離婚寸前の夫が記憶を失くした。愛は再び輝くの?「覚えてないの!? 私たちは1年前に結婚してるのよ!」 そして今は離婚しようとしているのに…。シャーリーは言葉をのみこんだ。夫のマッテオには、幸せの絶頂だった結婚式前日までの記憶しか残っていない。事故で頭を強打し、部分的に記憶を失ってしまったのだ。彼に、 これ以上の衝撃とストレスを与えることはできない。医師に2週間の静養を言い渡され、シャーリーは彼とともに新婚旅行で行くはずだったアマルフィを訪れることになるが…?
出張から帰ったアレックスに名指しで次の仕事が舞い込み、詳細もわからぬまま彼女は空港から迎えの車で現場に直行した。そして到着先で衝撃を受ける。ブレークレイ城――そこは彼女の生家で、10年前に一家が離散した場所。しかも依頼主の新しい城主は、今や大富豪となった初恋の相手フィンだった。彼は愛しているふりをして、彼女の不名誉な写真を世に流し、アレックスの心を引き裂いた。裏切ったあなたがどうして? 過去も名前も捨て、ひっそり生きてきたのに…。
エミリアは両親の離婚後、父が再婚した継母や義姉との生活になじめず、16歳で家を出て独りで生きてきた。ある日、親友と立ちあげた会社に、地中海を望むアルマリア公国の大舞踏会の仕事が舞い込んだ。さっそく現地へ飛び、舞踏会の準備をするエミリアは、偶然迷い込んだ中庭でランという名の美しい男性と出会い意気投合する。久しぶりに胸のときめきを感じて舞い上がったのもつかの間、ランの正体が公国の若き君主ローランだったことがわかり…!?
親友であるダルマヤ王国の国王夫妻から、代理出産の役目をうけおったサスキア。しかし出産の2か月前、国王夫妻が突然、事故で亡くなってしまう。その事実を伝えに来たのは、亡き王の従兄弟であり、かつて彼女の恋人だったイドリスだった。あまりの出来事に動揺するサスキアにイドリスは驚愕の提案をする。自分たちが結婚すれば、お腹のなかにいる子供が王位継承者になると言うのだ。判断がつかない彼女の心とは裏腹に、ふたりの結婚の準備は着々と進んでいき…。
イタリアの古城でウエディング・プランナーとして働くマディはある日、湖で泳ぐ美しい男性に目を奪われる。彼と目が合い恥ずかしさから思わず逃げ出してしまったマディを、さらに衝撃的な事実が襲った。雇い主である城主のファルコーネ伯爵として現れたのが先ほどの男性…ダンテだったのだ。ダンテは再婚を勧める姉をやりすごすため、マディに1週間恋人のふりをしてほしいと頼んできた。恋を知らない私が恋人役なんて!? 戸惑うマディだが彼の悲しい過去を知り…?
「ハリエット、きみはいくらだ?」親友3人と人材派遣会社を設立したばかりのハリエットの元に、それまで勤めていた企業の社長デアンジェロが突然現れた。彼は海外出張に妻役としてハリエットに同行してほしいという。どうして私なの? 彼の秘書として働いた3年間、温かい言葉のひとつもなかったのに…。けれどひき受ければ、父の治療費に悩まなくても済むほどの破格な報酬を提示され、ハリエットは渋々承諾する。彼の本当の思惑など何も知らずに――…。
ウエディングフォトグラファーのデイジーは仕事で訪れた伯爵邸で、立ち往生していた。撮影を終え城を出ると一面の雪で車が動かないのだ。今日撮った写真をネットに上げなければならないのに…どうしたらいいの? そんな時、城のなかから男性が現れデイジーを招き入れてくれた。なんとか仕事※この作品はオリジナル版に着色したものとなります。は完了したが、我に返ったデイジーの前に立っていた彼は驚くほど魅力的で…ふたりは夢のような一夜を過ごしてしまう。それが運命のはじまりの一夜とは知らずに。 ※この作品はオリジナル版に着色したものとなります。
羽生シオン先生のタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「恋の罪、愛の罰」「情事の報酬」「憂鬱な城主」「スルタンと愛妾のハーレム」「残酷な祝福」「眠れぬ夜の情熱」「アドニスの冷たい抱擁」「億万長者の妻の値段」「鷹王と純潔の踊り子」「シチリア大富豪の誤算」の10話をまとめて収録。
デザイナーを目指すメイドのソフィーは、凍える夜にバスを逃し、途方に暮れていた。そこへ、目が覚めるほどハンサムなイタリア人が現れる。マルコと名乗る彼は、最上級のカシミヤのコートを着せかけ、暖かなバーに誘ってくれた。夢のような世界に酔い、ソフィーは彼とベッドをともにするが、翌朝、恥ずかしさのあまり部屋を抜け出してしまう。一夜限りの甘い夢で十分だった。まさかそのあと思いがけない場所で彼と再会し、上流社会の華麗な思惑に振り回されるなんて!?
悲しい過去から堅実さと分別を何より大切に生きてきたアンナは、スペインの島を訪れていた。リゾートを営む母に1か月後の結婚式の準備を頼まれたのだ。そんなある日、クルーザーで上陸する人物に目を奪われた。まるで海賊のような危険な雰囲気のその男性は、花嫁の兄レオだと名乗る。彼のような男に恋をしても傷つくだけ…。頭は警鐘を鳴らすが心は彼女を裏切っていく。その時、レオが結婚式の準備を手伝うと申し出てきて、生活をともにすることになってしまい…?