端正なルックスと明るい性格で男女問わずモテる正樹と、陰気でクラスでも目立たない存在の透は、席替えで前後ろの席になっただけの関係だった。しかし、透の発する妙な色気に気付いた正樹は知らず知らず透に執着し、放課後はいつも二人で過ごすほどになっていた。そして「そういう行為をしたことがない」という透の発言がきっかけで、身体の関係を持ち始めた二人。無口で何を考えているのか分からない透に焦燥感を抱きつつも、正樹は透とのセックスに溺れていき…!?
新学期の席替えで、地味で陰気なクラスメイトの透と前後ろになった正樹は、友人のいない透を気の毒に思い積極的に話しかけてやっていた。しかし彼の妙に赤い唇やほっそりとした指先が目にとまるたびに総毛立つような胸のざわめきを覚え、いつしか交際中の彼女もそっちのけで透と過ごすようになってしまう。自分をおかしくする透を恐ろしく感じながらも、彼を誘うのをやめられない正樹。いつものように透を自宅に招いたある日、透から「彼女ができたことも、セックスをしたこともない」と告げられた。正樹は考えるより前に応えていた。「俺が教えてあげる―――」
化粧品の専門商社に勤める篠崎は悩んでいた。取引先のヘンクツで変人な研究員・加藤とまったく反りが合わず、手掛けているプロジェクトが難航しているからだ。おかげで会社に泊まり込むはめになった篠崎は、汗を流すため近場のスパを訪れる。するとそこにはあの加藤が――! あいかわらず態度の悪い加藤に耐えかね、思わず叱り飛ばしてしまう篠崎だったが、その日以来ヤツの様子がおかしくなって…? やたらと距離は近いし、いつもヨレヨレの白衣を着てたくせに急に高そうなスーツを着て会いにくるし…いったいなんなんだコイツは!!??