絵柄や描き込みがシンプルで、情報量のわりに読みやすい。ところどころ挟まるギャグ要素は好みではないが、医療マンガはこれくらいのほうが息が詰まらなくてよいかも。 患者とのエピソードが主人公の記憶障害に関するエピソードの補足のような役割を果たす場合もありつつ、切り分けて描かれているので理解しやすい気がする。 ドラマを観ながら読み始めたのでどうしても比較しながら読んでしまいましたが、ドラマとはまた少し異なる空気感で、実写化の面白さを感じるなど。テンポよく進むのでドラマにはしやすそう。
※ネタバレを含むクチコミです。
医療系はブラックジャックによろしくとDr.コトー診療所 完全版しか読んだことがないのですが、メッセージが重くなく、ストーリー展開もテンポ良く、非常に読みやすい作品でした。
知人に勧められて取り合えず1巻だけ読んでみました。 重めな医療をテーマにしていながらも、ライトに楽しく読めて、でも深みもある良作!って感じでした。
医者・医療系マンガは数多くあれど、実はちょろっと読んだだけのものが多くてちゃんと続けて読んでいるものが少ないんですが、本作はちゃんと全部読んじゃってます。単行本ですが。 最初の1巻でのヒキがかなり強かったのと(ヒロインの話は凄い重さだし、主人公も実は激重…)医療マンガにある難しい空気感が少なく、マンガとしてめっちゃ読みやすい。 「ブラックジャックによろしく」とか「コウノドリ」とかも好きですが、やっぱそういう前知識がちょろっと入って溜まってくると抵抗なくなってくのかな? いずれにせよアンメットも外さないなーっていう安定感があり、イイ話も満載です。 あとこれは医療マンガ全体がそうだけど、飽きないように毎回別の病状になってるわけで、取材や調査の努力が尋常じゃないなって読んでてわかるんですよね。そこがまたイイ。 もやもや病とか聞いたことなかったもんな(指定難病なようなのでかなり珍しいようですが)
Unmet Medical Need(満たされていない医療ニーズ) これをタイトルに掲げている通り、単に医療という大きなテーマに挑んでいるにとどまらず、いろいろな悩みや欠点を抱えた人間同士の相互のドラマが非常に面白い漫画です。 主人公の脳外科医は外科として優秀なだけでなく常に患者やその家族に寄り添うことによって救おうとする。しかし医療全体の最適化を図りたい経営者たちや、異なる信念を持った同僚たちとしばしば衝突する。また寄り添うべき患者も、患っているのはほかでもない「脳」である。いくら主人公たちが有能かつ真摯だとしても、彼らの苦しみを本当の意味では分かち合えない。数学における不完全性定理のように、医療とは、どこまでいってもアンメット(Unmet)なものである運命なのかもしれません。 医療漫画はどうしてどれもこれも面白いのか、とときどき考えます。膨大な取材や考証、高度な画力、これを社会に訴えかけたいという熱い思い……数え切れないほどに高いハードルが山積みであるため、世に出た医療漫画というのはすべからくハイクオリティでなければならない、という前提はあると思います。ですが読み手の目線から考えたとき、きっと医学とは人間なら誰しも無関係でいられないからなのかもしれないなとも思います。大半の人間は病院で死にますし、日本の制度では死亡確認ができる(=人の生死を判断する)のは医者だけです。病と死について真剣に向き合って本気で描かれたプロの漫画が、面白くないはずなどないのです。
3話まで読了。 主人公の三瓶は、フィラデルフィアの大学病院に8年間務めたいた、優秀な脳外外科医。 その病院を首になり、日本の総合病院に勤務することになる。 総合病院と言えども、緊急手術は、ほとんどせず、軽症の患者を受け入れるのみ。重症の患者は、他の病院に回すといった状況。 そこに、三瓶が着任したことにより、早々に入った急患を手術することになる。 病院の総合診療科に務めているミヤビは、1年前に事故に遭い記憶障害を持っている。 この二人の関係は? そして、三瓶が着任したことにより、この病院はどのように変わっていくのか? 脳外科の話は、難しいと思っていたが、とても分かりやすく、描かれていて、とても勉強にもなる。
絵柄や描き込みがシンプルで、情報量のわりに読みやすい。ところどころ挟まるギャグ要素は好みではないが、医療マンガはこれくらいのほうが息が詰まらなくてよいかも。 患者とのエピソードが主人公の記憶障害に関するエピソードの補足のような役割を果たす場合もありつつ、切り分けて描かれているので理解しやすい気がする。 ドラマを観ながら読み始めたのでどうしても比較しながら読んでしまいましたが、ドラマとはまた少し異なる空気感で、実写化の面白さを感じるなど。テンポよく進むのでドラマにはしやすそう。