発表のたびに大反響を呼んだ鬼才・冬虫カイコの傑作短編作品が待望の単行本化!!!田舎の閉塞感や息苦しさを描き話題となった「帰郷」をはじめ、女友達との嫉妬と友情、”かわいい”という言葉への拒否感など、誰しも一度は抱えたことのある心の痛みや苦味を鮮烈に描いた珠玉の短編6作品で織りなされる初商業作品集!!完全新作短編「刺青」に加え、「帰郷」のエピローグを描き下ろしで収録した200ページ超えの大ボリュームでお届け!<収録作品>■帰郷■美術部のふたり■きずあとに花■刺青電子版限定特典としてイラスト付き!
どこにでもいる平凡な婦人・望月さく(69)。 夫を早くに亡くして一人暮らしをしており、 ラジオを聞くことと俳句サークルに行くことが趣味。 ある日、風邪をこじらせてしまってしばらく外に出られなかった彼女は、 久しぶりに俳句サークルに行くがーー。 「きずあとに花」「土曜日の三重奏」の冬虫カイコ描く、完全新作読切20ページ!!
母が死んだ。私と、父と、年子の妹を残して。厳格で几帳面で、家族の変化を許さなかった母。そんな母が嫌いだった。その顔はまるで「能面」のようだった。あの能面顔は、女に絶望した女の顔だったのだろうか?ともあれ、ようやく私は自由になったんだ!これからなんだって…。
とある総合病院の職員用住宅に住む真琴は、医者の父とそれを支える母に囲まれ温かく過ごしていた。自分もいずれ父のような立派な医者になるのだと、誰に言われずともそう考えていた。習いごとのピアノもやめ、中学受験に備え勉強に励む日々のなかある日、同じマンションに住む研修医・弦木と出会うことで、真琴の価値観は大きく変わっていくことになるーー。※この作品は『COMIC MeDu』掲載時のものです。単行本版と内容が異なる場合がございます。
「諦めてしまえば楽になれる」と分かっていても、孤独はつらい――。母親に捨てられた少女が引っ越してきた町には、人魚が棲むという言い伝えがあった。捨てられたと認めたくない少女は、頑なに周囲にも溶け込まずにいたが、そこで不思議な少女“千年さん”と出会う。彼女は善きものなのか、それとも・・・?ぞっとするほど美しい【人魚】と【少女】の異類譚。
十人十色の女性が織り成すオムニバス短編シリーズ!!恋、仕事、友情、就活…誰しもが抱えるほんの小さな悩み。言葉にできない苦しみにそっと寄り添う共感必至なヒューマンドラマ。※この作品は『COMIC MeDu』掲載時のものです。単行本版と内容が異なる場合がございます。
思春期の多感な少女の、美しくも危うく残酷な秘め事を描く読み切り3部作。
この街は生き物の腐ったにおいがする――。引越し先の漁師町になじめない硝子の憂鬱『泳ぐ花』夏休み。うろこが身体に生えた親友のミナミをプールで飼うことになったナギサの動揺。『適者生存』事故で死んだ親友のサキと同居するマユ。美しかったサキが日々朽ちていくのを見つめるマユの安堵。『やさしい棺桶』卒業を控え、ずっとそばにいたハルカと離れ離れになることに耐えきれないカオリの焦燥。『春の蛹』ウェブや同人誌即売会で発表された8編に加筆、さらに描きおろし4編をくわえ、大ボリュームでお届けする注目の作家・冬虫カイコの作品集。
美術に青春を捧げる藍子と紫乃。美術部でまともに活動しているのはふたりだけ。本気で打ち込むものを持たない同級生や、理解のない両親など不愉快だらけのこの世界で信頼しあえるかけがえのない存在。ある日、紫乃が美術展の最優秀賞に選ばれたことをきっかけにふたりの関係に歪みが生じていくーー。
ヒエラルキーin魔法学校(ハルタ増刊 [テラン] 2022 WINTER)
地元へ久しぶりに戻ってきた美幸。そこは、閉塞的な空気が漂う一刻も早く逃げ出したかった場所。同じ気持ちを共有していた従姉妹の真喜が亡くなり、葬式に参列するために戻ってきたのだ。美幸は真喜に伝えたかったことがあって…?【この作品は「アキJam2020」に収録されております。重複購入にご注意ください】