ずっと読んでみたかった漫画の一つ。私も10代後半から20代前半までバンド一筋だったのでこの漫画が気になって仕方なかったのです。とりあえず読んだ感想は<わかるっ!!>主人公を当時の自分にダブらせて読んでしまって共感の嵐。色々と思い出して胸が高鳴り騒ぎました。
当時にこのレベルのギャグはめちゃくちゃ最先端だったと思う。今の時代にも全然色あせない、むしろ今の時代にこそフィットするギャグセンス! 主人公が全く喋らないでここまで成立するって凄すぎ。ハロルド作品は違う漫画に前のキャラクターがこっそり紛れてたりするのがいいですよね。 格闘シーンも迫力があって好きです。
音楽マンガ「BECK」のマンガ版という感じの印象で、気弱な青年がマンガ家として成長していく姿を描く展開で話が進む。ヒロインはスピリチュアルな能力を持つ少女なのだが、後半からこのスピリチュアルが前面に押し出され、多くの読者が置いてけぼり状態に…。そのせいで人気が出なかったのか、結局打ち切りっぽい感じで終わってしまった。雰囲気はとても好きだっただけに、残念だったが、そのスピリチュアル要素は別作品の「7人のシェイクスピア」「7人のシェイクスピア NON SANZ DROICT」では上手くハマっていて、存分に活かされている。
何をやっても人並み以下でクラスでも目立たない存在の主人公が、ギタリストの竜介との出会いをきっかけにバンド活動にのめり込んでいき、徐々に自分でも気付かなかったほどの音楽的才能を発揮していくというストーリー。 学校でいじめにあったり、大物プロデューサーに嫌われバンド活動を妨害されたりと、立て続けに困難な目にあいながらも健気に頑張るコユキの姿を見ると素直に応援したくなる。ロックが好きという人なら必ず楽しめるマンガだと思う。
主人公の高校生、ゴリラーマン(池戸定治)は、とても無口で(というより一言も喋らない)喧嘩が強くて、顔はゴリラにそっくり。めちゃめちゃ個性的で謎すぎる存在ながら、どこかひょうきんでかわいらしい魅力的なキャラとなっている。 もうひとりの主人公、同級生の藤本修二は、喧嘩はめっぽう強いけどちょっとアホでひょうきん者というゴリラーマンとは対象的な性格で、この二人が巻き起こすドタバタ劇を描いた不良な漫画であるが、主人公の一人が一言も喋らないという斬新さもあって、他の不良漫画とはひと味違った面白さのある作品。
数年ぶりにハロルド作石の『BECK』を通して読んだら、もういい歳のくせに、ページをめくるそのたびに泣き腫らしてしまった。まだ青春時代と呼ばれる十代の頃、自分も『BECK』を読んでそう思うまでもなく、すでに社会の爪弾き者として、自身のインスピレーションに従って生きて行くしかないと心に誓ったものだったのが、いつしか歳を重ね、つまらない反骨精神だけは相変わらずだが、そのいっぽうでは自身は社会によっても生かされていると思うほどには大人になった。ようするにある程度の分別がついたのである。いまだに社会人などいう言葉には虫唾が走るが、ふいに気がついてみれば、あの頃にはあんなにも嫌悪していた社会の構成員としての大人になっている自分がいる、そんなつもりはなくても税金を払ったり健康保険の恩恵に授かったりしている自分がいる。 つまらない話になった。単に『BECK』のように徹底的に社会の爪弾き者となり、次々と難題が降りかかり、追い詰められ、尚且つそれらを乗り越えてゆくというのはマンガだからこそ起きうる事態であり、だいたいどんなに非市民的に見える人間であっても実は社会と地続きに繋がっているという意味で凡庸さからは抜き出ていないということである。もっとつまらない話になってしまった。嗚呼、マンガとは所詮嘘いつわりの虚構ではないか、夢もへったくりもあったもんじゃない、死のうかな。とでもなりそうなものだが、まだ死んでいないのは、数年ぶりにハロルド作石の『BECK』を通して読んだら、もういい歳のくせに、ページをめくるそのたびに泣き腫らしてしまうほど感動したからに他ならない。 なんか言ってることが矛盾してるんとちゃいますか、と死亡遊戯の金本くんばりの関西弁で言われてしまいそうだが、はい、その通りです、と頷くほかもない。じっさい『BECK』ほど嘘くさい話もないというか、あたかもマンガのように次々と問題が降りかかり、どうにか乗り越えたと思ったら、もっと大きな問題にぶち当たり、それら問題-解決は回を追うごとにどんどん雪だるま式に大きく膨れあがり、とうとうコユキはスターにまでのぼりつめる。そこで、ああ嘘くさい! 言い切ることができるのなら今すぐにでも自殺して楽になれるのだが、そうはならないのは『BECK』というマンガがめぐる季節の内部にあるからではないのか、という仮説が立つ。とりわけこのマンガは夏という季節から始まり夏という季節で終わる、すなわちこのマンガは夏という季節の内部にある。だいたい音楽マンガであるくせに、ライブハウスとかスタジオのコマなんかよりも釣り堀とかプールとかコインランドリーとか夏の一部を切り取るようなコマが多すぎはしないか。そして何よりも、あの夏の、膨張して怪物のように膨らんだ白い雲。それが問題-解決的なものの契機のたびに大きなコマで挿入される。だいたい雲というのは気体であるくせに、なんであの夏の雲というやつはくっきりとした輪郭をもっているように見えるのか、それこそ、ずいぶんと嘘くさい話ではないか。 私たちは誰もが皆めぐる季節の内部にいるが、その内部にいればこそ真偽の答えは常にその外部にしかない。とりわけ夏休みという季節がそうで、夏休みのあいだはすべてのことが何がなんだかわからないのが常である。そして夏が過ぎてから、そこに夏があったということを、さながら夢でも見ていたように悟る。季節はめぐり、夢は募る。あの夏の雲を見上げるたびに、私たちはまるで嘘のような夢に魅入られたひとだと気づく。
謎の新任教師、関根に導かれ格闘技の世界に主人公の大場が足を踏み入れていく話。格闘技の試合はかっこいいし、ギャグも面白いし、恋愛もさっぱりしていて面白い。スポーツ漫画ということでストッパー毒島とテイストが似ているかなと思った。 終盤になるまでは、大場をなんとか格闘技の世界に引き込もうとする関根の頑張りと修行の話が多い。最後、試合になったと思ったらいきなり大舞台で一気に駆け抜けて終わる。間延び感はないし、いきなりの大舞台といえど飛躍感もない。 あと、バカイチを読んで確信したのはハロルド作石の描く恋愛はいいなってこと。
※ネタバレを含むクチコミです。
ヤンマガで復活した模様 気になる終わりかたというか第一部完で終わっててずいぶん待ったから嬉しい
ハロルド作石の漫画で一番好きなキャラが多い作品だなぁ 佐世保がすごいかっこいい、火野もいいし、本上もめっちゃ好き
ずっと読んでみたかった漫画の一つ。私も10代後半から20代前半までバンド一筋だったのでこの漫画が気になって仕方なかったのです。とりあえず読んだ感想は<わかるっ!!>主人公を当時の自分にダブらせて読んでしまって共感の嵐。色々と思い出して胸が高鳴り騒ぎました。