誰もが六つの魔法を使える世界。五体六法満足に生まれなかった者は「魔欠落者」として蔑まれていた。エイルは収納魔法しか使えない重度魔欠落者として、父親に売られる。しかも、唯一使える収納魔法さえ、収納力が大きいだけで、状態維持や時間停止効果のない出来損ない魔法だった。そのため、売られた先の店も追い出されてしまう。そんなエイルは、魔欠落者の少年ルークと出会い、「魔欠落者が幸せに暮らせる場所」を探し始め――。
誰もが当たり前のように6つの魔法が使える世界。逆に、その6つの魔法を完全に使いこなせない人達は”魔欠落者”と呼ばれ蔑まれている。収納魔法しか使えないエイルはそれで父親に売り払われ、さらに魔法の欠陥により危うく死にかける事態に。そんな中、ある少年と伝説の魔物との出会いが、エイルの運命を大きく変える…。