「ごめんな、女じゃなくて」俺は何も知らなかった、朔のこと。子供の頃、幼馴染みである朔のことをずっと女だと思っていた京介は、朔が男だと気づいたときにはおそらくもう好きだった。男に好かれるなんて迷惑なだけだと朔のためを思って身を引いていた京介だったが、ある日、朔の背中にキスマークがついていて…―。幼馴染みの、一途で、拗れてしまった恋の日々。
三大財閥の一つと名高い久我財閥の三男・司。αとしてのプライドと賢さを武器として器用に世渡りをしていた司は、パーティーで出逢った財閥の御曹司・天羽を利用しようと近づくも何故か突然意識を失ってしまう。目を覚ますと天羽に組み敷かれ、戸惑う司だったがαである自分が抱かれる筈がないと高を括っていた。しかしその余裕は打ち砕かれて身体からは力が抜け、天羽から与えられる感じたことのない甘い快感に理性が塗りつぶされていく……。絶対優位だったαを最下層・Ωに変えてしまう、第4のバース・エニグマ。α・β・Ω……定められた運命を翻す新たな"オメガバース"に刮目せよ!
「人のチ〇コ触ってキモくねぇの?(オレも触りてぇ…)」本当は心も体も同級生の公和(きみかず)を求めているのに、口から出るのは嘘ばかり…自分がゲイであることを自覚している勇大(ゆうだい)は、周りににバレないために嘘を重ねた学生生活を送っていた。もちろん、片思い相手の公和に告白なんて論外! 眺めるだけの淡い恋を胸に、無事に迎えた卒業式の夜。酔った勢いで同級生にキスをしまくり、いい思い出にしようと思っていたら…気付けば公和と舌を絡めたキスを交わし、遂には最後まで…!?
【60分5,500円、それが今日の俺の値段だ】男性向け風俗で“みやび”として働く雅紀(まさき)は、今日も体を張って性サービスを行う。辛いときもあるけど…お金に困っているときに自分を雇ってくれたお店のスタッフ・市川(いちかわ)が褒めてくれるから今日も頑張れる…! ――性欲の溜まった客に毎日執拗にイジられてどんどん敏感になっていくカラダ…「アンタらは抜かせるのが仕事だろ」嫌だっ…こんな奴ので感じたくないのにっ…後ろの穴ゴリゴリされたら…あっやめっ!? ――客の要求はどんどんエスカレートしていき…?
「こんなの絶対嫌なのに…奥が、疼く」過去にレイプされた上、首を噛まれて顔も知らないαと番になってしまった李加(Ω)。そのせいで他の誰ともセックスできないのに、発情期には疼く体…。そんな呪われた性質をねじ伏せるべく、必死にαのフリをすることで何とか平穏な大学生活を送っていた。しかしある日、予期せぬ発情(ヒート)でαに襲われる李加を助けてくれた相手から、身に覚えのある香りが漂ってきて…
「広瀬ぇ…赤ちゃんつくろぉ…」なんでΩがこの学校に!? ―――αだけが入学できるエリート進学校に通う広瀬は、転校してきた御園侑(みその・ゆう)の顔を見ただけでドキドキして汗が止まらない。(α相手になんで…?)。広瀬と同じ水泳部に入部した侑だったが、第一印象とうってかわってキツい性格。そんな中、トイレにこもった侑の様子を見に行くと頭の痺れる甘い匂いが漂ってくる… そこにはぐちょぐちょに発情した侑の姿が。濃厚なフェロモンに理性は崩れていき…… あぁ、挿れたい、中にぶちまけて、俺のモノにして、孕ませたい――― 平凡α×自分を偽るΩの本能剥き出しラブ。
【痛めつけられて悦んでる、ただのメスブタ…これが本当のお前だ】ゲイであることを隠して生きている国会議員の都蜂哲(つほう・さとる)は、幼なじみであり秘書である天宮に思いを寄せている。ある日酔った勢いで天宮にキスをしてしまった哲は気を紛らわせるため、馴染みのSMクラブへ向かう。そこで出てきた“キョウ”と名乗る調教師は今までに味わったことがないほどのサドだった。(何も考えられない…)鏡の前で自分の本性を暴かれ絶頂してしまう哲。翌朝目を覚ました時、キョウの意外な姿を目にする――― 調教師×政治家のSMラブストーリー。
【うちの店本当は胸だけなんですけど…春日様だけ特別ですよ…?】なんだこれ! すべすべして…触り心地最高…! ――仕事で日々ストレスのたまったサラリーマン・春日が酔っぱらって夜の街を歩いていると、客引きに「巨乳のいい子いますよ♪」と勧誘される。お店のナンバーワン・美樹ちゃんが席についてくれることになり期待する春日。ところが現れたのはどう見ても男! 不満ながらも、ちゃんと愚痴を聞いてくれる美樹と楽しい時間を過ごしていると、突然店内が暗くなりムーディーな曲が流れてきて…? え、美樹さんなんで服を脱いで…!? 雄っぱいを触れって…? み、美樹さん…もしかして感じてるの…!?
人の心の声が聞こえてしまう能力を持つ林田の夢は「心の声が聞こえない」運命の人に出会うこと。裏表なく接してくれる先輩の森に嘘を吐きたくなくてある日能力のことを告げた林田だったが、突然森にキスをされて?
【雪のように降る花びらよりもあの人が美しく見えた】関口透は真面目だけどどこか冷めている学生。不思議と胸が熱くなったのは、2年前に保健教師の二宮を初めて見たときだった。ひょんなことから二宮先生と関わりを持ったものの、彼は人を寄せ付けない野良猫のよう。この人に触れたいのに…近づいたと思ったら離れていく二宮先生に戸惑う透。そんな中、二宮先生の過去を知って―――。これは、嘘つきたちの初恋の物語。