「私と彼女のお泊まり映画」「草薙先生は試されている。」等、百合に限りなく近い女性同士の関係性を多数描いてきた安田剛助さんが原作、「私は君を泣かせたい」で笑顔あり涙ありの様々な表情を見せる百合作品を描いた文尾文さんが作画というコンビで生み出されたこの作品。 主人公の凛子が初恋の相手である詩織先生と偶然再会するところから、中盤ある理由で詩織先生の家に行くことになるまでの展開の自然さに唸らされる。そして詩織先生が凛子の恋心を意識した辺りから終盤への展開、百合作品でこんな結末されたら悶えてしまう。 原作の安田剛助さんは「じけんじゃけん!」等のコメディの印象のほうが強かったけど、今作はコメディ要素も見せつつ直球の百合ではないドラマ性の高いストーリーを見せてくれる。作画の文尾文さんは相変わらず表情の描き方が上手いし、太ってるという印象を与えてダイエットしてるという設定に説得力をもたせつつちゃんと愛され感のある詩織先生のビジュアルが見事。 その後の物語やサイドストーリーも見てみたいという気にさせつつ、全1巻で綺麗に完結して「いい百合作品を読んだ」と思わせてくれる作品。
「私と彼女のお泊まり映画」「草薙先生は試されている。」等、百合に限りなく近い女性同士の関係性を多数描いてきた安田剛助さんが原作、「私は君を泣かせたい」で笑顔あり涙ありの様々な表情を見せる百合作品を描いた文尾文さんが作画というコンビで生み出されたこの作品。 主人公の凛子が初恋の相手である詩織先生と偶然再会するところから、中盤ある理由で詩織先生の家に行くことになるまでの展開の自然さに唸らされる。そして詩織先生が凛子の恋心を意識した辺りから終盤への展開、百合作品でこんな結末されたら悶えてしまう。 原作の安田剛助さんは「じけんじゃけん!」等のコメディの印象のほうが強かったけど、今作はコメディ要素も見せつつ直球の百合ではないドラマ性の高いストーリーを見せてくれる。作画の文尾文さんは相変わらず表情の描き方が上手いし、太ってるという印象を与えてダイエットしてるという設定に説得力をもたせつつちゃんと愛され感のある詩織先生のビジュアルが見事。 その後の物語やサイドストーリーも見てみたいという気にさせつつ、全1巻で綺麗に完結して「いい百合作品を読んだ」と思わせてくれる作品。