「お前それ、俺のこと好きなんじゃねーの」千歳と千早と千春は、いつだって三人でいた。ずっとこのままでいられるわけはないと理解していたけど、それでもひとりぼっちは…こわい。千歳が笑顔の下にひた隠した感情を暴いたのは浜崎千代といういじわるなオトナだった。試されたと思えば、甘やかされて、気づけば千歳の胸は千代でいっぱいになっていて…知らないことばかりだけど、全部あなたに教えてほしい。たらしバーテン×健気DKの恋のおはなし、お届けします。
色づく音は、きみのせい。一生続く退屈を紛らわすため、つかの間の刺激を求める日々を過ごしていた本城千鳥。しかし、具合が悪くなったところを助けてくれた甘木千早との出会いによって、千鳥の日常は大きな変化を見せる。どんな男に触られようと感じたことのない高揚感と緊張感。いつだって心を落ち着かせてくれるピアノを叩く指がどうしようもなく震えるのは、きっと、恋に落ちてしまったから――。いくつもの想いがきらきらと響きあう純度の高い恋のおはなし、一冊に。