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青崎有吾
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青崎有吾の作品の感想・レビュー
青崎有吾
あおさきゆうご
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青崎有吾の作品の感想・レビュー
5件
「早朝始発の殺風景」感想
早朝始発の殺風景 青崎有吾 山田シロ彦
ニーナ
こういうタイプの作品はかなり好きだな。 5つの短編(+エピローグ)が上下巻にまとめられており、そのほとんどが登場人物がただ会話をしているだけ、という構成。 …それだけ聞くと退屈そうに感じるかも知れないが、それは大きな間違い。 どの話も、密室に近い空間でのやり取りなので、まるでコチラが盗み聞きしているような後ろ暗さを感じながらページをめくる。 なにより、それぞれの会話がどこへ向かっているのか、最後まで先が読めずまったく気が抜けないのだ。そして巻末に添えられたエピローグが想像力を掻き立てる…。 個人的には、表題作と「夢の国には観覧車がない」が特にハマった。
『緋色の研究』より前のホームズと「ベイカー街イレギュラーズ」 #1巻応援
ガス灯野良犬探偵団 松原利光 青崎有吾
兎来栄寿
本格ミステリ『体育館の殺人』の青崎有吾さんが原作を、『リクドウ』の松原利光さんが作画を担当する、19世紀末のロンドンを舞台にした新たなミステリ。 19世紀ロンドンといえば、コナン・ドイルが生んだ世界中に愛好家がいる最も有名な探偵、シャーロック・ホームズですね。本作は、そのホームズを助ける浮浪少年のリューイが主人公の物語です。 巻末に北原尚彦さんの解説がある通り、ホームズ正典における「ベイカー街イレギュラーズ」、ホームズからお駄賃をもらって彼を助ける1ダースの浮浪少年たちという存在からリューイは着想されているものと思われます。 レストレード警部のような原作でもよく見かけた登場人物や名前だけ言及された事件名などが登場して、原作で書かれていたわけではないけれど仄めかされていた事柄を上手く繋ぎ合わせながら補完するような立ち位置の新たなシャーロック・ホームズの物語となっています。ホームズがまた開業したばかりでワトソンと出会う前段階ですね。 とはいえ、ミステリとしてサスペンスとして、また明日もわからぬ浮浪少年が今日を必死に生き抜く物語として純粋に面白いので、ホームズをまったく知らなくても面白く読めることでしょう。本格を得意とする青崎さんらしい、質実剛健な謎解きの楽しみを味わえます。 また、松原さんの高い画力で描かれる19世紀末のベイカー街と息衝くようなキャラクターたちがとても魅力的です。リューイの目力が良いですね。ホームズも癖はありながら、ずば抜けた慧眼を発揮するところはやはり格好いいです。アクションシーンも迫力があります。 今後、原作の他の有名なキャラクターたちは登場するのか、どのように料理されて提供されるのか。非常に楽しみです。
主人公はホームズ?いいえ、子供たちです
ガス灯野良犬探偵団 松原利光 青崎有吾
名無し
19世紀英国を背景に、コナン・ドイルのシャーロックホームズの事件簿をなぞらえていくスタイル。 産業革命中期頃、まだ貧富の差、身分の差が大きく、子供たちがごく普通に労働力として奴隷同然に酷使され、踏みにじられ、そしてごく普通に野垂れ死んでいく時代。 リューイは、ごく普通の浮浪児。 そしてシャーロックホームズは、探偵としてまだかけだしの(美)青年。 いまはまだ、シャーロックホームズの事件簿の『前日譚』の話。 リクドウの連載を読んだ方ならわかると思いますが、繊細かつ重厚、ギラギラした独特な描写と、 時代背景がものすごくマッチしていて非常に斬新な推理物に仕上がってると思います。 まだまだ序盤、まだ誰も『何者でもない』ときのお話。 でも、間違いなくヒットすると思います。
気になる青春ミステリー新連載
早朝始発の殺風景 青崎有吾 山田シロ彦
名無し
始発電車に乗った高校生の加藤木は、同じく始発に乗るクラスメイトの「殺風景」に出会った。 二人だけの車内で目が合ってしまったので仕方なく話すことになるが…。 校門もまだ開く時間ではないのに、なぜ二人は始発に乗っていたのか。 1話ごとに終点へ1駅ずつ近づいていき、互いの謎が一つずつ開示されていく。 https://tonarinoyj.jp/episode/3270375685311559790 現時点で3話まで公開されていて、淡々としつつも少し状況が見えてきた気がします。 作画は『青年少女よ、春を貪れ。』の山田シロ彦先生なので透明感のある空気と女の子がかわいくていいですね。 原作があるようですが、青春密室劇と書いてあるので終点に着いた後どれくらい続くのか気になりますね。
中華風アウトローミステリ
アップサイド・ダウンタウン 青崎有吾 群青ピズ
名無し
連載途中の話を読んだのかと思ったくらい出来上がってる話だっった。主人公の「(物事が)ひっくり返るのが好き」というのはミステリ好きに共通の癖だよなと読んでて思った。中華風の治安の悪い街が舞台のミステリというのが新しくていい。
青崎有吾
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