もう誰にも触れさせたくない。秘密の部屋で、騎士は王女を甘く乱す。母を亡くし天涯孤独となったエミーアは、母の遺言通り国王に会いに行く途中、騎士アドニスに出会い心奪われる。王になかなか会うことができず、アドニスの部屋に匿われるエミーア。「君は何も知らないんだな」初めての甘い快楽を与えられ、さらに彼への想いが募る。そんな時、実は自分が国王の娘と知りアドニスと結ばれない運命に苦しむが……?
―わたしを期間限定の恋人にしてください。孤独な文学男子に溺愛されて心も体も蕩かされる、契約から始まった運命の恋の物語。文学オタクの葵は念願の文芸編集部への異動が決まり、晴れて新人作家の担当をすることになった。が、編集長から作家のすべてをさらけ出すような熱い恋愛小説を取ってこいと言われて、男性経験もほとんどない奥手な葵は、自分に担当がつとまるのだろうかと思い悩む。恋を知りたい葵は、仕事のためだと割り切って婚活パーティーに参加し、そこで出会った本好きで美形の会社員の篠原に、土日限定の恋人になって恋愛の経験をさせてほしいとダメ元で頼みこむ。あっさりと葵を受け入れてくれた篠原だったが、彼には誰にも話せない秘密があった……。
大学の研究室で医学の研究をしていた真島雪乃は、家の事情が変化したため、大学に残ることをあきらめ、就職活動を始めることに。研究オタクで世渡り下手のため、就職試験は連敗続き。最後の望みをかけたつばき製薬の最終面接でもよけいなことを言ってしまい、落ち込んでいた雪乃のもとに、つばき製薬の子会社のつばき堂で働かないか? と連絡があり、雪乃はつばき堂の社長秘書として雇われることになった。つばき堂の社長の椿大志は、若くてかっこいい上に、自由奔放な行動で雪乃を翻弄する。戸惑いながらも大志に惹かれる雪乃だったが、大志が恋愛嫌いで過去に次々と自分に恋した秘書を解雇したという話を聞いて、恋してはダメだと自分を抑えようとするが、ふとした大志の行動から恋をしないという雪乃の決意は崩れてしまう。なぜ大志が雪乃の心を試すように近づいてくるのか、雪乃には分からない。しかし、大志には雪乃を秘書に選んだ理由があった。
藤間薫。世界トップレベルの研究者で容姿端麗、しかも藤間グループの御曹司と非の打ちどころのないハイスペック。そんな彼が結婚相談所という何とも不似合いな場所を訪れる。真剣に婚活を考えている藤間が相手に求める条件は「話が合う」こと。しかしこれが難題だ。マリッジアドバイザーは妹であり博士研究員をしている草薙穂花に白羽の矢をたてるのだが、肝心の穂花には結婚願望がないという致命的な問題が──「俺と結婚したい気持ちにさせればいいんだな」と乗り気になる藤間。一方の穂花は「藤間薫がパートナーを探している」と姉から聞かされたのを『共同研究者の募集』と勘違いして…… 研究一筋なふたりらしい恋がはじまる!?
「いけません、そんなこと……破廉恥です」 ■はじめての「恋」、純粋に想いあいながらも、恋愛に不慣れなためにお互いの本心がわからず、すれちがう。絡み合う視線は熱を孕み、葛藤する胸のうちの真実を物語る……。大学院附属病院で准教授として働く広沢とその恋人の鈴は、結婚の許しを得るために鈴の両親に会う。交際は歓迎されたものの、両親の勧めで結婚に向けてお試し同棲生活をスタートすることになった。広沢は、鈴のことがいとおしくてたまらないものの、原因不明の症状に悩まされていた。恋愛初心者の広沢は、それが一般的にいう「恋の病」と知らずに葛藤してしまう。鈴もまた、広沢の苦悩する様子に思い悩むが、ふたりの距離を縮めるために広沢の手を瑞々しい肌に導き、愛の営みに誘う。潤んだ瞳で見つめてくる鈴に、広沢は気持ちを揺さぶられ、お互いへの想いと、劣情を秘めて肌を重ね合う。純度百パーセントの恋を結実させるため、ふたりは悩み、解決を模索する。はじめて同士のふたりの「同棲生活」は波乱か。それとも、幸福に満ちたものになるのか。結婚までの第三相臨床試験(フェイズスリー)は、無事成功を収めるのだろうか。本作品は「初恋ラビリンス~眠れる准教授の偏屈な純情~」のシリーズ2作目となります。※本作品にはイラストが収録されていません。(ヴァニラ文庫うふ)
