<ログライン> 部下とのコミュニケーションに悩む女性とドジだけどコミュ強の女性のお話。 <ここがオススメ!> 『シガレット&チェリー』『三十路病の唄』の河上だいしろう先生の最新作。 今回は相席マンガ。 ……相席マンガって何ぞ? 「相席」と聞くと、微妙にモヤる感じがあるかもしれないけれど、本作はそんなことは全くなく、お互いの価値観を尊重し合える二人のお話でとても良い。 たまたまランチで一緒になった女性二人が意気投合して、ランチを「相席」し続けることから物語が始まる。 「相席」してお喋りをするシチュエーション中心に物語が展開していくだけなのに、二人の悩みや嬉しさ、楽しさや悲しさなど喜怒哀楽が見事に表現されている。 端的に言えばめちゃくちゃ好き! 本作もそうだけど、そもそも先生を箱推しする程好き! 笑いとキュンが絶妙。 加えて、先生のさりげない言葉とツッコミが常に物凄くツボ。 「耳の無駄貸し」は、是非ともいつか使いたい。 ぜひお手に取ってご覧いただきたい作品。 <この作品が好きなら……> ・笑顔のたえない職場です。 https://manba.co.jp/boards/103939 ・ふたりエスケープ https://manba.co.jp/boards/126172 ・恐竜とカッパのいる図書室 https://manba.co.jp/boards/202842
<ログライン> 30歳になった人たちが自らの夢のために仕事を辞め、シェアハウスで暮らし始める物語。 <ここがオススメ!> 30歳になり、本当に今の自分はやりたいことができているのか?と問いかけてしまった人たちの群像劇。 諦められない感情と諦めたい気持ちの矛盾が心にくるものがある。 ところで、人間の自然年齢は38歳なのだとか。日本人の平均寿命は80歳を超えている。 三十路なんてまだまだだぜ!なんて思いながらも、何かに焦る気持ちはとてもわかる。 だからこそ、物凄く胸を抉ってくる一方で、前を向こうという気持ちになれる、謎の作品。 ただ、大人になった誰もが持っているような黒歴史を見事に刺してくるので、人によっては要注意。 それほどに琴線を震わしてくる作品です。 ちなみに、やりたいことはいくつからでもやりたいし、やったらいい。 僕はそう思います。 <この作品が好きなら……> ・あくたの死に際 https://manba.co.jp/boards/183978 ・この世は戦う価値がある https://manba.co.jp/boards/193437 ・宇宙兄弟 https://manba.co.jp/boards/162
『三十路病の唄』の河上だいしろうさんの新作です。 仕事はバリバリにできるものの、対人コミュニケーションに難があるアラサーの椿。 コミュニケーション能力だけ激烈に高いものの、実務能力が壊滅的な大学生で飲食店でアルバイトをしている桃子。 ランチの相席でたまたま一緒になったふたりが、互いが互いにないものを持っていることを感じてお近づきになっていくコメディです。 隣の芝生は青く見えるのが世の理。自分からすると相手が持っているものはすごく良いものに見える一方、相手からすれば自分がごく当たり前に持っているものがとても良いものに見えているらしいという、大小や多寡はあれど現実的にもあるあるな構図が面白いです。 椿はこの時代に私用のスマホすら持っておらず、撮った写真をSNSに上げることの機微もわからないという想像以上のコミュニケーション難を見せつけてきますし、桃子は桃子で初日から店の皿のほとんどを割るなどの規格外のドジっぷりですが、そんなふたりのささやかながら強い秘密の結びつきが何だかとても良いです。 相互に感化されて、自分なりに頑張って部下や同僚とのコミュニケーションを改善してみようといろいろな方法で頑張っていく椿や、生活習慣から改善していこうとする桃子。人と人との出逢いによって、少しずつ変化が訪れる瞬間が切り取られているのが趣深いです。 椿を強く意識する柊と親しいヤニカス子ちゃんや、桃子の大学の友人で会うたびに卑猥なぞなぞを出してくる八重ちゃんなど癖の強いサブキャラたちも良い味を出しています。河上だいしろうさんのスタイリッシュな絵もあいまって、魅力的です。 楽しく読めて、読んだ後は少し背筋を伸ばして自分が不得意な部分も頑張ってみようと思える作品です。
コミュ強とバリキャリ、互いにないものを持つ者同士がそのないものに惹かれ合って、いろいろうまく行きそうな予感がたまらなく良い。 あと極端な二人の会話から生まれるコメディもとても良い。 女子大生の桃子ちゃん。 喫茶店バイトでは、1人と指を出されて上を向いたり、食器を大量に割ったり。 類まれを見ぬどんくささ(あらすじでは「ドジ」)が秀でている。 やっちまったなあ!が続いているアルバイトだけど、コミュ強だから周りは許してくれているのかもしれない。 愛嬌って、大事。 一方、バリキャリOLの椿さん。 新卒への教育がうまくいかないと悩んでいる。 これは理詰め派だからかと理詰めで悩む。 1を見て100を理解するレベルのバリキャリだけど、相手を思いやる言動は何故か『商談』が真っ先に出るような得意さらしい。 ランチタイムに繰り広げられる、桃子ちゃんと椿さん二人によるコントみたいでおもしろい。 桃子ちゃんは、コンビを組むなら椿さんとがいいと思う。
30代、仕事もしてきて周りも家庭をもち、もう夢だのなんだの言ってられない年齢。 そこから計画性無くばくち打ちの様な選択をすることは馬鹿にされるようなことなのか…! 刺さります、30という歳、同年代には刺さります! でも馬鹿にされてもやりたいことってやってみないとわかんないですからね〜。 黙ってやるしかないんですよ!
