読めば読むほどうどんがセクシャルなモノに見えてくるから不思議…。 いつも会うあの人のもう一歩を知るのは、案外難しい。 大人になればなるほど、名前を聞く年齢を聞くましてや連絡先を聞くなんてそれなりの覚悟と多大な下心がなければできない。 それは、学食で毎日うどんを作る・チカと学食で毎日うどんを食べる男・キノの関係性にも当てはまる。 顔を見れば見るほど気になって、妄想したりうどんの絵を描いたり…。 うどんを介した2人の距離感がもどかしくてじれったいのに、妙にエロティックだから不思議。 誤解を恐れずに言えば、うどんを作る・食べる行為は前戯のようなものなのでは、とすら思わされるほど。 謎めいたチカの存在がそうさせるのか、キノが描いた艶かしいうどんの絵がそうさせるのか、それともえすとえむ先生マジックがそうさせるのか…。 読んでしまったら最後、うどんを食べる男女を見たら妄想が止まらなくなること間違いなしでしょう。
テレビドラマ化が面白かったので原作漫画も読んでみました。ドラマだと光源氏の印象はかわいい感じでしたが、漫画だと大人っぽくて色っぽいイケメンだなと思いました。 光源氏の君は、かっこいいのはもちろん、現代との意識のギャップが面白いです。「自撮り」を「地鶏?」、「Wi-Fi」を「和衣拝?」と聞き返したりするところがクスッと笑ってしまいます。あと、色彩に対して敏感だったり、自然を愛するところ、何より和歌のクオリティーが高くて素敵です。
アイドルと張り合ったりしないで、素直に声援を送っている光君と中ちゃんが可憐! 本当にいい男ってこういうものなのかもしれない。
飯漫画における料理の力は相当強い。道を間違えた人が生き方を改めたり、仲違いした夫婦や友達が絆を取り戻したりというのが日常茶飯事だ。 そこまでの力を日常生活で実感することはなくとも、香りや味で記憶が蘇ることは割とあるんじゃないかと思う。いわゆるプルースト効果ってやつ。 もしかして、味覚や香りが経験したこともないような甘美な記憶を生み出すこともある? 少なくともこの作品を読めば、味わったこともないような官能的なショコラの味を呼び起こすことができます。 ショコラを食べたあとに挟まるエロティックな描写も実際の出来事ではなく味の比喩として描かれているんだろうな、と思っている。 ジャン=ルイがそこにいれば、ヌテラのクレープも板チョコも至極のショコラに変わるのかも…? 結局のところ、ショコラそのものよりもジャン=ルイが纏うショコラの香りに惹かれてしまったんだろうな…。
とても面白かった!気軽に読める楽しい作品でした。 普通のOL(沙織)の生活に、何故か平安時代からイケメン光源氏がやってくるお話。 彼等はSNS(インスタ、ツイッター、次はyou tuberの予感)も使いこなし、現代生活に馴染んでる。いや、楽しんでるのか。笑 また、哀愁に浸ったり感情を揺れ動かされると、その想いを短歌にする。 ふとした時に思い出し笑いしてしまうくらい、私は全てがツボにはまり、ツッコミどころ満載の休日おすすめ漫画だと思います。
学食で働くワケアリ女性(村田さん)と学生(キノ)の「あ、うどんの」からはじまる恋物語。何だろう。登場人物も少数だし、シュールだなーが感想。 皆、発する言葉も少ないが一言一言に重みがあって、胸に響く。 上品で終わり美しい恋愛ストーリー。
先日某さんと「職人系のマンガってイイよねー」と話してた流れで読了。もう好みドストライク☆ 若いのにストイックな主人公はカッコイイし、その一足で一歩を踏み出していくお客さんたちもカッコイイ。特に○○へ進んだ爺ちゃんの、ラストのコマの左端にさりげなく描かれた一本の手に、思わずじーんと来た……。しかし女子キャラが少ないのは仕様だろーか。義足の淑女との関係も気になるが、うどん的ラブへ進むにはまだ早い感じ。ヤツに足りないのは髭だな。
連載時、この作品が無料で公開されていて、なんて幸福なんだろうと感じていました。 えすとえむ先生はエロスとタナトスを描かせたら天下一品という作家だと思っているのですが、この作品は本当に匂い立つような色気があります。 ジャン=ルイはショコラを愛する。甘党だが、時にビターな人生の真実も教えてくれる。少年時代の思い出だったり、かつて愛した人であったり。ショコラを通して描かれるのは、紛れもない人生の真実であり、読者は作中で描かれるチョコレートの甘さやほろ苦さまで想像させられます。 色気と食い気。人間の欲望。まさしく生きるということ。名手の紡ぐ、一握の物語。ナイトキャップにお薦めです。
まさかえすとえむ先生がシティーハンターのスピンオフ作品を描かれるとは。 しかも信じられないほど上手い…。 もちろんこの話は海坊主こと伊集院隼人氏が主役で、彼が営む喫茶店「キャッツアイ」を訪れる客の悩みや困りごとを、持ち前の器用さと優しさで解決へ導く、心温まるお話が多いです。 また奥さんの美樹にべた惚れなところや、猫にビビり過ぎだったり、可愛らしい海坊主が満載です。 姿は出てきませんが、獠や冴子が話題に出てきたりとファンには嬉しいポイントも。
えすとえむさんの漫画をちゃんと読んだのは初めてでしたが、登場人物が皆スラリと美しくて見応えがありますね。 一読しただけではこの短編集のテーマにピンとこなかったのですが、それぞれの人生の節目になった出来事を描いたのだと気づいた時に、一気に好きな作品になりました。 特に好きなのが「ふつつかものですが」という短編です。とにかく面食いな女の人が山のようなお見合い写真の中からめちゃくちゃタイプのイケメンを選んで結婚する話。 結婚式とか名前に「式」が付くような行事はもちろん人生の節目だけど、振り返って思い出すのはその中の一場面だったりする。そういう瞬間を大切に描いているのが見所です。
読めば読むほどうどんがセクシャルなモノに見えてくるから不思議…。 いつも会うあの人のもう一歩を知るのは、案外難しい。 大人になればなるほど、名前を聞く年齢を聞くましてや連絡先を聞くなんてそれなりの覚悟と多大な下心がなければできない。 それは、学食で毎日うどんを作る・チカと学食で毎日うどんを食べる男・キノの関係性にも当てはまる。 顔を見れば見るほど気になって、妄想したりうどんの絵を描いたり…。 うどんを介した2人の距離感がもどかしくてじれったいのに、妙にエロティックだから不思議。 誤解を恐れずに言えば、うどんを作る・食べる行為は前戯のようなものなのでは、とすら思わされるほど。 謎めいたチカの存在がそうさせるのか、キノが描いた艶かしいうどんの絵がそうさせるのか、それともえすとえむ先生マジックがそうさせるのか…。 読んでしまったら最後、うどんを食べる男女を見たら妄想が止まらなくなること間違いなしでしょう。