頭イカれ女・エーコと、各話の最後にチラッとしか出てこない夫。この漫画を読んだときにまず思ったのは、「こういう夫婦が理想だな」でした。 旦那の登場頻度はものすごい低いし、ひととなりもほとんどわからないんですけど、このエーコという女の夫をつとめ、とくに問題なく夫婦関係が成立してることを考えれば、相当な人物であることは想像に難くない。読む限り、ただ優しいとかじゃなさそうなんですよね。むしろ「普通」という印象。エーコの夫ならもう少しキャラが立ってても良かったと思いがちですが、あえて(かどうかは知らないけど)普通の男にしてるところが、この漫画のすごいところ。
ギャグ漫画家の中川いさみがストーリー漫画を描きたいと一念発起し、色んな作家にストーリー制作のコツを聞きにいくというルポ漫画。インタビューをした作家達がとにかく豪華ですごい。大友克洋、松本大洋、ちばてつや、弘兼憲史、諸星大二郎…などなど。漫画家だから深く切り込んで聞ける質問もたくさんあるので普通のインタビュー記事よりも充実した内容になってると個人的には思います。見事に大御所作家ばかり登場するので、彼らと対面できる中川いさみへの尊敬度も上がる。1巻は紙版も出てますが2巻以降は電子版のみのようです。
プロポーズでサプライズを仕掛けるはずが、指輪を巡ってとんでもない事態に巻き込まれるカップルの話。 大友克洋×中川いさみという大ベテラン同士がタッグを組んだ読切。中川氏のストーリー漫画が描きたい!という願いが漫画家入門という連載になり、それをきっかけにこの読切が生まれたらしい。 タイトル通り、いろんなサプライズが起こる話なので詳細は避けますが、キーワードは「たらこおにぎり」と「ゴミ屋敷」。 誰も予想できない展開が待ってるのでぜひ読んでほしい。 モーニング・ツー2018年6月号掲載です。
ガンって鼻にもできるのかと初めて知った。 単なるイボだろうと思い医者に行ったら悪性の腫瘍だと言われ鼻の摘出を勧められるも、セカンドオピニオンで重粒子線治療を知りトライする闘病エッセイ。ピンポイントでガンをやっつける最先端の治療らしい。 入院のことは編集者にも秘密にしてたらしいので知らなかったが、中川いさみ先生がご病気だったというショックは大きい。現在ではガンも治らない病気ではないだろうけど、やはり身構えてしまう。副作用は今もあるようです。 けれども、病院内のリクリエーションでふなっしーに仮装した職員が登場する場面も、治療と同じトーンで描いてて思わず爆笑してしまった。作家はどんな時でも作家なのだと、ファンも安心して読める内容になっていると思います。
良かった点 ・大川ぶくぶ/櫻井エネルギー/真造圭伍が特に良かった 総評 ・真造圭伍の描く猫はいつも可愛い。休日ジャンクションのぶんちゃんも可愛かったし
頭イカれ女・エーコと、各話の最後にチラッとしか出てこない夫。この漫画を読んだときにまず思ったのは、「こういう夫婦が理想だな」でした。 旦那の登場頻度はものすごい低いし、ひととなりもほとんどわからないんですけど、このエーコという女の夫をつとめ、とくに問題なく夫婦関係が成立してることを考えれば、相当な人物であることは想像に難くない。読む限り、ただ優しいとかじゃなさそうなんですよね。むしろ「普通」という印象。エーコの夫ならもう少しキャラが立ってても良かったと思いがちですが、あえて(かどうかは知らないけど)普通の男にしてるところが、この漫画のすごいところ。