30代の男女が集まるシェアハウス。 皆、夢抱えている。 どの人の話も、共感する所はあれど、その中でもお笑い芸人として売れたいこぎりの話が1番グッときた。🫡特に2巻と4巻好きだったな。 諦めること、舐めるなって元相方の言葉には涙が出たな。 夢叶う人もいれば叶わない人もいて、現実って残酷な時が多くてどちらも受け入れた時が、またスタートだよなぁ。と考えたり。 読み応えたっぷり、また読みたくなる漫画です。
ガウチョパンツを履いた侍、ガウちゃん。 髭にちょんまげにガウチョパンツだし、結構わがままだし、わかりやすく媚びたりしないし、かわいいのかなあ…。 と思っていたのに、いつのまにかガウちゃんが愛おしく思えてきます。猫や犬がかわいいのと同様に、ガウちゃんもとってもかわいい。 高速でガウチョパンツ脱いでケツをスパンってする芸が意味わかんなくてかわいい。女の子のガウチョ侍ヒメたんもかわいい。そもそもガウチョパンツ履いてるのも意味わかんなくてかわいい。 かわいいとか愛おしいという感情に理由なんてないんですね。ガウちゃんかわいい。
ガウチョパンツを履いたガウチョ侍。 ペットとして飼育が可能であり、特徴は人のような構造と、若干のコミュニケーションが可能な頭脳と、ガウチョパンツとヒゲとマゲ。 何を言ってるかわからないと思うが意外と可愛い。 川原さんも可愛いが後輩は好かん!川原さんに近寄る男の影はガウちゃんが抹殺するべし。 意外とのほほんとした奇妙な日常モノで、たまに読みたくなる作品。
高校時代の同級生6人が、シェアハウスで生活することになった。 それは、各人がそれぞれの遅咲きの夢を叶えるため。 先行きの見えない夢を、全く何も当てもないまま、手探りで進んでいく。 周りからの冷たい視線、言葉に傷つき、自分の才能の無さにもがき、落ち込み、悔しがり、チャンスにビビり、皆で助け合いながら生活していく。 寿命が100歳歳まで伸びている昨今。 30歳ってまだまだチャンスが、あるはず!! 1巻まで読了。
本当に恐ろしい。 現代日本社会で言えばその病を発症したら人生を棒に振るリスクが極めて高い。 青春時代というものが存在した人であれば(あるいはそうでなくても他人を一瞬でも羨んだことがあれば)大半の人は潜伏期間である。 ただ、恐ろしいことに発症するのはごくわずかの人で、世間はそのごくわずかの発症例を白い目で見る。 最後まで諦めちゃダメだって勇者に習った。 そういう少年時代を過ごしてきた私たちは大人になって気づくことがある。 最後っていつだ?と。 それは今じゃないんだけど、三十路病は早々に守るべき何か(地位・名誉・家族・誇り、など)を守るべき状態で手に入れている人たちは発症しない。 諦めという行為を大人になったと言い聞かせた人たちは発症しない。 この漫画は諦めない大人たちの物語。 彼らにどんな辛いことがあろうと目を背けてはならない、そう考えると今から次の巻が恐ろしくてたまらないのだ。
<ログライン> 部下とのコミュニケーションに悩む女性とドジだけどコミュ強の女性のお話。 <ここがオススメ!> 『シガレット&チェリー』『三十路病の唄』の河上だいしろう先生の最新作。 今回は相席マンガ。 ……相席マンガって何ぞ? 「相席」と聞くと、微妙にモヤる感じがあるかもしれないけれど、本作はそんなことは全くなく、お互いの価値観を尊重し合える二人のお話でとても良い。 たまたまランチで一緒になった女性二人が意気投合して、ランチを「相席」し続けることから物語が始まる。 「相席」してお喋りをするシチュエーション中心に物語が展開していくだけなのに、二人の悩みや嬉しさ、楽しさや悲しさなど喜怒哀楽が見事に表現されている。 端的に言えばめちゃくちゃ好き! 本作もそうだけど、そもそも先生を箱推しする程好き! 笑いとキュンが絶妙。 加えて、先生のさりげない言葉とツッコミが常に物凄くツボ。 「耳の無駄貸し」は、是非ともいつか使いたい。 ぜひお手に取ってご覧いただきたい作品。 <この作品が好きなら……> ・笑顔のたえない職場です。 https://manba.co.jp/boards/103939 ・ふたりエスケープ https://manba.co.jp/boards/126172 ・恐竜とカッパのいる図書室 https://manba.co.jp/boards/202842