テレビ番組プロデューサーのアリシアは反りの合わない社長のトニーと組んでロケに行くはめになった。ロマンチックなプロポーズが売りのリアリティ番組だと いうのに。トニーときたらまったく、威張りくさった堅物で、ロマンチックさのかけらもない男! 「1度くらい笑ってみせたら?」アリシアの先制攻撃に、彼は思いがけない反撃に出た。動物的引力に満ちたセクシーな笑顔を見せたのだ!嘘よ! 顔を合わせればケンカばかりの彼になぜときめいてしまうの――!?
親友の結婚式で出会ったフレッチャーにタミーは魅せられた。世界的な天才で傲慢なプレイボーイ。彼の妹である親友の評価は散々なものだったが、彼の情熱は本物だった。熱い愛を交わし至福を感じるふたり。だがそれは長くは続かなかった。フレッチャーは結婚を愚かなものと考えていたのだ。彼が求めているのは一夜限りの関係なのね…刹那的な関係を理解できないタミーは絶望のなかで妊娠に気づくが、永遠の愛を信じられない彼に事実を告げることを迷う。ところが…!
“赤ちゃん講座”の講師を務めるシングルマザーのマリッサの前に、紳士的なアレクが現れた。彼は去年、最愛の妻を亡くし、娘のためにこの講座に参加したのだという。そんな時、娘をあやすマリッサの姿を見て「ベビーシッターをしてほしい」と頼んできたのだ。しかし、彼女の毎日は息子と仕事のことで手一杯。でも、家を引っ越さないといけないし、いい条件! 彼女は、アレクの家に住み込むことを条件に仕事を請け負った。彼と恋愛関係にならないと自分に誓って…!!
アンバーは、突然大富豪のコナルに住んでいた高級住宅を追い出されてしまう。理由を問いただすと父が彼に家を売ったというのだ! 父に見放されたと知った彼女は場末のクラブで働きはじめるも制服はきわどく、たちの悪い客には嫌気がさしていた。そこへふたたび現れたコナルに救い出され安堵するも、「なぜ普通の店で働かない」となじられてしまう。そして、彼はやつれたアンバーをほうっておけずあるビジネスの依頼をしてきた!!
ハッカーのレスリーに入った依頼、それは脅迫メールの送信者をつきとめること。依頼人は若き億万長者アレッシオ。男兄弟に揉まれ、男性の扱いには自負があるレスリーだったが、彼の魅力は危険すぎた。依頼人と距離を置こうと決めたレスリーの思いとは裏腹に、彼の屋敷に泊まり込むことになってしまう。困ったことにアレッシオの魅力は強すぎて調査は困難を極めた。けれどレスリーは気づいていなかった。その時アレッシオの胸も同じく熱く高鳴っていたことを…。
超一流企業「株式会社ロマンス」に入社した素敵(ルビ:すてき)キララ。ダマスクローズの香り溢れるオフィスに胸を躍らせていたキララを待ち受けていたのは、社内で吹き荒れる恋愛革命(オフィスラブ)の嵐だった!!! いちいちロマンチックな演出が入る社内で、キララは――!? *本書の内容は2011年12月に刊行された『株式会社ロマンス』を再編集し、未収録の作品を加えたものになります。全27話のうち、12話分および番外編1話分が重複します。 収録作品:第1話~第9話 / 番外編1 / 第10話~第20話 / 番外編2 / 第21話~第27話
ビジネスにもロマンスを! 奇想天外OLギャグコミック!! 素敵キララ(24歳)は、世界中のありとあらゆるロマンスを扱う超一流企業「株式会社ロマンス」に中途採用されたシンデレラOL。「コピーとりにもロマンスを」――社則の通りロマンスいっぱいのこの会社での毎日。キララのまわりで様々な奇想天外ロマンスが巻き起こって…!? 収録作品:株式会社ロマンス / ああ麗しの新入社員研修 / お茶くみ対決! / 大掃除はロマンスがいっぱい / 世界ロマンス会議 / エレベーター・ロマンス / ロマンス・フェロモンファンタジー / 社員食堂は恋の味 / さらわれたキララ / 夢見る社内報 / クールビズは大胆に! / お願い!郵便屋さん / 平安ろまんす
演技派女優サヴァーナはある事件をきっかけに女優を引退し、活躍の場を作曲活動に移していた。そんな彼女の才能に惚れ込んだのは、殺人未遂の噂のあるカリスマ映画監督ブレイク。彼はサヴァーナを抜擢するが、黒い噂に不安を覚える彼女は返答を迷っていた。しびれを切らしたブレイクは半ば強引にサヴァーナを屋敷に招待する。しかし打ち合わせで初めに発せられた言葉は「君をベッドに誘わないでいられるかどうか知りたい」だった!彼はいったい何を考えているの!?
生き別れの父を捜して単身ローマにやって来たグレイシー。所持金も尽き、諦めかけた彼女に協力を申し出たのは、イタリア映画のように完璧にスーツを着こなした男性ルカだった。協力の条件は、幼い娘の家庭教師になること。イタリア男性を好きになると不幸になるという母の教訓を肝に命じながら、彼の屋敷に滞在するグレイシー。それでも紳士的なルカのやさしさに惹かれ始めた彼女はあることに気づく。幸せそのものに見えたこの家には何か悲しい秘密があることに……。