■『ねことじいちゃん』 ■『まめねこ』 ■『トラとミケ』など、ベストセラー漫画家・ねこまき(ミューズワーク)による初の完全プロデュース作! 日本の伝統的な街並みが残る倉敷の街。ちいさなギャラリーカフェに集う個性豊かな面々[&ときどき猫]とのやわらかい日々にほっこり…… ……から一転―――――― 泣ける!!! ともえおばあちゃんの出生にまつわる「秘密」とは……? 原作に《感動のスペシャリスト》志賀内泰弘、漫画に《いま注目の漫画家》八朔を迎えた挑戦作! 【著者プロフィール】 企画・プロデュース:ねこまき(ミューズワーク) 2002年より、名古屋を拠点にイラストレーターとして活躍中。コミックエッセイをはじめ、犬猫のマンガ、広告イラスト、アニメなども手がけている。著書に、『ねことじいちゃん』(KADOKAWA)、『まめねこ』(さくら舎)、『トラとミケ』(小学館)、『ケンちゃんと猫。ときどきアヒル』(幻冬舎)などがある。原作:志賀内 泰弘(しがない やすひろ) 作家・小説家。「プチ紳士・プチ淑女を探せ!」運動代表。「思いやり」でいっぱいの世の中をつくろうと、思わず人に話したくなる感動的な「いい話」を探して東奔西走中。その数は数千におよぶ。著書に、「京都祇園もも吉庵のあまから帖」シリーズ、「5分で涙があふれて止まらないお話 七転び八起きの人びと」(共にPHP研究所)など30冊余。新聞・雑誌・WEB等でほぼ毎日「いい話」を連載中。https://giveandgive.com/shiganaiprofile/ 漫画:八朔(はっさく) ミューズワークスタッフ歴10年。岡山県在住。油絵と漫画も描くイラストレーター。趣味は色んなお茶葉集め。
帯の「泣ける!!!」という煽りで、いまいち読む気が起きなかった作品でしたが、フラットな気持ちで読んでみた所…アラ、とても良い漫画でした。ほっこりとした空気感で、統一感のある柔らかなタッチが特徴的。おばあちゃんを中心に、芸術・工芸に通じた人達の交流から始まり、現在→過去→現在とお話が展開していきます。 過去編では戦時中のエピソードが出てきます。今のおばあちゃん世代は戦中または戦後間もない生まれなので、さらにそのお母さんのエピソード、という形になります。もはや今の時代のおばあちゃんも戦争体験世代ではないという時代なんですよね。なので回想の中では、本当の戦時中はもっと厳しかったんじゃないか?と思う部分もありましたが、それでも誠実に描かれている印象を受けました。ただ、過去編から現在へ切り替わる表現がちょっとわかりにくかったですね。 悲しい出来事もあるものの、読んでいて温かい気持ちになれる作品です。特に、のどかな田舎の描写は素晴らしいと思いました。
癒やされます。 特に、コロナ禍の今、見失いがちな、人な優しさ、繋がり、支え合い、思いやり、人としての大切なものが、溢れている作品です。 絵もふわふわ優しく、乾いた心に優しく染み込んできます。 都会でギスギスした人間関係に疲れている人は是非読んでください。 心が、ほんわりします。 かふぇに飾られている素敵な絵の秘密も描かれています。
岡山県倉敷市を舞台に描かれる、心温まる作品です。 元々は問屋だった古民家を使い、1Fはカフェで2Fがギャラリーになっているギャラリーカフェを営むおばあちゃんの友恵を中心とした物語です。 『ねことじいちゃん』のねこまきさんによる作品なので、やはりかわいい猫が本作にも登場します。 看板猫の茶々や、娘や孫と共にいつもの日常の中での少し特別な穏やかな時間を過ごしている姿には、読んでいて心が解きほぐされていくのを感じるほどの癒し効果があります。とにかく絵柄から優しさが溢れ出ていて、特にフルカラーのページは読んでいて幸せな気持ちになります。 ただ、中盤からは「ひまわりの秘密」というサブタイトルに迫る回想パートが始まり、ギャラリーカフェでの日常から、戦時中のお話へと移っていきます。 2020年になると、第二次世界大戦の描き方もこうなるのだなぁと感じ入りました。 そんな時代を経て現代に戻った時、ギャラリーカフェで屈託なく笑い合える日々がどれほどかけがえのないものであるかを再認識させられます。 それまで何気なく素通りしてきたもの、それを振り返ると大きな意味があり、そこには人の強い想いや願いが込められている。それに気付けるようになることが成長であり、正に人生だなぁと。
帯の「泣ける!!!」という煽りで、いまいち読む気が起きなかった作品でしたが、フラットな気持ちで読んでみた所…アラ、とても良い漫画でした。ほっこりとした空気感で、統一感のある柔らかなタッチが特徴的。おばあちゃんを中心に、芸術・工芸に通じた人達の交流から始まり、現在→過去→現在とお話が展開していきます。 過去編では戦時中のエピソードが出てきます。今のおばあちゃん世代は戦中または戦後間もない生まれなので、さらにそのお母さんのエピソード、という形になります。もはや今の時代のおばあちゃんも戦争体験世代ではないという時代なんですよね。なので回想の中では、本当の戦時中はもっと厳しかったんじゃないか?と思う部分もありましたが、それでも誠実に描かれている印象を受けました。ただ、過去編から現在へ切り替わる表現がちょっとわかりにくかったですね。 悲しい出来事もあるものの、読んでいて温かい気持ちになれる作品です。特に、のどかな田舎の描写は素晴らしいと思いました。