死後に本を出版する編集者・栞田さんが主人公のお話。 栞田さんの真っ直ぐ瞳が先ず好きです。 出版出来るか出来ないか、作家さんのことを想うからこその厳しい言葉もはっきりと真正面から言うのが素敵で好きで、読んでる側としてはスッキリとした気持ちになりました。 面白いの言葉が適切かは分からないけど、心に響くものがありました。 人それぞれ、本当に色んな物語がありますね。 死と逆の生についても自然と考えました。
この作品は、様々な理由で“自分の死後に出版したい”著者が希望している原稿だけを預かり、著者が亡くなるまでクラウド上で原稿を保管し、そして亡くなった後に出版するという一風変わった出版社「死後出版」を舞台にした物語です。 死後出版に原稿を持ち込む人は、書籍という形で原稿を残したいけど様々な経緯で“自分が生きているうちにその本を出版することができない”理由を抱えています。 そして、死後出版の編集である栞田窓子という女性を通して、“死後に出版したい”と願う経緯や本に込められた思い、そして時には作者の人生そのものに、触れる事ができます。 この作品はそんなこれまでにない切り口でヒューマンドラマを描いてゆく、1話完結型ながら非常に読みごたえのある作品です! 1巻まで読了
※ネタバレを含むクチコミです。
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 掲載誌のヤングキングBULLっぽくない読切だな。なんとなく読み始めたけど予想以上に面白かった。 ・特に好きなところは? 主人公の「死後出版じゃなかったら書けなかった気がする」までの流れ。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 全く知らない作家だったが他の単行本を読んでみたくなるくらい面白かった
主人公は自己顕示欲の高い女子中学生・小石川百合子。 小学生の頃に「主役になりたい」という思いから嘘ばかりついて孤立してしまった彼女は、中学では失敗しないようにと思っていた矢先、入学後最初の自己紹介で同じクラスに大企業の御曹司・満月院家康がいることを知り、とっさに「満月院くんの婚約者です」と自己紹介してしまいます。 あまりにバレバレな嘘をついてしまって後悔の念に駆られていた百合子でしたが、当の家康はなぜかそんな百合子のことを面白がり、彼女の嘘に乗っかり婚約者のフリをし始めます。 この作品はそんな感じで、家康の婚約者として振る舞うために自信を嘘で塗り固めていく百合子とそれを面白がって悪ノリを仕掛けてくる家康との水面下の攻防を描いていく作品です。 婚約が嘘だと知られたくない百合子とそんな彼女を面白がる家康が婚約者のフリをし続けるという、謎の頭脳戦が繰り広げられる作品なんですが、単行本1巻を最後まで読むとそれまでとはまた違った物語が顔を出し始めるので、今後の展開には要注目です。 1巻まで読了
死後に本を出版する編集者・栞田さんが主人公のお話。 栞田さんの真っ直ぐ瞳が先ず好きです。 出版出来るか出来ないか、作家さんのことを想うからこその厳しい言葉もはっきりと真正面から言うのが素敵で好きで、読んでる側としてはスッキリとした気持ちになりました。 面白いの言葉が適切かは分からないけど、心に響くものがありました。 人それぞれ、本当に色んな物語がありますね。 死と逆の生についても自然と考えました。