「こんなことを人間に対して思ったのは、初めてだ。君が先生だ。私に恋とは何かを教えてくれ」 ■映画監督の父が骨折で入院し、大学病院に通うことになった鈴は、絶賛仕事募集中。普段は父のアシスタントを務めるものの、父が療養中の今、時間を持て余していた。慣れない病棟からの帰り道に迷い踏み入れたのは、人知れず陰気で薄暗い地下の行き止まり。「助けて」という苦しげな呻き声に手を差し伸ばして――うなされていた白衣姿の男、医学部准教授である広沢と出会い、秘書として雇われることになる。偏屈だが知的で独特の考えを持つ広沢との関わりは、かけがえのない時間となっていく。広沢も鈴に興味を抱くものの、その感情の「答え」がわからない。互いの肌が触れ合い、跳ねる心臓の鼓動が伝わりそうな近距離でふたりは向き合う。広沢はその答えを探して、鈴の可憐な唇を啄み、心身を貪るようにくちづけ、生まれたばかりの愛をひたむきに向ける……。――はじめて同士の、恋のかたち。周りのひとと形は違っても互いを求めあい、惹かれあう。ふたりだけの恋に「常識」や「順序」は必要なのだろうか。暴走しがちな准教授の純愛ラプソディ!(ヴァニラ文庫うふ)※本作品にはイラストが収録されていません。
「そう、いい子だ。そうやって俺に全部任せて。今、彩の体は俺のものだから」 ■時給2000円の婚活支援アプリの開発モニター募集を見つけた彩は、性格や恋愛観を調べるアンケートに答えて応募する。モニターに選ばれた彩は婚活プログラムの開発に協力することになるが、実はモニターの内容というのは著名なプログラム開発者であり、IT企業のやり手社長である若き天才プログラマ・深見と結婚を前提に付き合うことだった! 深見の出会って直ぐのプロポーズに戸惑う彩だが、少し不思議で自由奔放だが素直な人柄、仕事に対する真摯な姿勢、世間とはズレているものの、まっすぐに感情を向けてくる不器用な婚約者に戸惑いつつも自由な彼に惹かれていく。肌を重ねて求めあうことで生まれる、背筋に電流が走るような甘美な痺れと心地よいぬくもり。互いの熱を感じあうことで募る愛おしさに、深見の求愛に応える悦びを知り、はじめての「恋」に溺れていく。――ひとはどんな理由で結婚相手を選んでいると思う? 不器用な天才×純粋培養の女子の紡ぐ、初々しい溺愛ラブロマンス!(ヴァニラ文庫うふ)※本作品にはイラストが収録されていません。
「もし俺を裏切ろうとしたら、どこまでも追いかけるからな」昼は一般企業で派遣社員、夜は官能小説家『七瀬まゆ』として執筆活動に力を注ぐ佐藤すみれ。ある日、勤務先の超エリート、柴田龍之介が『七瀬まゆ』の単行本を購入する姿を目撃してしまった! 嬉しさのあまりうっかり声を掛けてしまうが、正体を言う訳にもいかず「わたしもファンなんです!」と嘘をついてしまう。すると、ファン仲間だと歓喜した柴田に興奮のまま熱くキスされて!? 「キスをすれば体が反応して、運命の相手かわかる…って、七瀬先生が書いていた」恋愛観歪みまくっているけど、それって私(七瀬)のせい…!? その上柴田は『セックスで振られたことがある』いわく付き性癖で――!?
「腰、動いてる。そんなにほしい、の…?」――私、夫以外に抱かれます。敏感な所を押し広げられ、知らない男に暴かれるカラダ。奥が痙攣するほど感じてしまう…ッ! 「や…ッそこ…ダメぇ…」飢えたカラダはとろけきって快感を抑えられない…。飛鳥井美花は新米主婦で、医者の夫と見合い結婚をしたばかり。偶然知り合った探偵の峰岸怜に美花がした依頼内容は一晩限りのセックスをすること。世間知らずの美花の提案に、怜がとった行動は…!? おだやかな毎日は不変的だと信じて過ごしていた、あの日には戻れない…。誰にも言えないオトナの恋に悩める女子のための、禁断の恋愛体験――…。
「俺にされるの嫌?…カラダに聞けばいいかな」細くしなやかな腰を撫でる長い指は誰にも触れられたことのない敏感なところを愛でてくる。未知の感覚に跳ねてしまうカラダ… とろとろになるまでかき乱されて…。祖母から譲り受けた屋敷の世話をするのが生きがいの千鶴は大学時代に一度だけ、忘れらない恋をした。映像研究会の一つ上の先輩・萩原の存在をずっと忘れられずにいた。きっともう会うこともないと思っていたのに、自宅の玄関の前に倒れていたのは初恋の人で。しかも萩原は一文無しの挙句に千鶴が一人暮らししている家に住まわせてほしいと言ってきて…? 売れない映画監督×おひとり様OLのこじれすぎた焦れ愛ストーリー。