うっちゃれ五所瓦

最高の相撲マンガだと思います!!

うっちゃれ五所瓦 なかいま強
酒チャビン
酒チャビン

小学生のころ、学校の帰りに、駅前の本屋さんに友達と行ったときに、昔の本屋に良くあったグルグル回転するやつ(わかりますかね・・??)に陳列されていた本作に出会いました!!! 中身というよりも、タイトルが「うっちゃれ」というのがツボにハマり、「ふつう「寄り切れ」とか「押し出せ」とかだろ〜」と友達と小一時間その場で爆笑していたと思います。 その後、タイトルが「五所瓦」というのもジワり、「なんだよ五所瓦って〜」と友達と小一時間その場で爆笑していたと思います。 それで、その場は、その友達が一応冷やかしで1巻だけ購入して帰ったのですが、翌日興奮さめやらぬ様子で「面白かったから続きを買いに行くぞ」と言われて買いに行ったのを覚えてます。 その後わたしも借りて読んだのですが、これがめちゃ面白い!!!基本スポ根ものと言っていいと思いますが、ふんだんにギャグも取り入れられており、読みながらものすごく喜び・怒り・悲しみ・楽しみました!自分でも全巻購入し、何度も何度も読み返した名作です! 最近電子書籍で読み返しましたが、小学生だけでなく、大人になってもかなり面白い、隠れた(有名なのかもしれませんが)名作と言っていいと思います。

黄金のラフ ~草太のスタンス~

見ているだけで元気がもらえる、そこぬけのバカ。藤本草太。

黄金のラフ ~草太のスタンス~ なかいま強
名無し

一言にバカといっても、松竹梅と様々なレベルがございます。ちょっとしたバカ、うんざりするようなバカ、極めつけのバカ……。実生活では本当に勘弁してほしい所ですが、漫画に出てくるバカからは元気を貰えそうな気がします。『黄金のラフ ~草太のスタンス~』の主人公、藤本草太はそんな、見ているだけで元気がもらえる、そこぬけのバカなのです。  藤本草太は抜群の身体能力を持つバカ。池のなかにあろうが、グリーン方向に木が生えていようが、どんな状況でもバーディー、イーグルを目指すアグレッシブすぎるゴルフのため、全く勝てません。そんな草太に目をつけたのが、同じく全く勝てないプロゴルファー、谷田部光一と太子治の二人。谷田部光一は、完璧なスイング理論を持ちながら、自分の小さな体格ではそれを発揮できません。コース戦略やグリーンの芝を読むことにかけては誰にも負けない太子治は、ノミの心臓でそれをいかせないでいました。自分たち一人では全く勝てないかもしれないけれど、3人合わされば勝てるようになるかもしれないと思った、谷田部と太子の2人は草太を強引に誘い、世にも珍しいゴルフチーム「チームきりたんぽ」を設立します。谷田部が草太のスイングを完璧にし、実際のコース戦略は太子がたて、実際にクラブを振るのは草太という形です。  それぞれの突出した能力を合わせれば一人前以上になるかと思いきや、草太の突き抜けたバカっぷりのために、スコアは極端な乱高下を描き、それに合わせてジェットコースターのようにブンブン振り回されるストーリー展開がこの作品の魅力です。  この無茶目なストーリーを楽しく読めるのは、極端に個性的キャラクターがいるからです。ゴルフエリートの道を歩み、向かう所敵無しなのに、なぜか草太のことが気になってしょうがない花咲司。国内最強のゴルファーで、品性はお下劣なマイト竿崎。見た目はどうみてもジェームズ・ブラウンな、世界ランキング1位のムーベス・ジェラウン。どのキャラクターもクセは強いものの、なぜか愛着が湧いてくるのが不思議です。  中でも特に良いキャラクターがキャディの太子治。いじけっぽく弱気なのに、草太のバカに影響されて開き直り、急に強気になったりします。試合中の草太のショットに怒ったり泣いたり、一緒に踊ったり…それが妙に可愛いのです。  そうです。この漫画の魅力はゴルファーとキャディの掛け合いにもあります。実際プレイする人間と、彼らに道筋を示す人間。単純に二人三脚ではないところに、人間関係の面白みがあります。  奇跡のイーグルが出た次の回は崖下寸前からのショットに…。かと思えば、なんでもないところで一気にスコアを落としたり…。わかっていてもドキドキするし、ワクワクするし、感動する…。決してゴルフの王道ではないけれど、漫画の超王道なような気がします。