「雲ヶ浦」という海の見える街に、一人の少女・楠まよわが引っ越してきた。そこで出会うのは、あたたかい下宿先、あやしい瓜二つの別人二人組、閉じこもりがちのやさしい少女と、不器用な青年。まよわがそんな街にやってきた理由とは…?彼女を中心に、不思議な街で綴られる、眩しくて仄暗い日々の記録。
嵐の夜、人魚アリアスが偶然知ってしまった酒の味。酒を求めて人間になることを決意し、裏切りを重ねた彼女が見つけた未来とは?(酒に溺れた人魚姫、海の仲間を食い散らかす)花を溺愛するあまり巷で「フラワーボーイ」と呼ばれる少年。渡された花束を食べるなどの奇行により周囲から敬遠されていたが、ある日自分を受け入れてくれる少女に出会い――?(フラワーボーイ) 新世代Youtuber・酒村ゆっけ、の小説を新鋭漫画家・夜の羊雲の淡く儚い筆致で紡いだ陶酔と衝撃の短編集・上巻。