マンガ大賞2025はなんだと思う?榎屋克優、阿部泰尚 『イズミと竜の図鑑』凪水そう 『異世界ありがとう』ジアナズ、荒井小豆 『1秒24コマのぼくの人生』りんたろう 『いつか死ぬなら絵を売ってから』ぱらり 『一級建築士矩子の設計思考』鬼ノ仁 『INNU』小丸ひかり、大沼隆揮 『いやはや熱海くん』田沼朝 『ウスズミの果て』岩宗治生 『詩歌川百景』吉田秋生 『うちのちいさな女中さん』長田佳奈 『写らナイんです』コノシマルカ 『海が走るエンドロール』たらちねジョン 『狼の娘』小玉ユキ 『大きくなったら女の子』御厨稔 『OHMYGOD』反田背骨 『奥田の細道』相葉キョウコ 『オルクセン王国史~野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか~』野上武志、樽見京一郎
『〇〇さん』『〇〇くん』『〇〇ちゃん』マンガを集めるスレ榎屋克優先生 弁当やばいよ水無瀬さん だーく先生 暑がりヒナタと寒がりヨザキくん ますだ悠先生 となりの布里さんがとにかく怖い 紀ノ上晟一先生 一人暮らし熱を出す恋を知る だーく先生 いじらないで、長瀞さん ナナシ先生 阿波連さんははかれない 水あさと先生 好きな子がメガネを忘れた 藤近小梅先生 事情の知らない転校生がグイグイくる 川村拓先生
同級生が描いた漫画にまっすぐ目を見て「つまらないね」…「それで完全に嫌われてしまって」漫画家・榎屋克優がトガりまくっていた20歳のころ | 集英社オンライン | 毎日が、あたらしいshueisha.online18歳のころ、「ヤングジャンプ月例MANGAグランプリ」にて、『サラリーマンの死』が準優秀賞を受賞し、22歳で『日々ロック』で連載デビューした漫画家・榎屋克優氏。中学校の卒業文集にも記した「漫画家になる」という夢を叶えるために、必死にもがいていた20歳のころの話を聞いた。
榎屋克優(いじめ探偵、やわらかスピリッツ 1%の恋〜童貞の僕とアセクシャルな彼女〜ピッコマで連載中)Twitter漫画家。やわらかスピリッツで「いじめ探偵」 連載中。 「日々ロック」(全6巻)、「テキサスレディオギャング」「ミツコの詩」「高梨さんはライブに夢中」「1%の恋」(全3巻)好評発売中。
『日々ロック』の榎屋克優さんが、ブルースを描く。それだけで事件ですし、熱いものがこみ上げてきます。 忌野清志郎と甲本ヒロトを愛していて「ブルースはどちらかというと古臭い」「ビートルズやストーンズの方がかっこいい」と思っていたという榎屋さん。ですが、この作品を描くにあたってブルースを聴いてみたらどハマりしてしまったそう。 そもそも、作中でも語られる通りロックのルーツもブルースですからね。必然的な帰着なのかもしれません。私自身も元々はロックが大好きでしたが、ジャズやブルースをこよなく愛する親族の影響で有名どころは聴いてきています。ブルースにはブルースの、また違った良さがありますよね。 本作では第1話「Change My Way」からサブタイトルがブルースの有名楽曲名となっています。ブルースに馴染みのない方も、まずはこのサブタイトルになっている曲辺りから聴いてみると良いのではないでしょうか(第2話の「Everything's Gonna Be Alright」は検索するとSweetboxの方が先に出ると思いますが、Muddy Watersの方でしょう)。 本題の作品内容は、26歳の健康食品会社の営業である田中が十字路で悪魔に40年の寿命と引き換えに「ブルースマンになりたい」という願いを叶えてもらう契約することで、憧れの66歳のブルース奏者である仲村弦と入れ替わってしまうというものです。27歳で逝去した伝説のブルース歌手ロバート・ジョンソンのクロスロード伝説に擬えているのは言うまでもないですね。 ただ、ロバート・ジョンソンは恐るべきギターの腕前を手に入れましたが、田中はさしてギターも上手くないまま弦と入れ替わってしまったことで、むしろ苦労します。 通常、転生モノや入れ替わりモノだと、元の体での経験や知識を活かして無双したり、あるいは替わった先の体の超絶技能を駆使する展開だったりが多いですが、田中はその逆を行っているのが面白いところです。もし自分が推しに転生したらと想像すると、恐れ多すぎて慄きまともに動けないことでしょう。田中の苦労は察するに余りあります。 一方、元の田中の体には弦が入り、ミュージシャンとして自由を謳歌してきた人生から一転して毎日満員電車に乗って出勤するサラリーマンとしての生活をスタートします。弦が未経験ながら持ち前のコミュニケーション能力で見事に営業の仕事を行うシーンでは、アンドリュー・カーネギーを思い出しました。このふたりの入れ替わり生活の対照的な様、それでも根底にある音楽の楽しさや素晴らしさが読んでいて心に響きます。 3月に発売した『メゾン・ド・レインボー』などでも顕著でしたが、榎屋さんの描くキャラクターたちの何とも言えない人間臭さや温かみが心地良く、随所で利いています。人生のどこかで交差したことがあるようにも感じられるサブキャラクターたちもとても魅力的で、ふたりと彼らの関係性も見どころのひとつとなっています。会社のメンバーとのカラオケのシーンや、ボトルネック奏法のシーン、京都の一幕など好きな良いシーンがたくさんあります。音楽が絡むシーンの熱量は流石です。 物語の行く末は開幕1ページ目で暗示されており、まさに憂歌の様相を感じさせていますが、40年の寿命を捧げた田中と40歳差の弦は果たしてこれからどうなっていくのか。 ウイスキーと音楽と一緒に嗜めば、良い夜になること請け合いの作品です。