同じ作者の「機動戦士Zガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのレポートより-」の第二弾です。 えぐいくらいタイトルが似ているので、購入の際はお気をつけください。 さて、前作はZガンダムの時代をカイさんの視点で、という趣向でしたが、本作は時代を少し遡り、ファーストガンダムの時代のウラ話です。前作は少し大人になったカイさんが主人公だったので、結構重厚なお話が多かったですが、こちらにつきましては、ファーストガンダムの頃の、少しひょうきんめなカイさんが語り部となっているので、それに合わせて、作風も少しライト感が出て読みやすくなっていると思います。 話の内容は、想像をすごく膨らませられるもので、ファーストガンダムを骨の髄までしゃぶりつくしたい!!!!という諸兄には、まさにうってつけかと思います。私も楽しませていただきました。ご馳走様でした。
一年戦争時代、ホワイトベースの乗務員としてがんばり、おもにガンキャノンのパイロットとしてご活躍の、カイ・シデンさんの視点から見たZガンダムとなっております!! Zガンダム自体はもうすでにアニメでしっかりとしたストーリーが決まってしまっているのですが、その範疇で、歴史の裏側をカイさんの視点で辿っており、原作を知っていればニヤリとするシーンや、「へ〜そんなことが裏側で・・」など感心するシーンが盛りだくさんです! 後半かなり重厚で難解なテーマが話されたりするので(ガンダム全般そういった部分がありますが)、ライトに読むにはしんどい部分が出てくるかもです。見せ方としても、コマ割りは4コマっぽくすごくシンプルになっていき、キャラの動きもそこまでではないので、主役は文章という趣になってきます。 ただ、そういう部分が好き!という方(私も体調が良ければそういうの好きです!)には、うってつけの本であるといえようかと思います。 めちゃおしゃべりなミライさんも見れます。
ファーストガンダムをある程度見ている方にとってはかなり面白いと思います!大爆笑とは違う面白さです! いわゆる一年戦争は宇宙世紀0079の1月3日からスタートし、翌年の1月1日で和睦によって終結するのですが、そのラスト1週間のジオン公国にでの出来事を濃密に描いた作品です!ラスト1週間というと、ソロモンが陥落した翌々日の12月26日から翌年1月1日までの7日間ですね! 内容はタイトル通りギレンさんを暗殺するという計画が進行する、というものなのですが、かなり色んな方の思惑が複雑に入り乱れて、その人間模様も面白いです!超サスペンスです! 若干登場人物の名前が外国名が多く、しかもトムとかテリーとかの馴染みがある英語名でもなく、ドイツっぽかったり北欧っぽかったりするので、覚えるのが大変です!
一年戦争末期のア・バオア・クーの戦い前後を、戦後に生き残った方々のインタビューを通じて描くというドキュメンタリー番組のような構成です! ある人はゲルググの搭乗者、ある人はジムの搭乗者、またある人はボールの搭乗者、といろんな方の目線で最終決戦前後を振り返ります!! 普通のアニメで描かれているのが表とすると、裏側から物語を照らす内容で、こちらも合わせて読むことによって、すごく作品が立体的になってきます!こういう展開がたくさんできるところがガンダムというIPの強さというか魅力ですよね!! ガンダムを知らない・みたことないという方は、これだけ読んでも何のことかわからないと思いますが、ファーストガンダムをみたことある方は、この作品をお面白くないということは絶対ないと思います!!
昨今のスピンオフブームの火付け役はトネガワだと思うのですが、「トネガワ前」の傑作スピンオフです!! 元作品は、名作の誉高い「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」!!絵がめっちゃ上手いです!なおかつギャグの切れ味も最高!! 本作品はガンダムを知らなかったら多分楽しめないのだと思いますが、この作者の絵やギャグセンスであれば、オリジナル作品でも相当傑作を作れるんじゃあないかと思います!!!読んでみたい!!!
UC0093年、第二次ネオ・ジオン抗争終了後に、なんか偉い人に呼び出される俺たちのブライトさん。 そんな中で、ブライトさんの回想を通じてファースト〜逆襲のシャアまでの宇宙世紀を振り返っていくような話となってます。 当時のことを振り返りながら、後悔に悩むブライトさん。あのときのことそう思ってたんだ〜と楽しく読みました。 ちなみに当時の描写はかいつまんでなので、これだけ読んでもわからないので、元々の話を知っていることが前提だと思います。 最後は偉い人たちが「しめしめ、これでお次はUC計画やで…」とユニコーンにつながる感じでFinish。一連のジオン関連の第一幕からユニコーンの第二幕までの幕間のような作品です。 一冊で終わるので、何かの時に読んでみてはいかがでしょうか??
