極上の「負」のカタルシスだった。 日本が第二次大戦に突入しそして敗戦するまでを描いた戦記モノで、架空の天才軍人・櫂直(かいただし)が明晰な頭脳と冷静な分析によって開戦を、ひいては敗戦を回避すべく孤軍奮闘する話。 犠牲を払いながら手を尽くしても戦争へ突き進む軍部を止められず、事態は坂を転がり落ちるように悪化の一途をたどっていく。巻数にして30巻を超える長い長い無力感と喪失感を味わいながら、物語終盤ミッドウェー海戦で惨敗、櫂は軍を離れ、そのまま終戦、東京裁判を経て完結へ。 勝利も復讐も俺TUEEEも、およそ快感と呼べるものを与えられないまま、ずっとしんどい思いをしながら読み続けることになるものの、読後感は不思議と悪くない。むしろ心地よいまである。なぜか。 「いわんこっちゃない!」と叫びたくなるような負の感情のカタルシスの連続、喪失感、破壊(と再生)、櫂の決意と忠誠、わずかな希望……。一言であらわすなら、「大人の味すぎる娯楽」って感じ。
社会人になって読んだけど、もっとはやく読みたかったと言える作品。 『ドラゴン桜』の三田紀房が原作というだけあって、日本社会の構造について核心めいた表現が多々あり、うなります。 (余談ですが、絵もかなり寄せられてるので、初見で違う人が作画なの気づかなかったw) 例えば、添付画像のように、大企業って会社の看板だけで仕事がくるから、基本下請け(子会社とか)に依頼するだけ。 子会社や孫会社が受け取る仕事だとスキルアップも当然限定的で、本質的に価値のある課題解決や、そのPM(プロジェクトマネジメン)には関われれない、とか。 こういうのどこも教えてくれないですからね? 学校はもちろん、社会人ですら言及してくれない。 だから就職する先、会社だけでなく業界も超大事ってこと。 それを非常にわかりやすく教えてくれる漫画・・・というか、ビジネス書っていってもいいくらい。 就活生だけでなく、転職したい人も、まず本作を読むことをおすすめします。 どこ行っても同じだろと、会社名をあいうえお順に受けていたような雑な人間だったので、もっとはやくこの情報知りたかった~
フィクションの中に実話を入れた漫画です。 戦艦大和の造船をやめさせようとする。お話の目的と、やめさせるアプローチが面白いです。あの手、この手、でなんとか難題をクリアしてしまうのが、スッキリします。 第二次世界大戦の大まかな内容が分かってるとより面白く読めると思います。 難しい会話、やり取りがカッコいいので設計図、会議、数学などが好きな人にはとくにおすすめです。
投資は自分にとっては遠い存在だと思っていたけど、この漫画を読んだら少し短なものだと思えるようになった。 新聞とかニュースで聞いた事はあるけど意味がわからない言葉もわかりやすく解説してくれるので、非常に勉強になる漫画でした。 すごく面白くて一気に読んでしまったのですが、自分の資産は自分で守らないといけないという危機感を感じました。 まずは証券口座を作る所から始めてみます。 コツコツ積み重ねる事が大切だと教えてくれました。
自分は高卒で受験勉強をした事がないから、受験の難しさは分かりません。 でももう一度人生をやり直せるのなら、ドラゴン桜に出てくるような受験に受かる為のテクニックや勉強方法を試して、実際に東大に行けるのかチャレンジしてみたい。 というか、実際にこの漫画通り受験勉強した人は多そう。 結果がどうだったのか聞きたいです。
読み始めて最初の方で億のお金が出てきた時点で三田作品だなあと!! 医者になるためにの漫画ってありそうであんまなさそう。 医者という1番難易度高い学問、職種をかける人なんてなかなか限られてくるのかもと思います。 すごい…勉強して調べられてるんだろうな… 流石、読んでてめちゃくちゃわかりやすい! 当然医者の卵、医学生なので解剖の実習があるわけですがそこで感じること、思うこと、葛藤がリアルだと思います。 普通の一般人から見ると体験できないことが追体験できる感じがしてなんかとても学問書として置いていいんじゃないかと思いました。
“バカとブスこそ東大へ行け”の桜木先生のセリフに、はい、東大行きます。と思ったバカとブスの高校生でしたw 学習方法が面白く、勉強が苦手なバカにも合った勉強法ですね! 勉強は机で行うだけじゃなくて、身体を動かして口ずさむやり方が1番吸収するんだな、覚えておこ。と思いました! 東大に入るためには勉強のみの真っ向勝負ではなく、東大攻略法があることや、東大がなぜ日本一の大学でどんな学生が入学しているかの東大の深い部分を知れました! 私は全く持って東大に挑みはしなかったですが、桜木先生の教えは社会で生き抜く方法と思ってしっかり記憶しておりますし、子供に早めに読ませたい漫画です!
歴史と、作者のファンなので読んでいます。天才数学者が日本を守ろうとする話。数学で相手を説得するシーンが好きです。
一巻読了。 医者になることに消極的だった円が入学直後、いきなり熊の解体をすることになり、医者になるとはと考えはじめ、骨学から人の身体の構造を面白いと思い始めた。 これからの成長が楽しみ。 入学から始まり、一巻の終わりには、冬になっているので、とっても展開が早い‼ それにしても、民謡同好会に入部したのには、笑った。 花笠まつり、芋煮と山形を満喫しているなぁ。 コロナ禍、実習の多い医大生は、大変だなぁと感じた。
アナリスト五城がAIを駆使して球児とその家族にアドバイスを与えるという内容の読み切りです。 徹底したデータ分析に基づいて上下関係や無駄な走り込みなどといった「昭和の野球」をdisるdisる、そのボロクソぶりが実に爽快! 五城自身も何やら訳ありな過去が仄めかされますが、具体的に語られることはなく、今後の展開に期待を持たせるような終わり方でした。 ドラゴン桜2が終わって、アルキメデスの大戦が佳境に入った今、おそらく次に連載化されるのはコレではないかと思われます 首を長くして待とう〜♪
極上の「負」のカタルシスだった。 日本が第二次大戦に突入しそして敗戦するまでを描いた戦記モノで、架空の天才軍人・櫂直(かいただし)が明晰な頭脳と冷静な分析によって開戦を、ひいては敗戦を回避すべく孤軍奮闘する話。 犠牲を払いながら手を尽くしても戦争へ突き進む軍部を止められず、事態は坂を転がり落ちるように悪化の一途をたどっていく。巻数にして30巻を超える長い長い無力感と喪失感を味わいながら、物語終盤ミッドウェー海戦で惨敗、櫂は軍を離れ、そのまま終戦、東京裁判を経て完結へ。 勝利も復讐も俺TUEEEも、およそ快感と呼べるものを与えられないまま、ずっとしんどい思いをしながら読み続けることになるものの、読後感は不思議と悪くない。むしろ心地よいまである。なぜか。 「いわんこっちゃない!」と叫びたくなるような負の感情のカタルシスの連続、喪失感、破壊(と再生)、櫂の決意と忠誠、わずかな希望……。一言であらわすなら、「大人の味すぎる娯楽」って感じ。