これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~

イーブンを好む彼女

これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 青木祐子 森こさち
ゆゆゆ
ゆゆゆ

タイトルから、これは経費、これは違う、とひたすら教えてくれる漫画かと思いきや! 経理の人のスッキリとしていたり(数字が)、悩ましかったり(人間関係が)、ドラマたっぷり、ラブコメもあるお仕事漫画でした。 四角四面、イレギュラーは調整してイーブンに。 そんな生活、そんな性格の主人公。 あれこれ気遣って仕事をしているのに、まわりからの評価は「怒らせるとこわい」。 経理という仕事柄、そう思われやすいのでしょうか。 そんな主人公の日々のおしゃれだったり、気遣いだったりに気づいて惚れてしまった、営業のエース太陽くん。 アプローチするも、主人公は「いつまで続くんだよ、このおしゃべり」と心のなかで思い話を打ち切るだけで、アプローチと気づかない。 推理モノめいた経理のお仕事と並行して、なかなかハードルが高そうなラブコメも進んでいきます。 お金の話はあるけども、売掛買掛、財務諸表やらなんやらは出てこないので、数字が苦手でも安心して読めます。 ちなみに経費になるかどうかは、「それはその仕事をするために必要な金か」という論理を作れるかどうかだというのは、覚えていても損はなさそうです。 おもしろい漫画です。

派遣社員あすみの家計簿@comic

意外?とタメになる節約#1巻応援

派遣社員あすみの家計簿@comic 雨野さやか 青木祐子
六文銭
六文銭

お金を貯める一番のコツは生活水準を上げないこと という名言のもと、日々生きております。 おっしゃるとおり、無駄な支出を減らすことが一番大事。 本作は、超優良企業で働いていた主人公が、とある金持ち経営者と結婚を期に寿退社する・・・はずだったが、実は、金持ちというのも、経営者というのも全部ウソで、職も結婚も、そしてお金も何もかもなくなってしまったという流れ。 結婚詐欺・・・といえるかわかりませんが、 絶望の中で、それでも生きていくために日々の生活を見直していきます。 お金を貯めるガチガチのビジネス書よりは、非常にとっつきやすく、 つい買ってしまう無駄なものとか、我慢の難しさ、我慢との適度な付き合い方とか、よくある落とし穴に首がもげそうになるほど、うなずいてしまいました。 特に家計簿。 市販の家計簿って謎に書く欄多いすよね。挫折させるつくりになっているとしか思えないっす。 主人公のように、ただのノートになぐり書きで十分だと共感しました。 これまでの生活から急変しても、意外と適応能力の高く、必死に学ぶ(やらざるを得ないだけかもですが…)姿勢のある主人公が応援せざるをえません。 新たな恋の予感もあり、これまでの経験をいかしてどう発展していくのか続きが楽しみな作品です。

派遣社員あすみの家計簿@comic

愚かな主人公と共に成長しましょう

派遣社員あすみの家計簿@comic 雨野さやか 青木祐子
野愛
野愛

若くてかっこよくて飲食店のオーナーをしている恋人と結婚するので仕事辞めます!幸せになります! と寿退社かました途端、恋人に逃げられすべてを失った女性が再び立ち上がるお話…だけど主人公のあすみにあまり同情できないのがこの作品の面白いところです。 ・結婚したら僕が全部養ってあげるからね、あとで何百万入れとくからね! という恋人の言葉を疑わず、全部自分のカードで支払い ・ほんとに大丈夫なの?1年は付き合って見極めたら?という冷静な家族の言葉を無視 ・生活費がなくなったので親友に金を貸してと泣きつく ・食費すら切り詰めなきゃいけないのにデパコスのマスカラ、高級万年筆、お洒落カフェのスコーンなどを買う うーん。やっぱり同情できないんだなあ…。 とは言え、いきなり生活水準を下げるのはとても難しいことですよね。 しかも、約束されていた幸せが全部なくなってしまったなら尚更。 まだ28歳ならすぐバイトすりゃいいじゃん、頭下げて実家帰ればいいじゃんと思うのですが、悔しさ寂しさ恥ずかしさ…いろいろな思いがあることでしょう。 読んでいて8割方イライラモヤモヤさせられるあすみですが、なんだかんだ立ち上がって強く生きようとしています。 ちょっとだけ同情して、ちょっとだけ馬鹿にして、たっぷり反面教師にしながらしっかり見守っていきたいと思います。