ゲーマーズ×ダンジョン 僕はゲーム依存じゃない

ゲーム依存と依存させる仕掛けがよくわかる

ゲーマーズ×ダンジョン 僕はゲーム依存じゃない ナナトエリ 亀山聡
六文銭
六文銭

自分もゲーム大好きマンで、小さい頃『信長の野望』にハマって、夏休みとか寝ずに鼻血出して失神するまでやってました。 今でもゲームが好きだし、時間を忘れてゲームの世界に入り込む、プレイしている時の非現実的な感覚の楽しさは中毒になるのも頷けます。 だから主人公のゲーム好きに共感できました(特に、子供の頃友達とロッ○マンを1機交代で~とか自分もやってたから懐かしい) が、やっぱりソシャゲーのハマる部分だけは理解できなかった。 自分が据え置き中心で、そこまでゲーマーじゃないと言われればそれまでですが、ソシャゲー特有の 基本無料で課金して強くなる とか レアアイテムひかせるガチャ とか 終わりのないストーリー、イベントによるランキング制度とか、やっぱりよくわかないんですよね。 ゲーム世界以外の雑音が多くて、ゲームに集中しているのか、システムに翻弄されているのかわからなくなる感じ。 特にお金で強くなる(強キャラをお金で当てるのも含)のも違和感があって、ゲームの醍醐味ってストーリーやキャラの魅力だったり、マリオとかに代表される自分のプレイスキルが上がることでクリアする爽快感が大事だと思うんですよ。 なんで、自分は主人公のように親の財産をつぎ込んでまで課金するほど依存症にはならなそうなだと思いつつ、本作は、そんな依存症の人たちの対処法を描くのと、どうしてそうなってしまうのか?という理由まで描いているのが大変参考になりました。 特にソシャゲにハマる仕掛けの部分は、すごく納得してしまいました。 「コンプガチャ」とか計算しつくされた設計に恐怖すら覚えます。 ゲームって本来エンタメのはずなのに、こんな形のものが出てくるのはなんとも悲しいものですが、理由がわかれば対策できそうなので、是非読んでほしいし、むしろ子供とかにも読んでほしい。

僕の妻は発達障害

とある夫婦の"普通の日常" #1巻応援

僕の妻は発達障害 ナナトエリ 亀山聡
sogor25
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この作品は漫画家のアシスタントで夫の悟さんと発達障害を抱える妻の知花さんという夫婦の生活を描いた作品です。 タイトルを見ると少し固い内容をイメージされるかもしれませんが、表紙の絵を見ていただければわかるように、優しい絵柄で夫婦の日常を描いた、とても読みやすい作品になっています。 物語は主に夫の悟さんの視点で描かれておりますが、悟さんは夢である漫画家になかなかなれないことから自らを「ちゃんと生きられていない」という風に形容していて、そんな理由もあってか、発達障害を抱える知花さんに対してとてもフラットに接している印象を受けます。 知花さんと会話しているときや作品の中で起こるトラブルに対して悩んでいるときなどに悟さんは「発達障害」という言葉を使わずに言葉を紡いでおり、このことからも彼が「発達障害」そのものとは関係なく、知花さんという1人の女性に対して寄り添って生きていることが感じられる作品です これはあくまで私の個人的な感想なんですが、この作品は「発達障害」について描いている作品ではないんじゃないかと思っています。 「発達障害」は厚生労働省のホームページでも、病気ではなく生まれつきの特性で、そして個人差がとても大きいという特徴があると説明されています。 この作品も「知花さん=発達障害」という構図ではなく、知花さんの人物像を表現する根拠として「発達障害」を用いているように感じられ、悟さんも「知花さんが発達障害だから」ではなく、知花さんがどういう人物で、トラブルを解決するためにどうすればよいか、というのを一生懸命に悩んでいるように見えます。 つまり、悟さんが「発達障害について知る様子」ではなく、「愛する相手のことを理解していく様子」を描いている作品なのではないかと思っています。だからこそ「発達障害」自体が特別なものではなく、相手のことを知ることで理解し合える存在に感じられ、今まで発達障害と関わりがなかった方にも強く共感できる作品になっているのではないかなと思います。 他にも『アスペル・カノジョ』や『リエゾン ーこどものこころ診療所ー』、『見えない違い 私はアスペルガー』など、発達障害を取り扱った作品はいくつかあり、そんな作品と併せて読んでもらいたい作品です。 1巻まで読了