植物を愛するように人を育てる異色の家庭裁判所判事・桑田義雄。父親が高裁の長官であり、自身も将来を嘱望される身であるにも関わらず、「家裁」にこだわり栄転を拒否したことのある桑田。そして、暇さえあれば裁判所の周囲の植物に会いに出かけたり、世話をしたりする彼を変人と言う者もいるが…。現代の人々の愛と孤独を優しく描く都会派森林浴ドラマ!!
焼け跡の浜松で小さな芽を吹いた自動車修理工場が、あっという間に世界を代表する自動車メーカーに登りつめてしまう奇跡!2006年に生誕100周年を迎えた本田宗一郎のジャパニーズ・ドリームを描く骨太コミック評伝。
西暦2007年夏、文部科学省入省5年目の夏目駿太郎は、突如首相より、3年以内に『農高卒の5割が就農する教育システム』を作り上げるよう命をうける。そして霞ヶ関から1,000km離れた山奥の農業高校に着任した夏目だったが、そこでプライドを持たない生徒達、農業の過酷な現実に直面し…。
▼第0話/ルーシーの食卓 ▼第1話/個体識別 ▼第2話/種子散布 ▼第3話/ひとりゴリラ ▼第4話/人づけ ▼第5話/Creation ▼第6話/求愛 ▼第7話/父性 ●登場人物/森野賢人(フィールドワークを得意とするサル学者。現在は新米の区議会議員) ●あらすじ/森野賢人はアフリカの森をフィールドに、ゴリラの研究をしているサル学者である。ある時、森の中でシルバーバック(ゴリラのボス)の“オセロウ”と間近に対峙し、その偉大さにただ茫然と立ち尽くしてしまった。その経験を綴った賢人の著書を読み感動した大空美晴は、アフリカへの思いを募らせ、賢人の家を訪ねる。だが、彼は無所属候補として白山区の区議会議員選挙に立候補していた(第0話)。 ▼得票率第2位で区議に当選してしまった賢人。彼が選挙ポスターに擦り込んだスローガンは「東京に、ゴリラの森を作ります」である。だがこれは決して単なるイメージコピーではなく、白山区に残された森を本当にゴリラのための森にしようとしていた。実はアフリカで孤児となったゴリラの子供を見つけ、輸出証明書を偽造して日本に連れ帰っていたのだ。これはワシントン条約違反で発覚すれば逮捕されても仕方がない行為。呆れる美晴を尻目に、「さあフィールドワークに出かけよう」と、当選区議の集会へと向かう賢人だが…(第2話)。
魔都NY(ニューヨーク)を舞台に“弁慶”と呼ばれる謎の東洋人が仇討ち代行人として暗躍する。人類の宿痾(しゅくあ)たる暴力の問題に鋭く迫る、超ハードボイルド!! ▼第1話/HAGGIS▼第2話/HOOK▼第3話/THROW BACK▼第4話/THE CRY▼第5話/SWORD FISH▼第6話/NECK LACE▼第7話/A BASEMENT●登場人物/弁慶(ニューヨークでバーを営み、復讐の請負いをする日本人。贋作画家でもある)●あらすじ/雨宿りをしていた一人の男がいた。その男の側に、弁慶と名乗る日本人が雨宿りをしに来た。弁慶は「雨が降ると酒がうまくなる」と、男に一杯の酒を差し出した。雨があがり、弁慶は男にビレッジでバーを営んでいると、名刺を渡す。その後、その男が弁慶の店にやってきた。男はベトナム戦争時、兵役を逃れるために旅に出たと話し始めた。そこに、一人の若い男がやってきた。「追憶のために」と、男と同じ酒を頼んだ若い男。不思議がる男に弁慶は、「戦争を嫌う人間が殺しをしたら笑えない」と呟くが……(第1話)。
3人の裁判官の他に、無作為に選ばれた6人の一般人が一緒に罪を裁いていく裁判員制度を背景に描く本格的裁判コミック!面白くて役に立つ!!裁判員制度の誕生の秘密から、裁判員辞退の方法まで……全てを明らかにする。あなたなら裁けますか?県内初の裁判員裁判は強盗殺人事件!!だが、女性裁判官・勇樹美知子(ゆうき・みちこ)のもとに現れた裁判員のひとり・戸浦(とうら)は、皮肉にも日給1万円というお金目当てにやってきたホームレスだった……。