『国王の懐刀』と畏怖される美貌の王子・章は、士官学校時代の恋人・リヒャルトと四年振りに再会する。復讐に巻き込まないために残酷な別れ方をした過去…けれど王族を警護するエリートとして現れた彼は昔のままの慈愛に満ちた微笑を向けてきて…。揺れる心を抑えて冷酷に退ける章だったが、王宮爆破事件の時リヒャルトに命を救われる。そしてその夜、章の寝室を訪れた彼に強く抱き締められ「愛しているんだ」と貪るようなキスをされ…。
「お前を奴隷にする。―死ぬまでな」十年前の贖罪の為、自らハムシーン王国の若き将軍ファイサルの性奴となった篤史は、憎悪の浮かぶ眼差しで荒々しく凌辱され容赦なく責め立てられた。ファイサルを過酷な運命に追いやった罪悪感に苛まれながらも、痛みを伴う熱い愛撫に無垢な体は被虐の悦楽さえ感じていく。これは罰だと、自分を戒めながら全てを甘受する篤史だったが、やがて彼の孤独な魂に気づき…彼の傍にいたいと願うようになって!?大幅改稿&書き下ろし甘々後日談あり。
砂漠の国ガリツィアの王子ザヴィアスと幼い頃から一緒に育ち、今なお近衛兵として彼の側に仕える瑞樹。異国人の身でありながら、ザヴィアスの寵愛を受け続ける自分の存在は、いつか彼の邪魔になる―その思いから彼から離れる事を決意した。しかし、瑞樹の決意をザヴィアスは拒むように強く抱きしめてくる。押し倒され、執拗な愛撫で責め立てられれば意思と反対に身体は篭絡されてしまい…そんな中、ザヴィアスの毒殺未遂事件が起こり!?―。
暴政により疲弊した砂漠の国サライは、今、クーデターにより政局が大きく揺れている―日本人の母に似た可憐な面立ちの王太子・雪哉は断罪の時を、その華奢な肩を震わせながら待っていた。そんな彼の前に現れたのは、クーデターの指導者・アシュラフ。男に囚われた雪哉は「父親の罪をお前に背負ってもらおう」と服を剥かれ、清廉な身体を手荒く凌辱されてしまう。その後もアシュラフの「奴隷」として執拗に抱かれ続ける雪哉だったが…。