する問題児な主人公。そんな二人が周囲の疑義もありながら仲良くなっていく物語です。その設定自体は類型も多いのですが、その過程の余りに人間味溢れるエピソードの数々にこそ久世番子さんの良さが溢れています。 お互いに存在する先入観。しかし、本質的には誰しもが同じ人間。もし自分が主人公のようにやんごとなき方と同級生だったらどういう風に振る舞っただろうか、仲良くなれただろうか……そんな想いを馳せました。 単体でも読める作品ではありますが、未読の方は興味があればぜひ併せて『パレス・メイヂ』本編も読んでみて下さい。
最近、天皇皇后両陛下の肖像画が公開されましたが、肖像画って写真とはまた違った魅力があっていいものですね。 この漫画も、スペインのお姫様や王様の肖像画を描く王宮お抱えの画家のお話です。 弟子がとにかく可愛いですね。 まだ1巻目なので、これからが楽しみです。
なんとなく読んでなかったけど最近読んでみたらよかった。 彰子さまと御園は最後まで恋愛的な意味では結ばれないけど なんかそれ以上の絆みたいなのを感じるんだよなー たまらん…
宮殿で暮らす人々のお話。 今では考えられないような迫害的なことや、当時の作法や口語がところどころに入っていて、宮殿内の装飾品も美しくおもしろい。 よくも悪くも貴族と皇族と平民とくべつがはっきりしている。 線を引きつつもお互いを必要としている帝と御園の関係性が、ほほえましくもたまらなく切ない。 御園は主を信じ、「仕える」ということを体現しているようでした。