リスクを背負って海に飛び込む1匹目のことをファーストペンギンというらしいです。この漫画はプールで出会った中学生の女の子に翻弄される男の話ですが、そのボーイッシュな女の子のことを男は最初から気になってたんですよね。でも女の子が声をかけてきた理由が「可愛い友達があなたのことを気になってるから」だったから、どうして自分を卑下するんだ!もっと大事にしろ!って怒るんです。よくぞ耐えた偉いぞ〜と思いますが、もし友達じゃなくて女の子から好きって言われてたらそんな風に拒絶できただろうか?ラストの「疲れたな…」という終わり方がカッコよかったけど、そうなってたらそれだけじゃ済まなかったかも。
面白かったです! 何か起きる話ではなく何も起きない話なんですが、こんなにハラハラさせられるとは…! 終盤に向けて高まっていく緊張感からの疲労感とそして、同時にホッとする気持ち。 中学生は子どもだよ…。頼むぜ世の中の男性たち…。 https://comic-action.com/episode/2550689798845330474
※ネタバレを含むクチコミです。
「さくらの森の満開の下」でヤングマガジン第461回月間賞 佳作&TOP賞を、「蒼く濃くなるスターライト」でちばてつや賞ヤング部門優秀新人賞を獲り、その後『スペリオール』などを中心に読切を発表していた新鋭・華沢寛治さんによる連載作品です。 2日連続で『スペリオールダルパナ』作品について書いていますが、私も大概こういう作品が好きです。 第1話目から地獄の釜の蓋が開いていきますが、その裏にはさらなる深淵の煮凝りが待ち受けているという素敵な構成です。どんな地獄が待っているかは、あえて語らないので読んで確かめてみてください。人によっては病みつきになる地獄でしょう。 金星といえば宵の明星であり明けの明星で、ルシフェル。最も美しく最高位の天使でありながら、やがて神と敵対し堕天使、悪魔となってその頂点に立つ者。そんなルシフェルが、神に反逆したのは人間であるアダムとイヴに仕えるように命じられたから。傲慢や嫉妬という感情に駆られたのも無理はないと思います。しかし、なぜ神はわざわざそんな理不尽な命を下したのか? もしかしたら、そこにはこの作品の彼女の中に存在するような感情があったことを否定できないのではないか……そんなことを考えてしまいました。 ドロドロした話、人間の闇の部分を描いた話が好きな方にお薦めです。 出版社をまたがっていますが、ぜひ短編集も出して欲しいですね。個人的には「眠たい浅瀬」が特に好きでした。
キスから始まってしまった女と女と男の歪な関係は進むほどに音を立てて崩れていく。 最後に残ったのは…。 放課後、誰も来ない学校の階段で舌を絡ませ濃厚なキスをする。 クラスでも派手なグループの美少女とパソコン部の地味目な女子。 ある日から唐突に始まった正反対な二人のこの行為は常習化していて、主人公であるパソコン部の女子は理由も分からずにされるがままだったが…。 恋する美少女って非常に罪ですね。 幼稚で自己中心的でご都合主義な少女漫画脳に他人を巻きこんでも儚く美しく見えてしまう。 それを真に受けてしまった自分こそが罪だと感じてしまうほどに。 しかしこの話ではそこで終わらず、主人公は悲しみの逆襲を遂げることになるのがまたよかったです。 ところが逆襲自体もする側、される側の両方の立場をより深く理解しただけにすぎず、部活の男子を騙し高校で初めてできた同性の友達を裏切り手放す羽目になり、どん底エンドで最高でした。 その気持ちをどこへも持っていけない苦い気分でいっぱいです! まだまだ自分自身のこの話への理解が及んでない部分もありそうだけど、少し間をおいてまた読みたいなー
子供嫌いの主人公が大学時代から好きだった先輩の子供を預かることになった。先輩の奥さんは一年前に病気で亡くなっている。これは自分にとってのチャンスなんじゃないか?そう思った主人公は寝ている先輩の布団に潜り込むが、こっそりキスする寸前で先輩が目を覚ましてしまい…というめちゃくちゃ気になるところで前編が終わってしまった。主人公にとって先輩の存在は大きいんだろうけど、相手は受け止めきれないんじゃないかと心配です。後編が楽しみ!
リスクを背負って海に飛び込む1匹目のことをファーストペンギンというらしいです。この漫画はプールで出会った中学生の女の子に翻弄される男の話ですが、そのボーイッシュな女の子のことを男は最初から気になってたんですよね。でも女の子が声をかけてきた理由が「可愛い友達があなたのことを気になってるから」だったから、どうして自分を卑下するんだ!もっと大事にしろ!って怒るんです。よくぞ耐えた偉いぞ〜と思いますが、もし友達じゃなくて女の子から好きって言われてたらそんな風に拒絶できただろうか?ラストの「疲れたな…」という終わり方がカッコよかったけど、そうなってたらそれだけじゃ済まなかったかも。