ジョゼフィーヌ!で話題になった、ペネロープ・バジュ―さんの作品で 記憶を失った女性が「自分が何者なのか」自分探しをしていくお話。 自分が記憶をなくしたことに気づいたら、エロイーズのように自分探しをしようと 考えるだろうか・・。ひたすらパニックになってそう。パリの女性は精神が強いのかしら 個人的にはジョゼフィーヌ! の方が好みかも。
※ネタバレを含むクチコミです。
フランスではブログで連載するスタイルのマンガが一定の人気を博していて、著者のペネロープ・バジューは本作の前にそうしたブログ連載のマンガでヒットを飛ばしています。『ジョゼフィーヌ』もブログのようになんでもない生活の一場面を切り抜いたような作品です。各話は基本的に1ページで完結するので、読み味としてはコボちゃんとかに近いかもしれませんね。 主人公のアラサーOLジョゼフィーヌの暮らしにはわかりやすい幸せも人生大逆転も起きるものではないですが、ポップな色合いと軽妙なキャラクターのやり取りを見ているとなんだか元気が湧いてきます。 自分が一番いいな、と思うのは愚痴を言って励まし合う友だちが沢山いること。出会いがないことに文句ばかりのジョゼフィーヌですが、いい人たちに恵まれてるじゃん!と思いました。 飼い猫の名前がブラッド・ピットなのも好きです。
本作、ベンチに座っていたエロイーズがふと記憶喪失になっていたことに気付くシーンから始まるのですが、その自然さがなんだか巧みで、ピンク色のカラートーンとともに強く印象に残っています。 メインとなるストーリーラインはサブタイトルにもある「本当のワタシ」探し。 少ない手がかりを元に記憶を失う前の自分がどんな人間だったのかを調べていく…と書くと壮大なミステリーやサスペンスのようでもありますが、そうそう大変なことが起こるわけでもないのが人生というものかもしれません。 どこにでも居る女性だった(と思われる)エロイーズ・パンソンの身の回りも、世の人のご多分に漏れずありふれた出来事ばかりだったようで、一生懸命過去の自分の身辺調査を行うほどに些細でちっぽけなことばかりが判明していきます。そのようすは親近感やおかしみと同時に、どこか空虚さというか、切なさも感じさせたり…。 「記憶を失う前の自分ってどんな人間だった?」というのを入り口に「そもそも根本的に自分ってどんな人間なんだろう?」という二重の意味で「本当のワタシ」を探すことになるのが妙味です。 そんな深いテーマもありつつ、バンドデシネとしてはかなり読みやすい部類に入ると思います。エロイーズのちょっとした仕草がどれもかわいかったり、普段縁遠いフランスでの「フツーの」暮らしが垣間見えるだけでも面白いので、読む機会があれば気軽に手に取ってみてほしい一作です。
な、何を言っているかわからねーと思うが、読めばわかる! いい香りや、綺麗な音を聴くと心が浄化される感じがするけれど、この本を読めばその美しい色彩で同じ体験ができるんです。 絵がオシャレでかわいい!! 目から幸せをダイレクトに摂取している感じがした。 何だこれ…!すごい!! まずもう、開いた最初のページの色がめっっちゃ綺麗! そしてめくってすぐの、登場人物たちがバストアップで描かれ並べられているページ。これが上品なカメオのようで、一目で「はい、この本好き!!!」となった。 そしてこの本は、自分で道を切り開いてきた女性の偉人たちを扱っている。 強い女を美しい色彩とデザインで語る本。 そんなん最高でしょ〜〜もう〜〜!! 友達(女の子)にいつかプレゼントであげたいな〜と思うくらい、素敵な作品です!
ジョゼフィーヌ!で話題になった、ペネロープ・バジュ―さんの作品で 記憶を失った女性が「自分が何者なのか」自分探しをしていくお話。 自分が記憶をなくしたことに気づいたら、エロイーズのように自分探しをしようと 考えるだろうか・・。ひたすらパニックになってそう。パリの女性は精神が強いのかしら 個人的にはジョゼフィーヌ! の方が好みかも。