ABURA

別角度の新選組マンガ

ABURA 貘九三口造 NUMBER8
六文銭
六文銭

思想の違いから新選組と袂を分かち、伊東甲子太郎を筆頭に組織された御陵衛士。 結果として、新選組から狙われ「油小路事件」へとつながる。 この一夜の事件をたっぷり3巻使って、新選組VS御陵衛士たちの奮闘を描いた力作。 とにかく、剣戟シーンが圧巻なんです。 日本剣術史上最大の戦いと言及されているように、今まで「戦」といえば、対馬上だったり、対鉄砲だったり、対弓矢だったりして、刀対刀での戦いは意外とマレだったんですね。 ガチの真剣勝負ってのは、戦争がなくなった江戸時代を通して、各流派による剣術指導が盛んになってからというのが面白い。 そんな、剣術を磨き込んだ猛者たちが、信念や仲間を背負い戦う姿は、格好いいの一言。 御陵衛士もそうですが、新選組もかつての仲間と戦わなければならない葛藤も、味わい深いです。 普段、新選組は主役になりがちですが、敵として表現される姿も新鮮で良かったです。 一部の過激な新選組シンパの人以外であれば(実際、御陵衛士の1人によって近藤勇は暗殺未遂、捕縛され、新選組の崩壊へとつながるので)、歴史マンガとして、またバトル・友情マンガとしても、楽しめる内容だと思います。

BLUE GIANT SUPREME

死ぬ前に出会えてよかったです。

BLUE GIANT SUPREME 石塚真一 NUMBER8
酒チャビン
酒チャビン

映画化されるとはいえ、結構地味なマンガじゃないでしょうか?みんな知ってるんですかね??ちなみに通常の(マンガマニアではない)友人に聞いたところ、知ってる人はゼロでした。映画が出ることすらも皆知りません。世の中の損失すぎる…。 ですが超名作です。本当に面白かった。別にわたしはジャズにほぼ興味はないのですが、それでも大丈夫です。マンガが面白いです。 一応続編ものなので、まだの方は前作である無印(ただのBLUE GIANT)を読んでからにしましょう。 前作は仙台→東京の物語でしたが、今作はドイツの地方都市ミュンヘンからハンブルグ・ベルリン等を経て、ヨーロッパ中に活躍の舞台が広がります!! 一人で頼るあてもなくミュンヘンにきた主人公のDですが、周りの人々に助けられどんどん成長していきます。ヨーロッパ最大のフェスに出て名前が売れてきた後も、それらの人への感謝等を忘れない気持ちがいいですね!!!あと性格も良いです!そら皆手を差し伸べたくなりますわ!!!もしわたしの周りにいたら、わたしも銀だこでクロワッサンたい焼きくらいはおごってしまうでしょう。 特にハンブルグの楽器屋の親父(ボリス)がすごくいいです。というかキャラ全員いいですね。モーレン5の奴らは最初ちょっとイラつきましたが。 あとストックホルムの空港で連弾するシーンも泣けました。普通に学生してて出会ったとしても、多分友達になっていなかったと思えるほど性格は合わない二人が、ピアノをやっていたおかげで良いライバル・友人として精神的なつながりをはぐくんでいたのでしょうなぁ。しょっちゅう会ったり連絡したりするわけではないですが、こういう友情、良いですよね!!!わたしもピアノを始めます!!

スリースロー

ブルージャイアントの人(?)のバスケ読切

スリースロー NUMBER8 牧彰久
名無し

原作のNUMBER8ってどっかで見たことある名前だな〜と思ったらBLUE GIANTにSUPREME以降「ストーリーディレクター」として協力してる元担当さんですよね。特にググってもこの作品についてなんの情報も出てきませんがおそらく同一人物のはず。 全国を賭けた決勝戦。 対戦相手は全国常連の名門校で、自分たちは平凡なバスケ部。 試合終了直前のファウルだからリバウンダーなしの1人きりでシュート。 3本中2本入れれば逆転。 観客席では大勢の観客が自分にスマホを向けている・・・。 ものすごくヒリヒリするシチュエーションでいったいどうなるんだよと手に汗握りながら読んでしまっただけに、オチ!! いや確かに試合の行方を描かないスタイルはよくあるけどさぁ・・・スラダンの山王戦の次とかアイシールドの世界線とか。 まあたしかに外しても入れても面白いオチにならなそうではあるけど残念すぎる。 BLUE GIANTの人って思って読むとやっぱこの人メチャクチャ回想多いな〜と笑ってしまった。 「作画・石塚真一」なら問題ないけどそのくらいの画力がないとシリアスにならないというか、説得力が足りなくてギャグっぽくなっちゃいそうだなと思った。