※ネタバレを含むクチコミです。
顔にあざがある瑠璃子と、顔を判別う出来ない教師の神田。理解されない過去や、人と違うことへのコンプレックス。ふとした瞬間に人と比べてああだったらと思ってまた自己嫌悪に陥ったり、そうゆう気持ちとても共感できる。人と違うところではなくていいところをみて過ごしていきたいと思った。
見た目のコンプレックスを抱えながらもいつも明るく「普通」に生きようとしている瑠璃子と、人の顔がわからない病気を抱える担任教師の神田先生。瑠璃子のアザが青いオーラに見え、いつも笑顔だから光って見えるので瑠璃子のことは認識できると言われるシーンは、とても素敵でした。 人それぞれコンプレックスや悩みを抱えていて、きっと知らず知らずに傷つけたり傷つけらたりしている。 考えさせられる場面もたくさんありますが、しっかり恋愛漫画ですので時にキュンと締め付けられます。
『青に、ふれる』意味深なタイトルに惹かれました。 女の子の顔にある青あざ・・・。 高校2年生という多感に時期に目立つアザがあって、それを隠すことなく笑顔で生きているなんて、・・・。 とっても心が強い子だと思います。 そして、今までも、人と違うことで差別や、イジメにあってきたであろう娘を前向きに育ててきたご両親も凄い! これから、色々な人に出会い、人生を切り開いていくであろう主人公を見守りたい。 まずは、新任で主人公の担任となった相貌失認症の神田。 人の顔が認識できない病気があるなんて初めて知りました。
相貌喪失って初めて聞きました! 2人の過去が気になりますね。
太田母斑と相貌喪失 どっちもよく知らない病気?症状?で読み始めました。 知らなかった〜〜〜 でもこの漫画で知ることができたってことですね、うん。 誰にでもコンプレックスはあるけれど実際に悩んでいることが書かれててううむ…と唸る感じ。 コンプレックスを気遣う方も、気遣われる方も実はすごく疲れる。 人間の弱い部分を真摯に描いた作品で好感がもてます。
人間は「差異」に敏感な生き物です。「同じ」であることで仲間を形成することもあれば、「違う」ことで排斥することもあります。 本作の主軸となるヒロインは、顔に大きな太田母斑がある女子高生。小さい頃からその容姿によって多くの人がしない苦労を背負ってきた少女です。人に色々と言われることにも慣れて表向きしたたかに生きてはいますが、思春期の女の子として本心では悩んでいない訳がありません。 そんなヒロインの心を動かすのは、一人の男性教師。実は彼もまたとある大半の人とは違う性質を持っていることで子供の頃からいじめを受けるなど辛い想いを味わってきた青年です。 彼らと形は違えど「普通」であることを求められたり「普通」でないことを咎められ傷ついたことのある人であれば、共感できる所は多いでしょう。 一方で、そんな「普通」でない自分をそのままで受け入れてくれる稀有な相手が現れた時の喜びは一入。人生での苦労がなくなることはないでしょうが、それでも優しき理解者と共に過ごす幸せな時間が増えることを祈りながら読んでしまいます。 考え、感じる所の多い良質な作品です。
見た目にコンプレックスを持つキャラクターって、マンガでは結構登場すると思うんです。でも、そういう作品を読んだ時、こんなふうに思ったことはありませんか? 「いやこの子充分可愛いやん」 マンガとして表現する以上、キャラクターを必要以上に醜く描くことは様々なハードルがあり、結果として、「美人ではないけどそこまで自ら卑下するような容姿ではない」造形になり、キャラの持つコンプレックスの部分の信憑性を下げる形となってしまうことが往々にしてあると思います。 それを「キャラの見た目を醜く描く」以外の方法で表現することで解消した作品がこの「青に、ふれる。」という作品です。 主人公の瑠璃子は生まれつき"太田母斑"という顔に大きな青いアザを持っています。彼女自身は一見普通に高校生活を送れているように見えますが、中学時代の出来事の影響もあり、アザのことが心の奥深くにコンプレックスとして根差しています。それが新任教師・神田との出会いによって大きく発露してしまうところから物語が転がっていきます。 この、誰が見ても明らかなコンプレックスを持ちながら日常生活ではそれを見せないように振る舞う瑠璃子の姿には自然と胸を打たれます。また、彼女と相対することになる神田先生にも"相貌失認"という、人の顔を判別する事ができない症状があり、「顔が判別できない=瑠璃子のアザを認識することができない」というところから、2人の関係性を深めていくというストーリーの巧みさも兼ね備えています。 何より、ともすれば重くなりすぎそうなこの設定を抱えながら、ちゃんと"少女マンガ"をしてるのが凄い!神田先生に少しずつ惹かれていく瑠璃子は、それこそ普通に先生の天然の褒め言葉に照れたりするし、先生を傷つけないよう虚勢も張るし、他の女性の影に嫉妬したりもする。"太田母斑""相貌失認"の要素は物語の中に組み込まれているけど、それに頼らない形でちゃんとキュンとさせてくれる。連載誌が青年誌である月刊アクションなのでもしかしたら少女マンガ好きが見逃してしまってるかもしれませんが、「さよならミニスカート」がりぼんの読者層を越えて話題になったように、この作品も特に少女マンガ好きにはマストで読んでもらいたい、そんな作品です。 1巻まで読了。
※ネタバレを含むクチコミです。