ひょんなことからガンダムのマンガを読みたい!となり、某電子書籍ストアで検索をしたのですが、出るわ出るわ読み切れない数のガンダムマンガ・・・(ちなみにイーブックで調べたら306作品1,264巻検索ヒットしました)。 もうどれを読んでいいのか全くわからない状況で途方に暮れていたのですが、「前職の友人によれば『犬ガンダム』さえ読んでおけばあと他は読まなくて大丈夫」とのことだったので購入。 結果、めっちゃ面白かったです。基本、初代ガンダムのストーリーを下敷きに繰り広げられるパロディ&ナンセンスギャグなのですが、すごく自分にはセンスが合っていてハマりました。冒頭の10ページくらい読むだけでも好きな人はグイグイ引き込まれると思うので、気になった人は試し読みしてみてください!2巻で完結でサクッと読めます! ※ちなみに「犬ガンダムさえ読んでおけば他は読まなくても大丈夫」ということが全くないということも、冒頭10ページで把握しました。
漫画:おおのじゅんじ先生はご存じの通りジオリジンの外伝作品等を手掛けた事もありそれが影響してか絵の雰囲気もそれらの作品を思い浮かべる作風になっておりますがF91の世界観を崩す処かより一層洗練させた作風やストーリー展開へと昇華している作品と強く実感しましたね それにF91の再映像化や完全版の制作の声が昔から要望されている作品でもありこの度漫画化+完全版化された作品だと個人的に感じました 今作プリクエルはまずそう言った流れから前日譚のエピソードから始まり初っぱなからF91の性能テストやクロスボーンバンガードの訓練シーンに加えシーブック達の学生生活が描かれる等の気合いの入った始動を魅せた作品で一安心しましたが、既に存在する小説版やOVA作品の世界観にどう馴染ませつつも超えて行くかが非常に楽しみな大作でもあるんですよね
無印クロスボーン(UC0133)から約3年後(UC0136)の世界が舞台となっておりドゥガチ総統が密かに計画していた神の雷計画なる作戦を引き継いだ新総統ら木星帝国とそれを阻止すべくトビア達クロスボーンバンガードの戦争が再び始まる所から物語は始まりますが、無印・骨の心を超える壮大なスケールかつ戦闘シーンに加え長谷川先生の色濃い台詞回しやストーリー展開に次々と圧倒され現在も続いていりシリーズの中でも一番の傑作と認識した作品となっております まずストーリー性や登場人物についてですが無印時代はF91の続編としての意識や木星帝国とは何か?といった説明的色合いが強くそれになぞった物語だったのに対し鋼鉄はそれらをより発展させつつも登場人物達やVガンダム要素の掘り下げが素晴らしく短い巻数ながらも調和が取れており広大スケールで描ききった様は非常に良かったですね 次に戦闘・メカニックについてですがガンダムシリーズならではの発展・新型のデザインや特長は勿論ですが何故この様なMSになったかの閃きやアイディアが非常に練られており特にラスボスやトビア達鋼鉄の7人作戦メンバーのMSが気に入りましたね 最後になりますが短編作ながらも一部ゲームや映像化に加えキット化する等人気上昇中となっている本作を無印から一気読みしてクロスボーンガンダムの世界観に足を踏み込まれてはいかがでしょうか?
宇宙世紀0080年1月1日、連邦とジオン公国の間に終戦協定が結ばれた……とのことで、1月1日は(ガノタ的には)一年戦争終戦記念日です……という書き出しで以前、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のクチコミを書きました。 https://manba.co.jp/topics/20337 一年戦争から続く宇宙世紀サーガを通して登場する人物に、ブライト・ノアが挙げられます。ここからはそのブライトさんを主人公にした珍しいマンガ『機動戦士ガンダムUC 虹に乗れなかった男』をご紹介します。 一年戦争時に若干19歳でホワイトベースの艦長に就任。それ以来エゥーゴ、ロンド・ベルといった非主流の部隊(しかも割と反抗的な)で、戦艦の艦長を務めてきたブライトさん。 彼はシャアの反乱を阻止した後、地球連邦軍の高官と思しき「声」に尋問を受ける。二人の人物を人質に取られ、シャアの反乱で見た物を曲げて証言するよう迫られながら、彼はこれまでに出会ってきた「ニュータイプ」達の事を考える。 ブライトさんの胸中として、一貫して後悔の念が綴られる。若く感受性豊かで繊細なニュータイプのアムロ・レイ、カミーユ・ビダン、ジュドー・アーシタに対して、何もしてやれなかった……そしてその後悔は、シャア・アズナブルに対しても、そして息子のハサウェイ・ノアに対しても向けられる。 父親のように導いてやりたかったけれども、叶わなかった。思いを汲んで接したかったけれども、余裕がなかった。ひとつもうまくいかないという悲しみには、子供と接して来た身として共感する。 子育ても人間関係も、失策に気付くのはいつも後からなんだ……『閃光のハサウェイ』での、息子がやらかした事を知ったら、ブライトさんはまた同じ失望をすると思うと、切ないなぁと思うのです。 私達と等身大の、平凡な大人・ブライトさんの悲しみと、それでもなんとか自分の道を見出す姿に少しの希望をもらう、とても「大人な」ガンダムマンガ。カッコいいMSを求める事から卒業した大人の皆さんにオススメします。
同じ作者の「機動戦士Zガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのレポートより-」の第二弾です。 えぐいくらいタイトルが似ているので、購入の際はお気をつけください。 さて、前作はZガンダムの時代をカイさんの視点で、という趣向でしたが、本作は時代を少し遡り、ファーストガンダムの時代のウラ話です。前作は少し大人になったカイさんが主人公だったので、結構重厚なお話が多かったですが、こちらにつきましては、ファーストガンダムの頃の、少しひょうきんめなカイさんが語り部となっているので、それに合わせて、作風も少しライト感が出て読みやすくなっていると思います。 話の内容は、想像をすごく膨らませられるもので、ファーストガンダムを骨の髄までしゃぶりつくしたい!!!!という諸兄には、まさにうってつけかと思います。私も楽しませていただきました。ご馳走様でした。