地下芸人が悪魔に取り憑かれるんですが、悪魔的な力を得てお笑い界で天下を取るわけでもなく売れずにくすぶったままで、チンピラみたいな悪魔にもてあそばれ続ける話です。正直に言うと1巻はそんなに面白くなくて2巻で打ち切りになってしまったのも納得ですが、作者が3巻まで描き加えてkindleで公開しているのを最後まで読むとちょっといいものを読んだなという気分になった。相方にも逃げられてどん底にいる主人公がふとしたきっかけで悪魔のしがらみから抜け出すんですが、ちょっとしたことに気づいて道が開けていくって人生のあらゆる場面であるよな〜って思いました。
てっきりナントカ電力の人だと思っていた。 下請け会社のさらに業務委託だったとは。 僕らの知らない仕事をする人たちの話を漫画にした作品。 物書きになりたいという夢は、テゲテゲ日記で理想と違うかもしれないけど、叶えられて良かったねと思った。 コミカライズされた方は、コロナ禍で取材に行けず、新潟出身のためGoogleストリートビューを駆使し、気持ちは鹿児島で描ききったとあとがきにあり、漫画家さんもまたすさまじいなと思った。 鹿児島と新潟では山が違うらしい。 桜島を背景にした検針シーンはきれいだなと思った。 サクサクと読めてしまうボリューム感。 様々な家での検針小話のあと、人が亡くなる話とスマートメーターの話のあと、クビになる話で完結する。 一件40円、安いなあ。
元葉書職人の売れない芸人が悪魔に嫌がらせを受けながら漫才を頑張る話なのだが、何でこんなことを思いついて、何がやりたいのか全然分からない。謎のシュールな展開や妙に細かい芸人の世界の話を挟みつつ、ひたすらダラダラと馬鹿馬鹿しい出来事が続く。作中の漫才や大喜利は芸人に協力してもらう力の入れよう。同名で話題作があったため(こっちの方が先に描いてたにも関わらず)途中でタイトルが『テラートワイライト』に変わった。
田舎の高校で、勉強も部活もそれほど力を入れず、異性にもモテることなく、だらだらと毎日を過ごす。そんな若さの無駄使いこそが最高の贅沢であったことを教えてくれる作品。こんなに美しい最終話はそうそうない。 自分も先輩から洋物のエロ本を継承したことを思い出した。思い出す必要なかったのに。
何者でもなく、根拠のない自信があり、劣等感もあり、異性が気になり、成果は思ったほど上がらない。自分にも浪人時代があったのだが、この作品は読後に何も残らないところも含めて「あの感じ」を味わうことができる。人間のタイプとしては浪人するような奴が好きだ。
※ネタバレを含むクチコミです。
あまり知られていないが古泉智浩先生の作品はほとんど映像化されている。クリエーターに愛される作家なのである。私もジンバルロックを面白いなと思いながら読んだのですが、おそらく本当の意味では理解していないんだろうなという自覚がある。女の子と一線を越えるかもしれないけど、その子はあんまり可愛くなくて好きでもなくて、自分に対して「ごめん」って謝るシーンがある。結局は女の子に「私のこと好きじゃないでしょ?」と言われてパンツを脱がずに終わるんだけど。なんで謝るのか…分かるけど、分からない。主人公の気持ちにシンクロできないというか。でも、みんなが好きな古泉先生の魅力ってこういうところなんでしょ?と勝手に思ってる。私も心からジンバルロック面白いって言えるようになりたい。
地下芸人が悪魔に取り憑かれるんですが、悪魔的な力を得てお笑い界で天下を取るわけでもなく売れずにくすぶったままで、チンピラみたいな悪魔にもてあそばれ続ける話です。正直に言うと1巻はそんなに面白くなくて2巻で打ち切りになってしまったのも納得ですが、作者が3巻まで描き加えてkindleで公開しているのを最後まで読むとちょっといいものを読んだなという気分になった。相方にも逃げられてどん底にいる主人公がふとしたきっかけで悪魔のしがらみから抜け出すんですが、ちょっとしたことに気づいて道が開けていくって人生のあらゆる場面であるよな〜って思いました。